2020/01/26 10:00

愛知淑徳大学助教/阪神大震災を記録しつづける会事務局長の高森順子さんから応援メッセージをいただきました。

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桃生さんが出版レーベルを立ち上げる。名前は『東北復興文庫』。
本にするというのは、様々なことがらを「とじる」ということだ。
それは、「綴じる」というだけでなく、「閉じる」ということも意味するのではないか。
東北は、震災によって図らずも多くのことが開かれることになった。外部支援者、専門家、観光客など、多くの人が東北に入り、実践を生み出していった。
これから大切になるのは、そのように開かれ、生み出された実践を丁寧に「綴じる:閉じる」ということなのではないだろうか。
そうして綴じられた本たちは、別の土地で再び開かれることになるだろう。
これが、経験のバトンをつないでいくということではないだろうか。
かつての被災地神戸の今を綴じる活動をしている私にとって、この活動は光である。

愛知淑徳大学助教
阪神大震災を記録しつづける会事務局長
高森順子