2020/02/02 05:00

こんにちは!プロジェクトオーナーの熊谷です。

今日でクラウドファンディング6日目となりました。もうすぐ一週間になろうとしています。

まだまだ目標金額には程遠いですが、これからも地道にコツコツ泥臭く広報を続けていきます。

最近ここケニアでは、異常なほどに雨が降り続いています…例年だと雨期は3月からなのですが、今年はどうやらイレギュラーな気候になっているらしく、「こんなのは初めて」という声を聞くこともあります。

舗装された道など存在しないこの島では、雨が降ってしまうことは文字通り足止めを食らってしまうことを意味します。おかげで建てた予定はガラガラと音を立てて崩れていくばかりです…

今日も夜中から昼までずーっと雨が降り続いていましたが、午後から晴れたので、学校調査の予定や、カリキュラムの内容についてケビン、そしてもう一人一緒に活動するアブディと一緒に話し合いました。

「中等学校は15歳以上が対象になるからいいけど、それ以下の初等学校で性教育をするなら親の同意が必要だ。学校の先生に頼んで親を呼んで、同意を取ってから始めないと。」

「対象学年を5年生から7年生にしてしまうと、途中で卒業してしまう学年が出るからプロジェクトの効果が推し量れない。4年生から5年生にしよう。」

「一度学校を回る前にカリキュラムをこの島の担当者に見せないといけない。」

みなさん、発展途上国の農村部と聞いて思い浮かぶのはどんなイメージですか?「インフォーマルセクター」と呼ばれるように、てきとうで、なんでもその場しのぎ、のようなイメージを持っている方もいるかと思います。

しかし、実際はそうではありません。日本と同じように、何かを始めようと思ったらちゃんと適切な機関に行って許可を得なければなりませんし、しっかりとやるべきことはやらないと、地域から不信感を買ってしまうことにもなります。なのでこんな感じの気の抜けない話し合いになることが多いです。

自分の生まれ育った地域を良くしようと真剣に話し合う彼らの姿に惹かれて、僕はプロジェクト公開にまで至ることができました。

日本ではあまりそうした方にお会いする機会はないかもしれませんが、この島では情熱を持って自分が生まれ育った故郷のの課題を、HIVを、何とかしようと頑張る人たちがいます。ケビンとアブディもそんな熱い人たちです。

僕は単純に、そんな彼らの姿に惹かれたのです。日本で見る途上国の姿は、貧しくて、助けが必要な人々という像。僕たちは、自然豊かな場所に立つ黒人の子どもの写真を見ただけでなんとなく憐憫の目を向けてしまうのではないでしょうか。

僕はもう、そんな貧しさ一辺倒の途上国には辟易していました。悲しい現実ならこの目で嫌と言うほど目にしてきました。カンボジアで赤ん坊を抱えて夜の街を歩く子ども、母親を原因不明の頭痛で亡くし、孤児になってしまい、埋もれていく棺桶を泣き叫びながら見守る女の子。

どれもこれも全部事実です。でも、ここで頑張ろうと前向きに生きる人たちがいるのもまた事実です。なぜ僕たちは、そんな人たちに目を向けずにネガティブな側面ばかりでアフリカを見てしまうのでしょうか。

多くの人が何とかしなきゃと思わざるを得ない残酷な現実より、彼らが語り、思う未来を僕はともに描くお手伝いがしたいと強く思うようになりました。アフリカは、途上国は、貧しいだけじゃない。強い姿だって見せることができる。

僕はこのクラウドファンディングと並行して、こうした人々にインタビューを行い、メディアに記事を寄稿する活動を行っています。今ままでケビンを含む5人にインタビューをしてきました。どなたも、僕の知らない途上国の姿を聞かせてくれました。

僕は、そんな前向きな途上国の姿を日本の皆さんにも知ってもらいたいと思っています。

かわいそうな目でこちらを見つめる電車の中吊り広告の子どもばかりに目を向けず、瞳の奥に炎をともして、勇敢に困難に立ち向かう人たちもいることを、僕を通じて知ってもらいたい。

これからどんどん伸びていく、発展の途上にいる、彼らの姿をこれからもお届けしていきます。


インタビュー記事はこちらからどうぞ!

http://all-about-africa.com/ekialo-kiona-kenya/