応援コメントの14人目は、早川真理さん。長年の念願叶って、お宿の女将となりました。その名も、Hütte Momo ~ヒュッテ・モモ~。丸森町大内佐野地区にあります。
昨年の台風19号の大雨で浸水し、大変な思いをしました。仲間がいたとは言え、どれほどの苦労があったか、想像に余りあります。お互い試練には事欠きませんね。
才色兼備とは彼女のためにある言葉です。静かに語られる言葉の中には信念を感じ、尊敬する女性の一人です。
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応援メッセージ
10月20日になって、てつろうさんからメッセージが届いた。
「真理さん、大変でしたね。」
から始まる短いメッセージ。
「元気でねー。
無理すんなよー。
何?その言葉そっくり返す?
そうね?!」
いつもユーモアを忘れないてつろうさんの声がそのまま聴こえてきそうな、あたたかなメッセージ。
やしまやさんが大変な被害に遭われていたことは、メディアを通じてわかっていた。
ただ、いつ、どのタイミングでお見舞いの言葉をかけたらよいものか、悩んでもいた。
床上浸水したとはいえ、被害の軽かった私の元へも、たくさんのお見舞いや励ましのメールが届き、返信できる状態になかったからだ。
そんなときにてつろうさんから先に届いてしまったメッセージ。
19日からボランティアさんの後方支援として宿を開放するための準備に忙殺され、現実離れした風景にも感覚が麻痺してしまっていたが、何かにカチッとスイッチが入ってしまって、激しく泣けた。
耕野地区の方々、やしまやさんとのおつきあいは、私が2004年に丸森に移住して、その2年後から町のグリーン・ツーリズム推進の仕事を始めた時に遡る。
当時すでにブランド化されていた「たけのこ掘り体験会」「ころ柿つくり体験会」に関わらせていただけることになったのだ。
現在に至っても、50名を超えるお客様が集まる場所など町内の観光施設以外にどこにもなく、とにかく大変だった昼食準備のヘルプ要請からだった。
当時はまだ若く、どこの馬の骨かわからないような私の意見にもきちんと耳を傾けてくださり、さっそく改善に取り掛かってくださったことがとてもうれしかったことを覚えている。
以来、(少しお兄さんではあるが)てつろうさんとは同志のような気持ちでいる。
いまは耕野から最も遠い福島の県境に暮らしているから頻繁には足を運べないが、ひょっこりおじゃますると、いつも忙しくされているてつろうさんが少し腰を落ち着かせて、話をしてくれる。
おかあさんやひろこさんがおいしいお茶やコーヒー、つけものを出してくれる。
「おもてなし」ってこういうことなんだなって、いつも心にすとんと落ちる。
ある日、東京の友人と訪ねたときに、ひろこさんがハチクのバター焼きを実演付きでごちそうしてくれた。
たっぷりのバターとおしょうゆを少したらして。
あのとき以上においしかったタケノコは思い出せないほどに、衝撃的な味だった。
やしまやさんの裏の手入れされた竹林(タケノコ畑といっても過言ではない)が、自慢のデッキもろとも流されてしまった。
放射能の被害から立ち直ってまだ何年も経っていないのに、再び訪れた試練。
それでもやしまやさんはご家族や地域の方たち、たくさんのファンの方たちといっしょに、また立ち上がり、前に進んでいる。
応援しているつもりが、逆に応援されている。
この関係は私たちが元気でここに暮らしている限り、ずっと続くんだろうな。
新しいデッキが完成したら、またおいしいタケノコやコーヒーをごちそうしてね。
そしてまた、我が家にもスイス料理を食べに来てね。
丸森町大内佐野
ヒュッテ・モモ 早川真理
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早川真理さん、ありがとうございました。お付き合いが長い真理さん。会うたびにホッとし、癒されます。
ハチクのバターソテー、サプライズ料理教室の時でした。掘り立て、ゆでたてのたけのこの味、ウッドデッキでお出しします。ご友人とおいでくださいませ。
応援メッセージをありがとうございました。またヒュッテ・モモへお邪魔しますね。