2017/11/14 18:04

 

コミュニティユースワーカーは、子どもたちと信頼関係を形成していく上で、子どもが何に興味・関心を抱いているのかを探りながら関係性を深めていけるように活動しています。興味のある分野が見つかれば、外部の人との連携を行い、一緒に子どもの好奇心を育てていけるように企画するのも、コミュニティユースワーカーが目指す姿の一つです。

 

今回は、10月29日に開催された「イタリア料理教室」をご紹介します!

 

 

10月29日のお昼頃、「mogmogはうす」には、元気が有り余っているほどに活発的な中学生・高校生が計4人集合しました。その中の一人、「料理をすることが大好き」な中学2年生の男の子が今回のイベントの発起人です。


料理を教えてくれるアドバイザーは、以前に行った「子どもトラットリア」でもアドバイザーをしてくださった沓沢さん。沓沢さんの柔らかい口調とアットホームな雰囲気に、子どもたちともすぐに仲良しに。

「mogmogはうす」は、多くの料理人が集う「シェアキッチンハウス」。このプロジェクトのアドバイザーである丸山寛子さんが運営しています。


「子どもトラットリア」の記事はこちら
http://pieces-org.hatenablog.com/entry/2016/09/18/032100

 

今回のメニューは「かぼちゃのリゾット」。

mogmogはうすについて早々、子どもたちは机に鮮やかに並べられた野菜をみて、「かぼちゃのリゾットなんて初めて食べるかもー!」と興奮しています。

 

 

野菜を切るところから始まり、煮たり、焼いたり…と中学2年生の男の子を中心に、沓沢さんの丁寧な指導のもと、様々な行程を進めていきます。

 

 

「下準備は料理の完成度にとても影響するんだよ。」

沓沢さんのアドバイスの一つ一つを吸収しようとする真剣な眼差し。外で全力で遊びまわる普段の様子とは打って変わり、まるで料理人見習いのようです。

 

 

 

最初は食べることにしか興味がなさそうだった子どもたちも、少しずつ料理に参加するように。料理への興味が徐々に周りの子どもたちにも伝わっていきます。

 

 

メインのかぼちゃリゾットの作り方を教えながらも、パパッとお昼ご飯のパスタを作ってくれた沓沢さん。鮮やかな色合いとオリーブオイルの美味しそうな匂いにコミュニティユースワーカーも含め会場が湧き上がります。


「こんなに甘いトマト食べたことない!俺、これなら食べられるわ!」と、見た目も味も大絶賛の嵐です。

 

 


時々、つまみ食いをしようとするコミュニティユースワーカーに「もうちょっと待て!みんなで食べないと意味ないだろ!」と注意する姿は、とても頼もしく新たな一面を垣間見ることができました。

 


 


こうして完成した、かぼちゃのリゾット。

目を引くほどのきれいな黄色に、一瞬で空腹感を駆り立てるようなスペアリブが全員の視線を集めます。

 

 


「いただきますの挨拶は、君が言ってよ!」と沓沢さんに振られた料理人見習いは、少し照れながらも誇らしげに、いただきます…!と言っていました。

みんなで作った料理を、みんなで食べる。
思い返すと、イベントの最初から最後まで、多くの笑顔が絶えない場所でした。

 

 

子どもたちからの、「またやりたい!絶対やりたい!」という熱烈なリクエストを受け、今後も料理教室を開催していく予定です。

 

今回のイベントで料理の完成に向かって協力し合うことを通して、子どもたちの新たな表情の発見や、中心の子どもだけでなく別の子どもたちの好奇心も広げることができたように思います。

これからもPIECESは、子どもが抱く感情だけでなく、興味・感心にも寄り添い、多くの体験を共有していけるよう活動していきます。これからも応援宜しくお願いいたします。