2020/08/29 19:00

 
ウガンダ北部、アジュマニ県とモヨ県での活動の様子です。

 

アジュマニ県の3つの隔離施設に加えて、モヨ県の隔離施設でも、食料や衛生用品の配布支援を実施しました。モヨ県の隔離施設には、以前から多くの人々が隔離されているにもかかわらず、施設の衛生状況や食料事情は劣悪な状況にありました。

写真:隔離施設への物資支援の様子

 

当会のアジュマニ事務所からの道路アクセスも劣悪で、日帰りが難しい状況でしたが、現地スタッフたちが隔離施設でのマスクや物資の支援を行いました。
 
また、ホストコミュニティの中でも重症化のリスクが高い高齢者や基礎疾患を持った世帯や、障害者などの社会的弱者の世帯へ、マスクや食料を戸別訪問しながら、支援を行いました。同時に、コロナ禍で虐待や性暴力の被害も発生しており、そうした被害にあった世帯にも戸別訪問して生活物資の支援を行いました。

写真:高齢者世帯への物資支援の様子

 

モヨ県では、常時、状況をモニタリングしながら支援を届けることは難しいですが、支援ニーズと、それに対する行政・援助機関の支援キャパを考慮して可能な限りテラ・ルネッサンスとしてもサポートしていければと思います。

 

現在、各県ごとにタスクフォースが設置され、そこで、テラ・ルネッサンスも、行政や他の援助機関とニーズの共有や、援助調整を行っています。
 
しかし、ウガンダの県がこの15年ほどの間に、いくつにも分割されたこともあり、小さな県では、業務遂行能力が極端に低くなっているという問題があります。その際には県をまたいだ調整が必要だということは行政も援助機関も認識しているので、より必要なところに敏速に支援を届けられるように各機関との調整を進めていきます。

  
(報告:小川 真吾)