2020/07/09 10:00

皆さま、毎日たくさんの温かいご支援、そしてメッセージをありがとうございます!
現地スタッフ含め、皆さまのご支援に大変勇気づけられています。

今日は40年以上に渡ってシャプラニールやバングラデシュに携わっている大橋正明さんからの応援メッセージを紹介します。


シャプラニールの元バングラデシュ駐在員、かつ元代表理事で、現在は監事をつとめています大橋正明です。 

私がバングラデシュに初めて行ったのは1978年では1978年の3月ですから、それ以来42年間もこの国と付き合っています。この間に、シャプラニールの駐在員として2年半、国際赤十字と日赤の駐在員として3年間ほど滞在しましたし、今も毎年3~4回訪問しています。

シャプラニールが現地のNGOと一緒に実施している家事使用人として働く少女への活動も、支援センターに足を運んでお手伝いをしてきました。そうした中で何人かの働く少女たちに出会いました。そのうちの一人は、数件の家を掛け持ち働く家事労働者で、その彼女のスラムの中の家に行ったことを、思い出します。スラムでも比較的立派な大きな家屋で、その窓のない建物がトタン板で小さく区切られた一部屋が、彼女と母親と幼い妹や弟の住まいでした。ベットが一つあるだけの小部屋で、扇風機はありましたが、窓がなく、外の光も風も入らない、息が切れるような部屋でした。しかしそのベッドの上で、幼い子供たちがはしゃいでいました。この彼女は、家事労働をしている家で提供される昼食を、この弟妹達のために持ち帰っていたことも、忘れられません。

さて今、南アジアで新型コロナの感染者数に歯止めがかからず、バングラデシュとインドとパキスタンを繋げてみると、感染者は世界3位のロシアを抜くし、単位面積当たりの患者密度は、世界有数ともいえる状況になっていることを非常に心配しています。さらに、バングラデシュには百万人を超えるロヒンギャの人々が、狭くて不潔な難民キャンプで暮らしており、この人たちの健康も不安です。


こうした弱い立場の人たちの生活がコロナのせいでより困窮することで、児童労働が増えることは深刻な問題、あるいは悪循環です。シャプラニールの活動を継続、あるいは今こそより拡大して、より多くの働く少女たちへ届けられるようご協力をどうぞお願します。

聖心女子大学教員 大橋正明

大橋さん、応援メッセージありがとうございます!引き続きご支援よろしくお願いいたします。