2020/08/04 12:09

CATで活躍しているキッズライターさんたち

※キッズライターとは、食物アレルギーがある小学校1年生~中学3年生の子供たちです。
 自分自身の声をCATを通じ届けています

彼らにハロウィンのエピソードを聞いてみました。


R君

・8歳
・乳、卵(非加熱)、ソバ、魚卵

「ハロウィンの思い出と本当の気持ち」

僕が小さい頃、ハロウィンのイベントに行きました。
食物アレルギーのないお姉ちゃんと一緒に、たくさんのブースをまわりました。

僕はアレルギーがあるので、全部のお菓子が食べれるわけではありません。でも僕もお菓子をもらいたかったんです。僕が食べれないからってお姉ちゃんが我慢するのもかわいそうです。

だからアレルギーなことは内緒にしてお姉ちゃんと一緒にお菓子をもらいました。

たくさんお菓子をもらいました。毎日ハロウィンだといいな、と思いました。すごく嬉しかったです。

でももらったお菓子、全部は食べれません。

食べれるお菓子は僕、食べれないお菓子はお姉ちゃん、で分けます。

そうすると僕の分はちょっとしかありません。

ちょっとしかないから、お姉ちゃんは自分がもらったものでも僕が食べれるお菓子を全部くれます。いつもそうしてくれます。
そのお菓子を本当は食べたくても我慢してるのを僕は知ってます。

だから僕はちょっとだけお姉ちゃんにあげます。そうすると僕のはもっと少なくなっちゃいます…。

だから僕が食べれるお菓子をお母さんが追加で買ってくれます!特別みたいで嬉しいけど、ちょっぴりさみしい気持ちもあります。

大きくなった今でも、お姉ちゃんは僕にお菓子を分けてくれます。最近はお姉ちゃんだけじゃなくて、習い事でお菓子をもらった時も、友達やお兄さんたちが僕の食べれるお菓子をくれるので、交換したりします。

みんなが優しくて「ありがとう」の気持ちがいっぱいです。

でも本当は皆と同じお菓子を皆と一緒に食べたいです。

皆が優しいから言わないけど、贅沢なのかもしれないけど、本当はそう思ってます。早く食物アレルギー治らないかな…。