2021/03/07 08:00


2020年春。震災後9年ぶりに、私は長女と私の念願を叶えた。
念願とは「2人の故郷を訪れる」たったこれだけのこと。

五輪に向けて急ピッチで整備が進み、訪れるたびに姿を変えていくふるさとを、知らない土地のようになっていく福島を今、子どもたちに見せておかなければならないと思った。


2人で暮らしていた市営住宅に行き、保育園舎を外から眺め、生まれた病院を訪れた。

美桜が生まれたあの時、名付けの元になった桜は、その年も綺麗に咲いていた。

たったそれだけのこと。

9年叶えてあげられなかったそれだけのこと。

さまざまな不安と葛藤が伴うそれだけのこと。


家族とふるさとへ帰る、思い出の場所を紹介する、共有する、それだけのことが、出来なかった私たちの9年。


また、帰りたいね。ほんとうなら、いつでも、好きな時に、好きな場所に。


もやい展への協力も、いつもありがとう。


*****************************

あれから10年

私は17歳


たまにふとよみがえる、小さな頃の記憶


まいにちあそんだこうえん

かえるのならぶものほしざお

だいすきだったほいくえん

かえりみちによるスーパー

ママとふたりだけのおうち


ふくしまでみるさくらは、きれいだった。



去年、9年ぶりに福島へ帰った


私にとっては広かった公園、こんなに小さかったっけ

私の生まれた病院も外から眺めるだけで懐かしかった

毎日お昼寝をした保育園は人がいないと静けさが痛い

スーパーの大きな看板は今も昔も変わらない

家までの道も私の足が覚えている


福島で見た桜は、綺麗だった。



自分の生まれた季節に、自分の生まれた場所へ帰りたい


私のわがままを叶えてほしい

つないで、もやい

2019応援メッセージアーカイブ 【相原美桜さん】も、ぜひご覧ください。

生まれた病院を訪れてパチリ

*******************************

「もやい」それは、荒縄の強固な結び。3.11から10年、福島原発事故と向き合ってきたアーチスト達の個々の表現が東京都江戸川区タワーホール船堀で結ばれます。絵画、彫刻、写真、造形、詩、歌、舞……福島の現実と命の輝きがあなたを包みます。未来へ語り紡ぐメッセージ発信の場を、皆さんと創造したいと願っています。

一人でも多くの方にこのプロジェクトを知っていただくために、引き続きのご支援・そして周りの方への拡散を、何卒よろしくお願いいたします。

クラウドファンディングページ https://camp-fire.jp/projects/view/338425
Twitter https://twitter.com/2019moyai
Instagram https://www.instagram.com/2019moyai/
Facebook https://www.facebook.com/2019moyai
もやい展HP http://suzyj1966.wixsite.com/moyai

★もやい展2021東京スケジュール★

場所:江戸川区 タワーホール船堀 1F展示ホール・5F大ホール (東京都江戸川区船堀4-1-1)

日時:2021年4月1日(木)〜8日(木)

   1-6日/10時~20時 7日/10時〜21時 8日/10時〜17時

入場料:展示ホール入場無料!!