2017/09/20 18:10

【スリランカでの7日間】

■メンバー全員無事帰国しました!!

私たちは、フェアトレードの「リアル」を知る。をコンセプトに、

9/11~9/18の間、スリランカにあるGreen Field農園、及び関連施設を視察しました!TFP( Tabebora For Priductors )に関して詳しい情報はこちらを御覧ください!!

 


■TFPについて(Camp fireの記事に飛びます)

https://camp-fire.jp/projects/view/35084

 

■帰国直後のコメント(山口裕司)

帰国直後のコメントを1日ひとつずつ投稿していきたいと思います。

まずはじめに、TABEBORAで一番おじさんの山口からです。

 

8日間の中で特に「フェアトレードの印象」についてコメントします。

率直に思った、一番印象深いことはフェアトレードに対してのそれぞれ「想い」です。今回、訪問や見学をするなかで、みなさんにある同じ問いかけをしました。

 

「あなたにとって、フェアトレードにおいて最も重要なことは何だと思いますか?」

( What do you think the most important thing about FAIR TRADE ?? )

 

返答は、十人十色でした。

“ Non chemicalなこと “

(ウバ州ハプタレー工場、農園のマネージャーさん)

“ 教育に貢献していること ”

(コロンボオフィスのマーケティング社員さん)

“ コミュニティーの発展 ”

(ハチミツ養蜂場のマネージャーさん)

(ウバ州ハプタレー工場、農園のマネージャーさん)

フェアトレードを学び始めて若い私達、もしくは多くの学生、一般人がもつフェアトレードに対しての印象は「公平な貿易をすること」つまりビジネスにおいて生産者が著しくふりにならないこと。ではないでしょうか??ですが彼らの答えにはそのような回答はひとつもありませんでした。公平な貿易は「あたりまえ」としているのです。私が声を大にして言いたいことは、フェアトレード=公平な貿易と直訳してはいけないということです。こんなのは当たり前すぎるのです。ではどう訳するか。うまい翻訳はできませんが、フェアトレードに関わるコミュニティがちょっとずつよくなること、なんじゃないでしょうか?それを下記に比べてみましょう。

私たちは、同じくウバ州ハプタレーにあるリプトンの紅茶製造工場にいってきました。生産量はGreen Field社に比べて5~8倍程度あります。観光地としても世界各国から多くの観光客が来るほど有名でした。(Green Field社は私達のみでした)紅茶の製造工程は、ほぼ同じでした。違いは、オーガニックか科学的か、マニュファクチュアリ(手作業)か自動化かというところが大きいです。

(DAMBATENNE TEA FACTORY リプトン工場)

ここで比べたいことは、”お金の動き”についてです。(ここでは端的に紹介しますが、具体的な数字は報告会にて発表します。)

 

まずは、リプトン社。

①自らの土地で茶葉を生産

②茶摘み(女性が主)に茶葉を摘んでもらう

③工場で加工(ここでケミカライズ)する。

④国内外に販売して収益を得る。

⑤得た収益から従業員に給与を支払い、設備投資や諸費用に充てる。

これが普通の会社です。

 

では次にGreen field社を。

①自らの土地で茶葉を生産

②茶摘み(女性が主)に茶葉を摘んでもらう

③工場で加工(すべてオーガニック)する。

④国内外に販売して収益を得る。

ここまでは同じです。でも⑤から違うんです。

⑤得た収益から従業員に給与を支払い、設備投資や諸費用に充てる。

⑥得た利益の一部を、コミュニティーに還元する。

(コロンボオフィスでのディスカッションの風景、右はマーケティング担当のサワンディさん)

(製造工程を説明する工場長さん)

例として、使用無料のコミュニティーホールを作る。ホールでは結婚式や様々なコミュニティーのための行事がおこなわれます。生産者に対して住宅を提供する。子供にたいして進学するための奨学金を与える。

コレがフェアトレードかどうかの具体的な”違い”の一つです。特にGreen field社では上記にあげたたようなことに特にちからを入れているわけですね。コミュニティーに還元したからと言って、生産者の給料がぐっと下がるわけではありません。リプトン社めっちゃ儲かります。Green field社ぼちぼち儲かります。その代わりに福利厚生が充実してるといいましょうか。どちらがいいかという判断はまだできかねますが、わたしは個人的にはGreen field社のやり方が好きです。つまり、やはりフェアトレードを皆さんにオススメします。

(プロダクトを熱心に説明するサワンディさん)

皆がちょっとずつよくなる。とてもジミだけれども、とても大切なことです。私にとって、「フェアトレードにおいて最も重要なことは何だと思いますか?」という疑問に対しての解は「みんながちょっとずつよくなるビジネスであること」とまとめます。

(雨と濃い霧のなか生産者さんに負けないガッツでインタビューするメンバーと生産者さん)

最後にですが、Green field社以外に4社工場見学をさせてもらいましたが、Green field社が最も楽しそうに働いていました。上下関係は明確にあるけれども、生産者も工場勤務もオフィス勤務もマネージャーも皆和気あいあいとして働いていました〓とってもよい雰囲気でした!誰に話しかけても笑顔で気持ちよく答えてくれました。(他の工場が悪いとかそういうことではありません!)Green field社の商品を取り扱っていて、本当によかったな。ココロからそう思えました。最後は感情的な感想になってしまいましたが、これも間違いなくいかなければわからない「リアル」の一つです。報告会では体感したすべてのリアルをご報告します。

 

では次回の投稿もお楽しみに!!

 

今回ご協力、支援してくださった皆様に改めて感謝申し上げます。

■Thanks for many cooperations !!

Teebom 今井様

https://www.rakuten.co.jp/teebom/

Green field社 様

http://fairtradeorganicteas.com/

クラウドファンディングにて支援してくださった皆様

(許可をとってないので個人名は伏せます)

広報等にご協力頂いた皆様

TABEBEBORAの商品をご購入していただいている皆様