2017/09/22 17:05

 

こんにちは。大山口彩です。

先日、無事にスリランカから帰国しました。スリランカにおいて、予想とは異なる部分をたくさん発見しました。 

今回の記事では、私たちが支援しているスリランカの人々の生活について触れていこうと思います。


みなさんはスリランカの人々はどのような生活をしていると思いますか?
スリランカに行く前、私はスリランカに対して発展途上国のイメージを抱いていました。1日1食や2食で生活したり、子供が働いたりして、医療も充実していないのではないかと想像していました。しかし、実際のスリランカはそんなことはありませんでした。

空港のあるコロンボにはビルや工場が立ち並び、どの街に行っても同じようなお店が並んでいました。
スーパーもたくさんあり、あまり生活に困っているようには見えませんでした。
特に驚いたのは、大部分の道が整備されていること、電気が通っていること、食材が豊富なことです。

 

(Green fieldのマネージャーさんにいただいたスリランカの食事。ダルカレー、ジャックフルーツ入りカレー、キャッサバなど)

1日3食食事をし、私たちと同じような服を着て生活していました。食事はカレーやいも、魚などを食べていました。

街へ出るとケンタッキーやマクドナルドがあり、日本製の車がたくさん走っていました。

働く子供は見受けられず、学校に通う子供たちを見かけました。スリランカでは教育費、教材費は無料の上、医療費も無料だそうです。

 

多くの人はお店や企業で働いていました。お店では魚、果物、パン、お菓子など売るものは様々ですが、どこもにぎわっていました。企業はコロンボに集中していました。基本的に土日は休みで、月曜日に一斉にコロンボへ出勤するそうです。

 

もちろんホームレスの方も何人か見ましたが、大部分の人は私たちと同じように生活していました。
現地の人によると、みんなそれぞれの生活に大きな不満を抱いてはいないそうです。

 

(スリランカ、コロンボの町並み)

スリランカの生活の質は日本に劣るかもしれませんが、みんな心が豊かに感じました。彼らは、日本語で積極的にコミュニケーションをとろうとしたり、笑顔で挨拶をしてくれたりと、人との繋がりを大切にしていました。そこは日本が見習うべき点なのではないでしょうか。 

私たちが支援している人々の生活を間近で見ることができたのは大きな収穫だと思います。 

そして、私たちがフェアトレードを啓発していくことで、スリランカの人々の生活がより豊かになることを感じました。


フェアトレードによって得た利益は、Green fieldで働く人たちや、コミュニティのために使われており、生活の発展に役立っていました。
その例として、フェアトレードによって得られる利益を使って建てられたコミュニティホールがあります。私たちがそのコミュニティホール訪れた時は結婚式が行われており、みんなとても幸せそうでした。
私たちが行っているフェアトレードが、地域の人々の生活に役立っていることを実際に見ることができました。

 

(Green field茶園の様子)

また、私たちは様々な人にフェアトレードとは何かを質問しました。
一般的にフェアトレードとは発展途上国の生産品を適正な価格で取り引きし、生活の改善に繋げる仕組みのことをいいます。
Green fieldのマネージャーさんは、「無農薬なこと」、オフィスの社員さんは「子供たちの教育に役立てること」など、人によって解釈が異なり、フェアトレードという言葉の説明は簡単にはできないものだと感じました。

ただ、人によってフェアトレードに関する説明は違っていても、フェアトレードによって生活の改善に役立てるという目的は同じでした。
Green field社の人々にとってフェアトレードはビジネスの手段のひとつであり、フェアトレードによってスリランカの人々が豊かになるお手伝いを、TABEBORAが行なっているのだと思いました。

スリランカに行く前、フェアトレードは本当に良いことなのかを少し疑問に思っていました。

しかしGreen field社のオフィスの方は、フェアトレードをするとみんなが幸せになれるとおっしゃってて、とても安心しました。

Green field社の商品は化学肥料を使用せず、体に優しい上、独特の香りが楽しめるので、購入する私たちも幸せになれると思います。

お互い満足できる取り引き、これはフェアトレードにおいて重要なことなのではないでしょうか。

 

 

(Green fieldの生産者さん)

今回の留学プロジェクトは、私たちが支援しているスリランカの人々の生活を見たり、フェアトレードについて考えたりする良い機会となりました。
この記事では書ききれないほどたくさんのことを学びました。

ご支援いただいたみなさまや、留学プロジェクトに参加していないTABEBORAメンバー、そしてTABEBORAに足を運んでいただいくお客様に、私たちが学んだことを伝えていくことが留学プロジェクトに参加した私たちの役割だと思います。

 

みなさまのおかげで、貴重な経験ができたことを深く感謝します。本当にありがとうございました。報告会にて詳細をお伝えする予定ですので、よろしくお願いします。