2021/05/22 16:00

若者からの「平林でどんな暮らしをしているか知りたい!」という、ご要望にお応えします。

今回は、大まかな暮らしの部分をお伝えします。

とても山奥の集落のようですが、実は便利がいいところです。集落内に商店はありませんが下の街のスーパーまで車で15分、最寄りのインターも15分、東京行きの高速バス停も15分。ただ、車がないととても不便かと思います。運転できないお年寄りは、近所の人が買い物に連れて行ってくれたりと、共助の関係ができています。

この車で15分の距離ですが、平林まで続く「平林青柳線」は標高が急激に上がります。慣れていないとよくある、耳が痛い、あるいは耳が詰まったような感じになります。はじめて来た人は30分くらい山を登る体感があるそうです。

「本当にこの奥に集落なんてあるのかな...」と不安になるような山道です。先日は、子グマの目撃情報がありました。(獣は悪くありません、これは経済優先社会により森と暮らしが切り離されてしまったために起きている人災です。それについてはまたあらためてお伝えしたいです。)

「平林青柳線」は、連続雨量が80mmを越えると、通行止めになります。台風が来るとわりとすぐ通れなくなるので、家に帰れなかったり、仕事に行けなくなったりします。ということは、山道が崩れる恐れがあるので通らないでねということです。道路で土砂災害が起きたら孤立集落になる可能性がありますが、平林へ通じる山道は実はいくつもあります。

くねくね山道を毎日上り下りするので、ガソリン代は街暮らしよりは少しかかるかもしれません。コーナーを攻めると、タイヤの寿命も短くなります。安全運転がいいです。

ひと昔前の道路が舗装される前は、この道を歩いて学校に通っていたそうです!!

さて、そんな山道ですが、登ると美しい集落がひらけます。気温は、下の街と5度は違います。なので、出かけるときに平林気温で服を選ぶと街で失敗することがあります。

富士川町の街に住んでいる人たちでも、来たことがない人がたくさんいるようですが、近くにこんな美しい避暑地があるのに来ないのはもったいない!と思います。

空気が澄んでいて、星空が美しく、水が汲める場所があり、夏は涼しくホタルが舞い、富士山の眺望は最高。それを考えると、多少の不便はなんとも思いません。自然から与えられる豊かさのほうが、断然多いのではないかと思います。

たまに甲府などに行くと、集落内に信号はひとつもないので、お街での信号待ちがとてもストレスです。そして、人工物の多さに圧倒されます。平林で目に入る景色のほとんどはグリーンです。だからこそ、ここにソーラーパネルができてしまったら、とても目立ち、毎日違和感を感じることになったと思います。

書きたいことがたくさんありすぎてまとまりませんが、次回につづく!