2021/09/15 19:00

こんばんは。国際交流シェアハウスやどかり代表の中野です。いよいよクラウドファンディングも残り10日ほどとなりました。

「留学生版トライやるウィーク」での様子や1次選考の小論文を掲載し、少しでも御支援を頂いた方々にも今回の応募留学生を知って頂きたいと思い、コツコツと書いてきました。


さて、本日はライ トゥ チュンさんの小論文です。


私が出会った日本文化とベトナム文化の違についてお話します。

 まず、コミュニケーションでは、日本人は話すとき「ありがとう」「ごめんなさい」という言葉をよく使い、外国人を幸せに驚かせます。ベトナムは、助けてもらったときは「ありがとう」、何かをしてしまったときは「ごめんなさい」と言うでしょう。しかし、ベトナム人は恥ずかしがり屋なので、ごめんなさいと言わなかったり、声を出す距離が遠いと思う場合もあります。また、言葉の礼儀正しさに加えて、日本人は時間厳守でも、世界ですばらしいと思われています。電車に乗り降りするとき、特に約束があるとき、人々は常に時間を正しく見ています。それは日本人の習慣、あたりまえの意識になっています。ベトナムの中にはそのことを理解していない人もいます。少しくらい遅れるのは普通だと思っています。でも、それは私たちを時間を守らない人間にします。

 次に働くときの文化です。日本人は常に仕事をするとき、きちんと計画を立てています。誰もが計画に従い、組織的に管理しています。ベトナムに関していえば、ベトナム人はベトナム国内の人ほど準備をしません。しかし、ベトナム人は転職に順応する敏捷性を持っています。

 また、私が一番おどろいたことは、日本の女性は結婚後、ベトナムと比べて働く人の数がそれほど多くないことです。正確に言うと、結婚後やめる人よりも、子どもが産まれたあと、やめる人が多いです。でも、日本の女性がはたらきたくても、ずっと、はたらけないのは、大きな問題になっています。日本では、仕事をしたくても、家の仕事や、子育て、お年寄りの手伝い、を女の人が、男の人よりも、たくさんしなければなりませんから。ベトナムでは、子どもがいても、女の人は仕事をつづけられるんです。

 日常生活の中で気づかない少さなことですが、日本の廃棄物の分別は、日本の美しい文化の一つです。日本では通常、可燃物と不燃物の2種類の廃棄物に分けられます。ゴミ用のビニール袋も専用でありますし、ゴミの回収日もきめられてあります。ベトナムでは、人々はごみを分類せず、ゴミ処理の日付を設定せず、適切な場所に置くだけで、環境スタッフがそれを収集するようになっています。おそらくそれがベトナムで環境汚染が日々増加している理由です。ベトナムが日本から学べたらいいですね。ゴミ分類の問題を徐々に改善しています。環境に住んでいると、健康が良くなると思うからです。

 どの国でも、親は自分の子どもを愛しています。しかし、日本は子どもが自立できるように子供を愛します。日本とは異なり、ベトナムの親は常に近くから子どもたちを守りたいと思っています。子どものすぐうしろから、子どもたちがどのように進んでいるかを見たいと思っています。日本人の子育て方がいいと思います。日本人は子どもに幼い頃から自立する方法を教えているからです。

 文化の話は食べ物なしでは完結しません。日本人にとって、タコは名物料理です。両国の料理を比べると、ヘルシーな野菜や魚がたくさんありますが、ベトナムでは日本人が食べない鶏の足や豚の耳を食べています。対照的に、ベトナムは納豆ほど多くの日本料理を食べませんが、寿司やうどんやたこ焼などの典型的な日本料理は特に多くのベトナム人に愛されています。

 日本人とヘトナムの間に違いがあるだけでなく、似ているところもあります。それは両国の人々は勤勉だということです。ベトナム人と日本人は常に最後まで頑張っていますが、やり方は違いますが、努力は変わりません。

 ここで書いたことは、まだ日本文化の一部です。日本に来て半年が経ち、私は学び、知りました。まだ、私が体験するのを待っているすばらしい日本の文化がたくさんあると思います。日本にいる間、私は桜の国の人々についてもっと理解するために最善を尽くします。日本が私の青春を送る場所であることは、私の青春をきっと美しくするでしょう。ありがとう日本!


いかがでしたでしょうか。

実は小論文試験の条件にあった「400~500字で書くように」というルールを少しオーバーしています。「字数オーバーやね」と小論文の選考委員が言いながら読み始め、読み終わった時には「すごいな、この子」という感想でした。

「半年でここまで思うことがあるの?」「半年、いろいろなことを考えながら生活してたんやね」と終始驚いた様子でした。

女性の社会進出に触れていたのは彼女だけでした。ベトナムでは技能実習生として来日したのが「お母さん」というケースはめずらしくありません。子どもを母国に預けたまま3年間不在というのは日本ではなかなか見ないケースだと思います。


チュンさんの小論文を読んだ選考委員が「早く会ってみたい!」と待ち望み、初めて会えたのが神戸トヨペット株式会社様での「留学生版トライやるウィーク」のために国際交流シェアハウスやどかりに集合した日でした。

とても物静かで控えめな雰囲気で「あの小論文を書いたのがこの子!?」とさらにびっくりしていました。

三次選考ではチュンさんの価値観をさらに深堀りしたいと思っています!