2022/04/04 10:39

「最近Nちゃん、訳もなく泣き叫ぶよね~」「何でR君は、毎日、カバンに落ち葉を詰め込んでいるの?」「P君は朝の会に、まだ参加できないね~」 「Mちゃん、ブランコから離れられないのは何故?」
大人には理解できない子どもの行動は、よくあります。「そうしなければならない、その子なりの理由が必ずある」と、育児書にも、幼児指導書にも書かれています。問題行動(――という言い方は好きではありませんが)が見られるときは、ミーティングで話し合い、その子どもを少し注目するようにしています。自然と解消されることもあるし、「ああ~、これね」と、理由や原因が分かることもあります。保護者ともよく話します。「来月、妹が生まれる」「両親揃って海外へ出稼ぎへ行くことになった」「飼っていた犬が死んでしまった」などなど、家庭の事情がある場合も多いです。
しかし、どうしても理解できない場合、解決できない場合は、家庭訪問をしています(していました)。使用人への態度が威圧的だった、同居のお爺さんが暴力的たっだ(スリランカでは体罰はまだまだ普通です)、家が工場に隣接していて騒音がひどかったなど、生活環境を知ることで子どもの行動の訳を理解できます。
私とラクナースが最も驚いたのは、大型犬を飼っている家庭で、自分の子どもより先に犬のご飯を与え、子どもは子ども部屋で寝かせて、犬と一緒に寝るママ。「B君のことは大好きで、いつも抱っこしていますよ」と、何も悪びれないママ。これをおかしな状況と思わないパパ。傍目には異常に見えるのに、この家庭では普通だったのです。

子どもを取り巻く環境が、子どもを育てます。成長させていきます。ですから、私たちは、子どもたちの生活環境を知り、一人ひとりに適切な対応を心がけています。B君の家庭は極端な事例ですが、ユニカル幼稚園では「まず、子どもを理解しよう」、UNICALの頭文字の“U”、Understandingを最も大切にしています。


★スリランカ、人気です!★
3月27日㈰、地元の仙川で、「スリランカ一日カフェ」を開催いたしました。直前の告知にもかかわらず、たくさんの方に来場いただきました。ありがとうございます。大変嬉しいです。カレー教室には、定員オーバーの13名が参加、カセットコンロで、チキンカレー、かぼちゃカレー、人参&豆苗サラダ、イエローライスを作りました。大阪から参加してくださった方もいて、感謝感激! 2020年、コロナ禍でスリランカへ戻れなくなったときに作った「スリランカ展」のパネルも展示。スリランカの絵本作家シビル・ウェッタシンハの絵本や、建築家ジェフリー・バワの本、印度カリー子の料理本のほか、スリランカにまつわるエッセイ本や観光案内ブックを、図書館から借りまくり、読書コーナーも作りました。カフェでは、紅茶(もちろんスリランカ直送の)と、ひとくちココナツケーキを提供。紅茶は産地別やフレーバーティの中から選んでいただいたのですが、一番人気は「ディンブッラ」でした。機会がありましたら、みなさまの地域、日本全国で開催したい! です。

もうすぐ、スリランカのお正月。4月13、14日なんですよ。ですので、今回のカフェの売り上げは、ユニカルの子どもたちのお正月プレゼントにあてさせていただきます。


★復活! スリランカ面白クイズ④★
スリランカのお正月は、1月1日ではなく、4月13日、14日なんです。さて、なぜでしょう? 1月1日は、ただの普通の日で、12月31日も、1月1日も普通に仕事があります。お店も、銀行も、市役所も、普通に開いています。学校は、この時期冬休みなので1月1日は休み。しかし、1月2日から新学年が始まります。