2017/10/06 22:37

〘 君たちが扉を咬んだ 日 〙

期限が切れた日
この子たちは、うつむき嘆いた。

愛護センター(殺処分施設がある)へ行く日
この子たちは、気が狂うほどに怒った。

里親さん譲渡のため空港へ行った帰り道
この二人の存在を知り、何とか保護をしようと
県民ボラさんと話し込み、時間切れ三分前にセンターに連絡をし
手を差し伸べた命たち・・。

二匹のうちの雌の方(しのぶちゃんと命名)の姿を見て
私は驚愕する。

牙を出し、暴れるその姿は
この寸前までの現実と全身で戦う姿であり
キャリーに入れようものなら、その扉を噛み千切らんばかりに
頭を振りながら拒絶していた。

君は救われたんだよ
君は戦いは終わったんだよ・・
と、言い続けながら不妊、去勢手術と
メディカルチェックをしてもらいに病院にその足で向かった。

雄(チビと命名)の方は終始、背中を向けたまま
しのぶちゃんは、先ほどとは別犬のように静かに地面を
見つめていた。

この安堵した表情を見たとき
多忙も困難も振り切り、この子たちの引き出しの手助けが
出来たことに感謝をする。

 

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

《2000pjよりのお願い》

現在、わんにゃんランド建築に向かって確実に進展をしております
何もない山林の土地であるため、原始の状態から施設を起ち上げることの厳しさを今更、実感している次第ですが、だからとして立ち止まることも後退することも許されません。

どうか皆様のお力を、恵まれない野犬たちのためにお貸しください。

2000の野犬たちを救え!プロジェクト