2022/03/11 18:20

クラウドファンディング、残り2日となりました。

おかげさまで70%を達成致しました!!!!!!

みなさん、ありがとうございます。


今日はみなさんに、私が過去にあった出来事を話そうと思います。
LGBTQや映画の話とは少し離れますが聞いて下さい。


東京に出てきて13年。

生まれ育ちは京都です。
京都から出てくる時に、2つ誓って出てきた事があります。


①親からお金を借りない。

②仕事を取るために体を売らない。


この2つを自分の中で誓い、今まで仕事をしてきました。
もちろん、今でも守っています。

「○○のプロデューサーと飲んでるよ!来る?」

そんな誘いの話はたくさんありました。

10年くらい昔は、少しでも自分の顔を売って覚えてもらって、後日連絡して仕事に繋がるように...そう思い、飲み会にも顔を出していました。

しかし、ある時、

「○○の番組出たいでしょ?キャスティングの人に話してあげてもいいよ!今日何時まで行けるの?」

そう聞かれました。

この時は意味をよくわかっていなくて、何時まで飲めるの?って意味だと思っていました。

しかし、移動するからと行ってタクシーを拾うという話になり、
どこ行くんですか?って聞いても答えてもらえなかったので、これはきっとそう言う意味じゃないんだと悟りました。

そこで私は明日早いので、そろそろ帰りますと伝えて逃げるように帰りました。

自分の立場を利用して、人の夢を食い物にするなんてなんて酷いやり方なのだろうと悔しい思いをしたのを今でも覚えています。

私の芝居やキャラクター、そんなものは全く見ていなかったんだなと。

すごく悲しかったです。

そして、ラインがきました。

「お前の代わりなんていくらでもいるよ」

私はその時の気持ちを今でも忘れたことはありません。

そこで私が思ったのは、

「女だからなめられるんだ」

そう思いました。

そこから、仕事の時はできるだけサバサバとしたおじさん女子になろうと誓いました。

そうすると、「お前は色気がないなぁ」

そう言われる事が多くなりましたが、変な誘いを受けることはなくなりました。
むしろ、受けても「何言ってんすか〜!」とキャラクターで返せるようになりました。

それはその当時、自分を守るために自分が選んだ手段でした。

今思えばですが、女だからとか、男だからとか、そういったくくりで物事を考えるのは、私は好きじゃなかった。
ただ、この時はそう思うしかなかったのです。

私が25歳くらいの時の話でした。


そんな事を今この場でなぜ言い出したんだ?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

今、映画業界の事で取り上げられているニュースがあまりにも悲惨で、声をあげなければならないと、勝手に使命感にかられ話すことにしました。

「売れてない俳優は仕事を選ぶな」

そう言われたこともありました。

でも、私は選んでいいと思います。

監督は俳優を選ぶ立場です。

しかし、俳優も作品や監督を選んでいいと思うのです。

それが売れてる・売れていないは関係ないです。

自分の人生をかけて作品と向き合うわけなので、その出演で自分の人生が大きく変わる可能性があるのです。

だから、私はこの作品に関わってくれた俳優にとても感謝をしています。

そして、まだ見ぬ作品に期待をして頂き、
こうしてご支援頂いたみなさんにも感謝をしています。


私は全力で作品を向き合っています。

あと少し。

お力を貸して頂けますと幸いです。

誰もがありのまま生きられますように。