2022/03/17 18:53

こんにちは! 都市科学部1年の伊東秀真です。

お久しぶりの活動報告となってしまい、申し訳ありません。

今回の活動報告では、私たちの活動に協力していただいているコンポス技研トイレ研究所様について紹介させていただきたいと思います。


コンポス技研トイレ研究所様は、滋賀県高島市にあり、コンポストトイレの製造・販売と情報発信を通して、パーマカルチャーの考えを実践されている企業です。特に、繊維強化プラスチック(FRP)という素材を利用した、1人用から6人用のコンポストトイレ(こまらんeトイレ)を製造されています。電気や水道がなくても使えるコンポストトイレの利点を活かし、災害用、介護用のトイレとして国内で販売されています。特別な設置工事が必要なく、DIYで製品を設置できるという利点を持っています。使用頻度や設置場所によっては、こまらんeトイレの方が長けているのではないでしょうか。

コンポス技研トイレ研究所様のホームページには以下の説明があります。

「パーマカルチャーの考えに基づき、その考えに賛同していただける方に満足していただき、そして安心して長く使用できるモノづくりをしています。」

(コンポストトイレ.com (https://xn--eck3as4da7jre2b.com/introduction/) より一部改変)

パーマカルチャーの考えとは、石油などの化石燃料に依存する暮らしを改め、自然の力を利用することで、恒久的で持続可能な環境を作り出すための生活体系をデザインすることです。この考えは、貴重な水資源を確保し自然の力を利用してし尿を処理する、という当プロジェクトの理念とまさしく合致しています。


このような背景を踏まえ、コンポスト技研トイレ研究所様には私たちのプロジェクトの社会的な意義にご賛同いただき、当プロジェクトへ便器を2基提供していただきました。

ご提供いただいた便器は、先の活動報告でお知らせしたように、パラグアイの地へと降り立ちました。(参考記事:https://camp-fire.jp/projects/477045/activities/358230#main ) 1基は提携する大学の圃場に、もう1基はとある村にそれぞれ建設する予定です。

こちらがコンポストトイレ研究所様に提供いただいた便器です。通常の便器と比べて大きな違和感はありません。用を足すときは、写真の赤丸で囲んだレバーを上げて便器の底についている扉を開けます。便器の底には傾斜がつけられているので、尿が手前側の穴に流れ落ち、尿と便を分離できます。使用後は便器の底の扉を閉めます。便の行方は、便器真下の槽に貯められ、ほかの落ち葉やおがくずなどとよく混ぜ合わせ半年程度かけて堆肥にします。尿は植物の生育に重要な無機成分を多く含んでいるので水で薄めて液肥にします。


詳しい内容はコンポス技研研究所様のホームページをご覧ください。https://www.comaran.com/