2021/09/01 15:08

まいど!

NPO法人Reジョブ大阪です。

皆さんは、障害のある方が働いている工房などを見かけたことがありますか?
私の家の近所にもクッキーのお店があります。
障害のある方が働く場には様々な形態がありますが、今日はその中から「就労継続支援事業B型」を紹介。

就労継続支援事業B型とは、障害や難病のある方のうち、年齢や体力などの理由で、一般企業等で雇用契約を結んで働くことが困難な方が、就労訓練を行うことができる福祉サービスです。これは、障害者総合支援法に基づく福祉サービスのひとつです。

軽作業が多いので、一般企業などで無理な人が、仕事のペース、楽しみを得ながら就労訓練を積んでいきます。

この就労継続支援事業B型では、雇用契約を結ばないので、厳密に言うと、お給料というものはありません。「工賃」が支払われます。逆に利用者が施設の利用料を支払う場合もあります。

令和元年度の平均工賃は、16,369円/月でした。(厚労省

私たちに置き換えると、月給16,369円です。

作業所には、仕事を依頼することもできます。私たちNPO法人Reジョブ大阪が一番初めにお仕事をお願いしたのは、本の発送作業でした。封筒に宛名シールを張るのに1円、封筒に本を詰めるのに2円、封をするのに1円などと工程ごとに賃金があり、そうして、170冊の本を送るのに、私たちが払った手間賃は865円でした。(2018年度当時大阪某施設の場合)

私はとてもショックでした。一生懸命封詰めをする施設の人たちの工賃がそんなに安いなんて!「もっと払いますよ!」との申し出に、「そういうわけにはいかないんです(笑)また頼んでください。今回、本を詰める時に自分達の障害名が書かれている表紙をじっと見つめている人もいましたよ」

しかし安い。でもこれは、形態上仕方のないこと。では、私たちはどうしたらいいのでしょう?
もちろん議員さんなどを通じて国や市区町村に働き掛けることもできますが、一般人の私たちには何ができるでしょうか。


みなさんの町にもきっとあるんです。市区町村のサイトでも探せますし、看板などからも分かります。「あ、ここがそうかー」と思ったら、パンフレットなどを置いてある場合も多いので、何をしているところなのか知ることが第1歩!

また、障害者週間などで、そういう施設が一堂に会し、物品販売をしている場合もあります。まずはアンテナを張ってみてくださいね。


作業所にはお仕事を依頼することもできます。私はイベント用にクッキーを注文してみましたよ。かわいいでしょう?


まるっと文化祭でも、NPO法人Reジョブ大阪から「ユメグミ」という施設にチラシの発送を依頼しています。まさに今日、絶賛作業中です!

ユメグミは、B型は工賃が安いという概念を少しでも払拭していくべく、利用者の皆さんと共に「しっかり稼ぐ」ことを目指している限りなくA型(令和元年度平均工賃78,975円)に近いB型の施設なのです。

ユメグミホームページ

https://yume-gumi.jp/

個人でも会社でも頼めます。事業所の所長さんに声をかけてみてくださいね。施設にとっても、地域の人と繋がることもとっても大切なんです!


そして、喫茶店やパン屋などの場合も多いので、是非、利用してみると良いと思います。私の家の近くにも、障害のある方が運営している喫茶店があります。コーヒーが美味しいです(^O^)/

このクラウドファンディングでも、リターンとして珈琲焙煎工房Hugさんのコーヒーがあります!

Hugさんは、宝塚にある工房。

一般社団法人 高次脳機能障害者 サポートネットさんが運営しています。

高次脳機能障害をはじめとする障害のある人たちやその家族等に対し、福祉サービスやその他の社会資源を活用し支援を行うことにより、障害のある人もない人も共に地域で当たり前に暮らせる社会を実現することを目指している法人。就労継続支援事業B型「珈琲焙煎工房 Hug」を運営し、珈琲豆の選別から焙煎、販売を行い、障害のある人たちの就労の場となる活動を行っています。 

Hugの珈琲のおいしさの秘密

●     丁寧な選別
カビのあるもの、虫食いのあるもの、キズの入った豆を丁寧に手で取り除いています

●  珈琲豆は生鮮食品
自家焙煎しているのでいつでも新鮮  焙煎したての豆を使ってドリップバッグを作っています

●     パッケージにもこだわり
完全遮光  豆(粉)用の赤袋は珈琲から出るガスは外に排出される弁付きです

私たちのリターンを購入することで、このような施設の工賃が上がる仕組みを持つ社会にしていきませんか? 

皆さんの近所にもきっとある就労継続支援事業B型。探してみてくださいね!