2021/10/23 17:00

APURO INTERVIEW第2弾として、茨城朝鮮初中高級学校校長でいらっしゃいます、
高石典(コウ・ソクチョン)校長にお話を伺ってきました。

【APURO INTERVIEW Vol.2:高石典校長】

■クラウドファンディングが開始され2週間が経とうとしています。ご覧になっていかがでしょうかー

今回、茨城県青商会がウリハッキョ運動場人工芝化PROJECTを発起して推進していることに対して、青商会のみなさんに敬意を表しそして感謝を伝えたいです。
学校運動場が人工芝化されるということを学生たちが知り、大変喜んでいます。
早く工事が終わって、運動場で思う存分ボールを蹴って、走り回りたいと言っています。

■茨城朝鮮初中高級学校について、改めてお伺いできればと思いますー

ウリハッキョ(茨城朝鮮学校)は、茨城のみならずここに通う(学生たちの出身地域である)北関東、東北の同胞・保護者たちからたくさんの愛情、支援、協力をいただいております。
学生たちは(同胞たちから)受ける愛情や期待に応えていこうと学校で一生懸命学び、元気に育っています。

茨城ハッキョは、他の学校と比べても教育施設が整っている方であると私は思っています。

現代的な校舎、広い運動場、雨が降っても運動会を開催できるほどの大きな体育館そして心置きなく生活できる寄宿舎、毎日おいしい食事が提供される食堂…

どこに出しても遜色のない立派な教育施設を整えているとそう考えます。

しかし運動場は、広くはありますがその管理が非常に大変です。
夏場には雑草が無造作に生えそれらを草むしりして、管理をするのに教職員たちが大変な作業を毎年行っているわけですが、今回人工芝になることによって何よりも学生たちにより良い教育環境を整えることができるということ、これが一番嬉しいことです。

■「地域貢献」を掲げる今回のプロジェクトに期待することはありますかー

そして青商会ではこの人工芝化事業を本校学生たちのためを第一の目的におきながら地域に貢献したいという意義を持ちながら推し進めていることがとても素晴らしいことだと思います。

茨城ハッキョは東日本大震災の時近隣住民のために学校を開放し、地域に貢献した経験もあります。
また普段も体育館や教室など様々な活動の場として貸し出しておりますし、そしてこれからは人工芝グラウンドを県内のサッカークラブチームなど多くの日本の方にも活用していただくそのような場にしていきたいという思いがありますし、そういった意味で、朝鮮学校の存在を広めていき、民族教育の正当性や学生たちの素晴らしさを伝えられる絶好の機会になると思っています。

そして今回の人工芝化事業に関して同胞たちに幅広く呼びかけクラウドファンディングも開始されたと聞いていますが、この短期間のうちに多くの方が協力をしてくださり、目標達成に向けた展望が見えてきたということも大変うれしいですし、推進委員たちの頑張りに敬意を改めてお伝えしたいです。

■イメージデザイン(トップ画のイラスト)は校長先生が描いてくださいました。どういった想いが込められていますかー

私の専攻が美術で、絵を描くことが専門ですので人工芝になった運動場で晴れわたる空の下で思い切り飛びまわり、ボールも蹴ってそのような学生たちの姿を想像しながら描いてみました。

まぁよく描けたかどうかはわかりませんが…(笑)

■プロジェクトの先に、どんな未来像を描いていますかー

ウリハッキョは今年で創立68周年を迎え、2年後には70周年を迎えます。

そんな中教職員、学生たち、そして同胞、保護者、卒業生たちが一丸となって学校創立70周年に向けて力強く歩み始めました。

今回の人工芝化事業が創立70周年をより輝かせることになるであろうと思っていますし、そうなることによって茨城民族教育を発展させていく強固な土台が新たに築かれるであろうと思っています。

私たちは同胞たちの財産であるハッキョを綺麗に保ち、学生たちがより学びやすい環境を整えていくことに尽力していこうと決意を新たにしています。

■最後にメッセージをお願いしますー

茨城ハッキョ人工芝事業のために物心共に尽力をしてくださる、青商会をはじめとした同胞たちに改めて感謝の意を表します。

私たち教職員も共に青商会の方々とともに子どもたちの未来のために、そしてウリハッキョの更なる発展のために頑張っていくことをお約束し今回の事業が必ず成功することを確信し、激励を送りたいと思います。


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APURO INTERVIEW Vol.3は10/30(土)頃配信予定です。