2021/11/13 11:30

APURO INTERVIEW第5弾は、茨城県立茨城東高等学校の教論でいらっしゃいます田中良道先生のお話を伺いました。

-------------------------

◆田中良道先生のプロフィール

田中良道(たなか・よしみち)
1996年生まれ。青森県十和田市出身。
青森県立三本木高等学校〜茨城大学
現在、茨城県立茨城東高等学校教論。(家庭科)
本校が所属する「水戸合同チーム」に茨城東高校も参加しており、そのスタッフ陣においても中心的役割を担っている。

-------------------------

5年目を迎えた本校サッカー部も所属する合同チーム。
田中先生は赴任されてから3年間、本校と共に歩んでこられました。

その中で感じた合同チームの意義、本校への印象、本プロジェクトへ期待する想いー

見応え満載のインタビューとなっております。それでは、ご覧ください。


【APURO INTERVIEW Vol.5:田中良道さん】

■まずは、自己紹介をお願いしますー

私、茨城東高校の教員の田中と申します。
出身が青森県出身で、大学が茨城大学のためにこちらに来まして今の職業に就いたのでそのまま在住しているという感じですね。

サッカー歴は小学校からずっとサッカーをやっておりまして、真剣にやっていたのは高校まで。大学ではちょっと遊び半分というか同好会の方でやっていたので、そんなにゴリゴリにやってたかといったらそうではないんですけど一応ずっとサッカーは続けてます。


■合同チームを結成することになった経緯について教えてくださいー

茨城東高校のサッカー部を持たせていただいてやっぱり3人しか部員がいないという現状で、どうやって試合に出るんだろうというところでお声がけいただきまして、合同チームをここ3年間やらせていただいております。

自分が来てから携わっているのは3年間なんですけど、その前から一応参加させていただいているようで直近3年間の話しかできないんですけれども。
3年前くらいまではやっぱり合同チームというのは名ばかりで、試合の時に集まるような即席チームだったんですけど、ここ数年ペク先生(朝鮮学校サッカー部監督)の方でお声がけ頑張っていただいたので朝鮮学校をベースにそこで集まって、休日だけでも練習しようかという流れでお世話になってます。


■合同チームはどういった構成になっていますかー

4校合同ですね、朝鮮学校、(茨城)東、あとは大子清流と常陸大宮高校ですね。

生徒たちだけで14名とかですよね。14〜16くらいの人数がいまして、スタッフが8人くらい集まると思います。

基本的には朝鮮学校で(練習をしていて)、夏休みとかを使って大子とか常陸大宮とかうち(茨城東)のグラウンドとかっていう感じです。


■合同チームの活動を経て朝鮮学校に触れることになったかと思うのですが、朝鮮学校にはどんな印象をお持ちでしょうかー

まず生徒さんたちがすごい熱心というか真面目で、一途というんですかね。
この目標に向かって全員が向かっていっているなというのが、今見ている子たちと大きく違っていて、自分との戦いにしっかり勝とうとしているというか甘える部分は多分多少なりともあるとは思うんですけど、そこになんとか打ち勝とうと努力している姿がちょっと見習いたいなというような生徒さんが多くて。

本当に日本の学校の子たちがそこに刺激を受けているんじゃないかな、プラスの影響を受けているんじゃないかなと思っております。

教員の方々もすごいアットホームな感じでこう、毎週のように来る「何だこいつ」っていう目線じゃなくて「また来たんだね」みたいな感じの受け入れる雰囲気がすごく助かってますね。


■さて、グラウンドが人工芝になるという本プロジェクトを最初に聞いた時、どんなことを感じられましたかー

人工芝になるというのを聞いたときには、まず時期が夏を迎える前くらいですかね、6月7月あたりだったと思います。

でその頃に伺いましてまず思ったことが、「あっ、水はけが良くなるな」と。

やっぱり雨降った次の日とかは全然グラウンドの状態が整わないということは伺っていて、実際に水たまりが多いなというのは実感していたわけなんですけれども、そこが水がたまりにくくなったというか水がたまっていてもできる状況になるというのはすごく大きいなと。

あとはその人工芝の上で走り続けるというのが結構体の負担になると思うので、そういった日頃からの芝に慣れるトレーニングはできるというのも強みだなと思って、それが利用しやすくなった環境というのはすごくプラスになるんじゃないかなと。ぜひ利用させていただきたいなと思います。


■このプロジェクトにどんな未来像を描いていますかー

やはり合同チームという観点では引き続きお邪魔させていただきまして、普段なかなか土でしかできていない子たちが多いので芝の感触っていうところとか、あとは芝の熱をこもったりとかそういったところもあると思うので、暑さの中でのトレーニングとかそういった試合の環境に近いところでトレーニングできるのは非常にありがたいなと。

あそこら辺(水戸市千波町)も結構市街地ということで、緑岡小学校とかそういった小学校中学校の子たちも多く集まってくると思うので。

あんまり公園とかってないような印象なんですよね。そこら辺を詳しく知っているわけじゃないんですけど、その広場の一環みたいな感じでふらっと立ち寄って二人とかでボールを蹴る空間とかに使ってもいいのかなと。そこに朝鮮学校の子たちが加わって。

昔は地域に子供がいっぱいいて、同年代が遊んでいたっていうのが今ちょっと薄れてきているので、そういった場のひとつになればその地域の活性化というのにもつながってくるんじゃないかなと。

あとは子供たち同士のコミュニケーション能力といった育成にもつながってくるのではないかなと。その役割もちょっと期待できるんじゃないかと思います。


■最後に、みなさんへメッセージをお願いしますー

すごい大きなプロジェクトだと思うんですけれども、多分その完成したときの成果はすごいプラスなものが多いと思うので今後さらなる異文化交流じゃないですけれども、そこの架け橋にもなる貴重な施設のひとつになっていくと思います。

ぜひ今後とも利用させていただきたいというのと、更なる発展をお祈りしてますので今後ともよろしくお願いします。

-------------------------

APURO INTERVIEW Vol.6は、11/20(土)頃配信予定です。