2022/01/29 07:00

こんにちは。国際NGO ViVIDの吉沢です。

今回は、「ガーナ共和国のシングルマザー事情」を紹介させていただきます。アフリカでは、シングルマザーの増加は、近年社会的に大きな問題となっています。(シングルマザー世帯は、全体の約20%を占める)日本では、教育費や就業支援など政府からの総合的支援が広がっていますが、政府からの支援が十分でないアフリカでは、社会的経済的不利な立場に立たされることが多いのが現状です。このような社会的経済的不利に加えて、シングルマザーの精神的問題も大きな要因となっています。シングルマザーは、過去や現在に置けるストレスから、ストレス障害やうつ病を発症することが多いのも実情です。またシングルマザーの増加の原因は、日本同様に、父親の死・離婚率の高さ・親の子供の受け入れ拒否・結婚関係のない間に生まれたため・裁判所による後見人決定など様々です。さらに、パートナーを失ったことで残された子供を育てることに対する責任感により、友人との接触・自発的社会組織への参加での参加が少なくなり一層の社会的孤立、さらに苦痛の感情を生み出すといった負の連鎖が起きています。このような環境の中、アフリカではシングルマザーに対する国からの支援もないという状態が続いてます。我々ViVIDのメンバーは、職業訓練と精神的サポートの事業をベースに現地のシングルマザーの問題解決に取り組んでいます。さらに今後は、シングルマザー支援事業を元にアフリカ地域全体への展開を進めていきたいと考えています。