2018/04/04 13:23

活動総括です!!!

今月7日まで約2週間にわたって実施しましたフィリピンの孤児院House of Joyでの活動について、今回改めてその全行程の報告をさせていただきます

初めに、皆様にご支援いただいた資金の使い道等確定致しますまで時間がかかり、全体の報告が遅くなってしまいましたことを、深くお詫び申し上げます。では、早速以下より報告させていただきます

今回「エンターテイメント×教育=エデュテイメント」教室のひとつの形として自分たちが選んだのは「ミュージカル」でした

ミュージカルは、ダンス、音楽、アートすべてを融合した総合芸術であり、演者自身が、演目のなかでその伝えるべきメッセージを体現できるものです

そしてそれは、ダンスの振り、音楽の歌詞やメロディ、目に見える形でのアート、そしてメッセージを伝えるべく演じた経験そのものと、様々な形で子どもたちの心の中に自分たちのメッセージを残してこれるのではないか、いつか彼らがその意味を理解し、彼らをどこかで支えるものになれるのではないか、と考え、今回このような選択をしました

よし、ミュージカルをやろう。と決断をしたのは1月頃。そこから劇団四季やヤングアメリカンズの方等にアドバイスをもらいながら、脚本作り、ダンスの振りつけ、舞台芸術の設計など、準備を進めてきました

しかし2月22日、出発のわずか3日前、2か月前から先に現地に赴き活動していたメンバー田中昂佑から一本の連絡が入りました

「ミュージカルをやりたい子が5人しかいない、やることを変えた方がいいかもしれない」

昂佑自身も、他のHouse of Joyのスタッフたち、オーナーも、皆がこれは絶対に実現できない、と考えていたといいます

それでも、「たった5人でも、やりたいと思っている子がいるのなら、その子たちにだけでも全力で届けよう」と決断し、決行に踏み切りました

その日からほかのメンバーが到着するまでの間、昂佑は、寸劇を作って見せたり、ダンスのワークショップを考えるなどして、子どもたちにミュージカルについて伝え、用意を進めてくれました

そして迎えた2月26日、メンバー全員がフィリピンはミンダナオ島へ、House of Joyに到着。子どもたちと対面しました

日本人の訪問者たちにはもう慣れっこのようで、人懐っこく、笑顔で自分たちに接してくれる姿が印象的でした

 

さあそしていよいよ、ワークショップの日々が始まります。子どもたちの生活リズムを崩さないため、平日は寝る前の30~45分間、休日は2時間ほどの時間をいただいて臨みます

初日の夜は子どもたちの「今の自分」と「将来の自分」を考えるワークショップ。子どもたちとスタッフ、メンバーどうしで自分の好きなものや、夢を可視化し、共有することを通じて、お互いがお互いのことを知ることができました

2日目からはいよいよミュージカルの練習へ。今日はミュージカルのためにメンバーあなごんが書き下ろした曲「Don't Stop Believi'n」を歌う練習をします。メンバーは「果たしてどれだけの子どもたちが集まってくれるのだろうか」と不安でいっぱいでした

そこにやってきたのは人一倍明るく、男勝りで元気な女の子、アイリス。今回のミュージカルの主役の一人です。彼女が恐る恐る歌い始め、あなごんのギターの音がHouse of Joyに響き渡ります。すると、少しずつ子どもたちが興味を示し、集まってきてくれました

1人目主人公、アイリス

そして気づけば10人以上の子供が集まる大合唱に!メンバーもスタッフにも驚きの光景でした。代表の志藤大地が何回練習してもうまく歌えなかったサビをたった30分でものにしている子どもたちを見て、彼らの持つポテンシャルの高さを感じました。あなごんも自分の曲を歌って踊っている子どもたちの姿を見て、思わず涙していました

3日目からは、子どもたちにさらなるチャレンジを用意しました

それは、覚えた曲を「みんなの前で、一人で歌う、こと」。私たちでも、緊張して委縮してしまう人は少なくないのではないでしょうか普段人前に立つことも少ないという子どもたち。さあ、どうだ!LES WORLDからの挑戦状です

すると…、真っ先に手を挙げたのはアイリス!この日もカッコイイ姿を一番に見せてくれました

それを見た子どもたち、恐る恐る手を挙げてきます。元気いっぱいの4兄弟、長男フェルナン、次男ジャンレ、3男マイケル、4男ジャンジャンもチャレンジです!

ところが、恥ずかしくなったのか、なかなか大きな声が出せなかったり、逃げてしまいそうになったりしてしまいます。それでもみんなの応援をうけて最後まで歌い切った姿は、カッコよかった!あっぱれです!

そこからはいよいよセリフをみんなで合わせて、それぞれがなりきるキャラクターはどんな人なのか考えたり、ふりをつけて読む練習をしたりしました

事前に渡してあった台本を全部覚えてきてくれる子もちらほら…。そしてその中でひときわ輝く演技を見せたのは、少しおとなしめのリセルとリサメイ姉妹。リセルは主人公、リサメイは占い師の役でそれぞれ出演します

2人目の主人公、リセル

普段は人前に出たりすることは少ないという二人。しかし、セリフを読み合わせているのに耳を傾けると、感情のこもった、姉妹で息ぴったりの演技が聞こえてきました

それでもやはりなかなか参加してこれない子はいます。本番にはでたくない、という子もまだまだいました

そこでLES WORLDメンバーとHouse of Joyのスタッフ4人で力を合わせて、子どもたちにミュージカルのお手本をつくってみせることにしました。スタッフの中のミュージカル経験者の演技指導の下、大人の本気を披露しにかかりました

そしてその夜、大人たちの本気をみた子どもたちは大うけ!メンバーの真似をして演技したりするようになる子がでてきたり、僕もやっぱりやりたい、という子がでてきたりしました

お手本作戦は大成功!子どもたちにとって大きなモチベーションになったようです!!

一方で5日目からスタートしたのは大道具制作。ようやくアートに大きな出番が回ってきました

まずはスプレー缶を用いて、みんなで巨大スプレーアートを作ります。ステージの背景を埋めるほど大きな板に、初めて扱うスプレー缶。みんな大興奮でした!

ここはアート担当の自分が主導して進めたのですが、実は自分がしたのは基本的に、大まかな完成図の提示と、大枠を描いて見せたことだけ。あとはほとんど子どもたちがスプレーや、道具を使って色をつけていきました

みんなで作業しているから、安全確保くらいで精いっぱい!果たしてどうなっているのか…と思って絵を見てみると、そこには自分が思い描いていたものを超える、子どもたちの作品がありました

練習5日目。自分たちは14歳の女の子、ジュリアンにある相談をしました。それは「歌のAメロ、Bメロをソロで歌う」こと。実は彼女、初日の「将来の自分」のワークショップで、「私の夢は女優になること」と伝えてくれました。彼女がこの夢を語るのは今回が初めてだそう

3人目の主人公ジュリアン

今回のミュージカルの主役の一人でもある彼女。メンバーもうっとりの、すごく綺麗な歌声で歌も歌います。それならば!ということで、彼女に今回の話をしました

初めは少し恥ずかしそうでしぶっていたけれど、「やってみようと思う」と話してくれました

ここからあなごんとの個人レッスンのスタートです。あなごん自身「難しい」と話す曲、今からこれを練習するのはさすがに厳しいか?という声もありました。しかし練習初日、何度か繰り返して歌うだけで、ほとんど歌詞を見なくても歌えるようにまでなったんです!!

踊りの振りをつけて、歌も歌うというのは、自分たち大人でもパッとできることではないと思います。それをいきなりやって見せたジュリアン。その才能を垣間見ることができました

そしてメンバー到着後は計7日間のワークショップを経て、いよいよ本番というとき。気づけば18人の子ども達全員がステージの上に立って一緒に練習していました

町の市長さんから、子どものお母さん、孤児院のスタッフ、そしてHouse of Joyの創設者烏山さんとアイダさんご夫妻まで、総勢30名以上の方が足を運んでくれました

それを見た子どもたちも緊張していた様子。それでも勇気を振り絞って、みんな練習以上の姿を見せてくれました

ひときわ大きな声を出して、全力の演技を見せてくれたアイリスは、みんなを率先して盛り上げてくれました

演技派のリセルとリサメイは、持ち前の演技力で見ている人たちをミュージカルの世界にグイっと引き入れる活躍を見せてくれました

そしてジュリアンも練習以上に声を出して、みんなを引っ張る演技を見せてくれ、そして歌のソロパートも、まっすぐな声で堂々と歌い切りました

ミュージカルは大成功!市長さんや創設者烏山さんたちからも、「とてもよかった」「歌がきれいだった」といった感想をいただきました

改めて、今回自分たちから子どもたちへ伝えたかったことは、「自分を信じること」。

人は、何かを達成したり、誰かに認められたりすることで、自分の持つ可能性をよりいっそう信じられるようになります。しかし中には、人生でちゃんと人に褒められた経験は一度しかなかった、という子もいました

だからこそまずLES WORLDが徹底したのは、「ウザいくらい褒める」こと。そして、「自分たちが率先して行動し失敗する姿、挑戦する姿を見せる」ことで、「みんなが挑戦しようと思える」「お互いを励ましあえる」空間を作ることでした

 

その効果は確かにありました。最初はなかなかチャレンジできなかった子が前に出て歌えるようになったり、ダンスも絵も、上手くいった時も失敗した時も、子どもたちが笑顔で、またトライしたり、もっと上手にやって見せたりする、という経験を届けることができました

そしてメッセージはあなごん作曲の「Don't Stop Believi'n」の中にも。

I don't stop believi'n myself.  「決して自分を信じることをやめない」

I never forget, this words forever.  この言葉は絶対に忘れない

I will know where I mean to be someday. いつか、僕のいるべき場所を知るだろう

And I will say I'm right. そして「僕が正しかった」って言うんだ

Don't stop believi'n. 信じることをやめない

というサビのフレーズは、毎日のように子どもたちが口ずさむようになりました。音楽は、きっといつかその意味が本当にわかる時が来る。ふとこの歌を思い出したとき、それがどこかで彼らを支えることができればいいな、という思いでこの曲を届けました

これがベストな方法でもないかもしれません。「エデュテイメント」としての活動の意義や、クオリティなど、まだまだ至らないところばかりです。それでも今回このような形で子どもたちとともにミュージカルという大きなものを作り上げ、今できた精いっぱいの形で自分たちの想いを、メッセージを伝えられたことは、非常に意義のあるものだったと感じています

今後は、もっともっとクオリティを追いかけながら、まず1年間かけて世界を回り実績を積み重ね、より多くの人を巻き込み、活動の規模を拡げていく予定です

まず5年間で50か国を目標に掲げ、そして一歩ずつ「世界中の孤児院の子どもたちが参加する、エンターテイメントの世界大会を開く」という目標に向けて突き進んでいく所存です

改めまして、今回のプロジェクトをご支援いただき、そして自分たちとともにプロジェクトをつくってくださり、本当にありがとうございました。皆様のご支援なくして、今回の自分たちのプロジェクトの成功はありませんでした

ですがまだまだ、今回のプロジェクトで自分たちが、子どもたちがその場で経験したものを、皆様に十分にお届けするには至っておりません。4月よりチームは本格的に始動し、体制を整えて参ります

そのなかで、今回のプロジェクトの様子も、より詳細に、写真や動画をまじえてお伝えしていきたいと考えております。その胸の連絡も後日こちらを利用してさせていただきますので、よろしくお願いいたします

また、以下に今回のプロジェクトでの収支について記載させていただきます。資金をご支援いただいた皆様にはぜひともご確認願いたいと考えておりますので、あわせてよろしくお願いいたします

 

 

収入の部

クラウドファンディング支援金 621,000

計621,000

支出の部(フィリピンペソと日本円の為替は2018年2月26日当時の換金レートにより算出)

移動費・交通費(航空券代)219,040(志藤47,310 田中(片道)18,528 山下55,780 鈴木47,310 南雲50,112)

孤児院宿泊費 100,000(1人1泊3,000円、孤児院への寄付を含む)

材料費 8,333(1円=0.4822ペソ)→小道具代(衣装)955ペソ 大道具代(暗幕、ベニヤ板)1,612ペソ 画材代(スプレー、ペンキ)1,530ペソ

リターン費 50,638 →Tシャツ作成7,500 タオル作成40,200 ポストカード作成2,938

計378,011

残金は今年度の海外孤児院でのワークショップ費用として利用させていただきます。尚、今年度はアジア2か国、アフリカ2か国の計4か国に渡航予定です

 

今年度は、志藤、鈴木、南雲の3人は北九州を拠点にNPO法人(現在申請中)としてのLES WORLDの基盤づくりに、田中は東京でエンターテイナー活動をメインに、4人で海外渡航を繰り返しながら、LESWORLDとして活動していきます。

重ねて、今回のご支援は本当にありがとうございました。メンバーを代表してお礼させていただきます。

まだまだチームとして至らないところは多くありますが、今後とも応援していただければ幸いです。ぜひよろしくお願いいたします。

それでは、これからも情報を更新してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

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