2022/03/24 18:02

皆さま

ご無沙汰しております。

前回の投稿から少し時間が空いてしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか?

インスタグラムやFacebookでも投稿したのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、3月2日から2週間の日程でイギリスに農業研修へ行ってきました。

これは、Nuffield International Scholarshipという、イギリス発祥の奨学金制度で、スカラーに選ばれると資金援助を受けて世界中を旅する権利を得られるというものです。2021年のスカラーに、日本代表として選んで頂き、この度、第一弾としてイギリスに行って参りました。

世界15ヵ国(イギリス、フランス、アイルランド、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、ケニア、ジンバブエ…など)から約130名のスカラーが一堂に会し、気候変動の影響が無視できなくなる中で、世界の農業がこれからどこに向かうのか、直面する課題に対して自分たちに何ができるのか、そもそも皆んな何を考えているのか?を真剣に議論しました。

世界の平均気温が2℃上がることによる影響は凄まじい

また、フィールドワークにもでかけました。イギリスは実は農業大国で、郊外には美しく、広大な農地が拡がっています。これぞ田園風景とでも言うような、いつまで見ていても飽きない景色でした。牛の飼い方も、海外は放牧が主流です。日本では2%しか放牧がされていないと伝えると、皆、驚いていました。

日本とイギリスの風景の違い。それは山と森じゃないかと思います。郊外を車で走りながら感じたのですが、先ず山がなく、どこまでも平坦な地形が続いています。次に、森が見当たりません。実際に、国土に占める森林の割合を比較すると、日本が66%に対してイギリスは僅か13%です。こうした違いが、景観の違いを生み、農業の特徴も形作っているんだと感じました。

アンガス牛の放牧の様子

今回の一番の収穫は、世界中の同年代の農業者と繋がれたことだと思います。住んでいる国はもちろん、酪農家、羊飼い、小麦農家などやっていることもそれぞれですが、農業という同じ生業を営む仲間と同じテーマで語り合えたことはとても貴重な経験でした。

牛の排出するメタンガスの影響について


議論の中で、「クラウドファンディングで放牧地に森を作る(Silvopasture)プロジェクトをやっている」と話すと、皆、とても興味を持ってくれました。やはり、「共感してくれる人」がいることが極めて重要だと、改めて実感しました。

日本の農業を紹介しました!

今回の学びを、「牛の棲む森」プロジェクトにも生かして行きたいと考えています。

来週、プロジェクトメンバーとの打ち合わせがあるので、また進捗を報告しますね!かなり進みましたので良い報告ができると思っています。

最後のGala Partyは素敵な会場でした!


それでは、また来週!



久保宏輔