2022/07/11 14:26

ご支援をくださいました皆さま、関心をお持ちいただきこのページをご覧くださった皆さま、ありがとうございます。公開より3日間で、130名を超える皆さまから、目標金額の50%となる150万円を超えるご支援を頂くことができました。心より感謝申し上げます。
もっともっとご支援の輪を広げ、そして何より、アフガニスタンの方々の置かれた状況をより多くの方々に知っていただくため、取り組みを継続して参ります。

本日は、チームメンバーである小川 玲子氏(千葉大学社会科学研究院)からのメッセージをお送りいたします。
小川先生は、2021年8月以降、寄せられ続ける元留学生からのSOSを受けて、彼らやその家族の来日を実現するため、文字通り奔走されてきました。
そのご尽力があり、来日が叶ったご家族について、お話を伺いました。


『タリバンからの脅迫状』

日本で国費留学生として学んだYさんは、博士号を取得し、アフガニスタンに帰国して大学で教鞭をとっていました。しかし、何年も前に出版した書籍が反イスラム的であるとしてタリバンからの脅迫状が届きました。Yさんが出版した書籍には日本で学んだ民主主義的な価値観が表されており、それが原因で命を狙われることになったのです。迫害を恐れたYさん一家は、隣国のビザを取得して退避します。妻のDさんは妊娠しており、留学中に日本で生まれた子どもとの逃避行は孤独と絶望しかなかった、と言います。

そして、隣国のビザが期限を迎え強制送還される直前に、日本のビザを得ることが出来、Yさん一家は無事に来日することが出来ました。アフガニスタン人の日本への入国は留学か就労などのビザ取得が条件であるため、日本語学校のご協力により学費免除と住居等を支援していただいたことで、ご家族3名の命が救われました。

無事に逃れた日本でようやく子どもらしい日常生活を取り戻しました

長い暗闇を抜け、日本での暮らしに慣れてきたYさん一家には少しずつ笑顔が見られるようになりました。YさんとDさんはこれから日本語を本格的に学び、日本での自立した生活に向けての一歩を踏み出そうとしています。

しかし、Yさんは国費留学生として日本での滞在経験はあるものの、留学の目的は帰国してアフガニスタンの復興に尽力することであり、授業も論文執筆も英語で行ってきたことから、日本語を正式に学んだ経験がほとんどありません。アフガニスタンの退避者については公的支援が一切ないため、Yさんご家族の生活を支える責任が身元保証人に重くのしかかっています。

日本でご家族が安心して平和に暮らすことができるようご支援をお願いいたします。

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本クラウドファンディングへの挑戦では、このような社会課題がまさに私たちの目の前でおきているということを広く伝えていくことも、大切な目的の一つとしています。
皆さまのご友人やお知り合いへ、SNS等での拡散にご協力をお願い致します!