2022/09/15 17:20
ラオスの子どもたちの未来へ活動をつなぐために
【代表チャンタソン メッセージ】

サバイディー、こんにちは。(認定)特定非営利活動法人ラオスのこども(ALC) 代表チャンタソン インタヴォン です。

私たちの活動は、1982 年にラオスの子どもたちへ日本の絵本を送るところから始まりました。私は1974年に留学生として来日し、その後日本で子育てをする中で、幼い娘が楽しそうに絵本を読む姿を目にし、本に触れる機会のない故郷ラオスの子どもたちのことを想い、行動を起こしました。

NPO法人ラオスのこども(ALC)のあゆみ
http://www.deknoylao.net/part_5/document/NL82.pdf

それ以来 40年、たくさんの皆様にご支援いただきながら、ラオス語絵本の出版や、学校図書室の開設、子どもセンターの設置など、様々な活動に取り組んできたALCですが、ここ数年かつてない危機を迎えています。コロナによる規制のため日本国内での資金調達活動が難しくなり、団体の財政がかなり落ち込みました。今は事務管理費や人件費を削り、なんとか持ちこたえている状態です。

ラオス事務所についても、施設管理費やスタッフの給与をカットし経費削減を図りました。そのなかで、現在の事務所併設図書館を閉鎖し事務所を家賃のかからないところへ移転する話が持ち上がりました。もうこれ以上経費を削減するところがなく、苦渋の決断でした。

しかしこの提案に対して、ラオス事務所のスタッフは強く反対しました。ラオスのスタッフ達がここまで強く言うのは、それだけこの図書館が、ラオス事務所スタッフにとって、子ども達にとって、なくてはならない場所になっているのだとあらためて感じました。

私たちは、現在、ラオス各地で学校図書館整備や出版などの事業を手掛けていて、プロジェクトを展開していくにあたり、ALC図書館は拠点となっています。所長のスラピーをはじめとするラオス事務所の熱意を受け、私もなんとかしてこの場所を守りたいと、クラウドファンディングをはじめとする思いつくかぎりの資金調達に奔走しています。いつもたくさんの皆様に支えてもらいつつ、重ねてのお願いとなってしまうのですが、どうかよろしくお願いいたします。

9月 17 日(土)には、団体の総会と駐在員の報告会を開催いたします。ラオスの子ども達をとりまく教育の状況がどうなっているのか、私たちALCが今、どんな活動に取り組み、ラオス事務所でどんな挑戦をしているのか、何を目指しているのか、ぜひこの機会に多くの皆さまに知っていただきたいと思います。そして、ラオスの子ども達の未来をともに支えてくだされば幸いです。

総会・報告会当日は、私もラオスから参加いたします。皆さまのお越しをお待ちしています。

チャンタソン インタヴォン


2022 年度通常総会・前駐在スタッフ活動報告会 開催のお知らせ
http://www.deknoylao.net/news/news_202202.htm

9月 17 日(土)17:00~ 第 2 部
「成長する図書館ースタッフの挑戦、学校の熱意」

※総会議事終了後、前駐在スタッフの渡邉淳子による活動報告会を実施します。会員以外の方も参加いただけます。参加費無料、オンライン参加も可能です。