2018/04/21 15:49

 

<Moment Joon>

韓国ソウル生まれ。移民者ラッパー。

ロサンゼルス、ニュージーランド、ソウル育ち。2010年大阪大学の留学生として来日。

 大学在学中にYoutubeに数々の曲をアップロードして、その中の『I LOVE HANDAI』は日本では珍しいコレッジ・ラップの曲で、ユーモラスに大学生の日常を描写した歌詞で全国の様々な大学やヒップホップ・シーンからの注目を集めた。
以降ネットで楽曲の発表を続ける一方、韻踏み組合が主催する「ENTER」を含めた大阪ローカルシーンの様々なステージに立つ。2012年にはネットレーベル「rev 3.11」から5曲入りのEP『Up & Down』を発表、独特な感覚の歌詞と英語・韓国語まで広がる世界観で注目を集めた。

 
2012年韓国陸軍に入隊、2年間の服務中に2枚のミックステープ『The Game Waits Me Vol.1 & 2』を公開、その存在感を披瀝した。
除隊後、日本語ラップシーンに対する鋭い批判と攻撃的な歌詞で武装した楽曲『Fight Club JP』を発表し、Jinmenusagi、ISH-ONE、KOJOEを含めた多くのラッパーからのアンサー曲を招くなど、当曲は楽曲バトルという新しい流れの始まりとなって2014年日本語ラップ界の話題を生み出した。

そして2015年、インディ・レーブル「Grow Up Underground」からデビューアルバム『M O M E N T S』を発表。
ヒューチャリスチック、トラップ、ブン・バップ、R&Bなど幅広いスタイルの楽曲の上で、はっきりとしたアイデンティティと作詞スタイルのラップを載せた当作品は評論・リスナの両方から高い評価を受けた。
以降、英語圏の有力音楽評論マガジン「Pitchfork」で高く評価された「Ryuei Kotoge & Sima Kim」コンビとコラボしたり、無料配信した楽曲『Bathing Abe』が「SEALDs」が主催した官邸前デモで演奏されるなど、ジャンルや政治などのタブーに限られず活発に活動。


2017年はヒップホップ・ラジオ「WREP」主催の楽曲バトル「MURDER GP」に参加し、相手のSimon Japに対して「Simon (jab)」と「Simon Says」2曲を発表、痛烈な皮肉とユーモアでリスナたちから大きな支持を集めた。
以降『No One 蘆原 アシハラ』や『Stress '1618』など、日本に住む移民者としてのアイデンティティや怒りを派手に表現した曲で注目を集めた。SEEDAのYoutubeインタビュー番組「ニート東京」に出演してヒップホップや日韓関係、徴兵制について語るなど、独特なキャラクターと思想でファンを増やしている。
4月には東京Red Bull Music Studios主催のインスタジオ・ライブのミュージック・シェアに参加する一方、『Passport & Garcon』をタイトルにしたセカンドアルバムを制作していて、自由自在に文化・言語を超え、クリシェやタブーに限られずに今まで日本語ラップになかった音楽で活動を続けている。

Moment Joon - Stress '1618



<moment joonについて知っておくべき10のこと>

1980年創刊のロンドン発のストリートカルチャーマガジンの日本版、
世界中及び日本発のファッション、カルチャーをグローバルな視点で展開している「i - D JAPAN」の記事をご紹介します。

moment joonについて知っておくべき10のこと

 

「"外人ラッパー”と呼ばれます。外人はいつまでも外のもので、日本人は日本社会の一部だと思っていない。でも誰に何を言われようとも、僕が知っている社会は日本社会なのでここで生きていく」

ぜひご一読ください。きっと当日のLIVEがもっともっと面白くなりますよ!お楽しみに!