2023/10/11 18:23


10/9、皆様にご支援いただきました『注文をまちがえるCaféRest IN Verger』無事開催することができました。
遠く北海道や大阪からや、ご夫婦や娘さんと一緒にご参加いただいた方も。
色々な方がごちゃ混ぜになったこの空間ですが、はじめから温かな雰囲気の中で、開催することができました。

会場を提供してくださったVergerさんはじめ、たくさんの方に支えられてこの日を迎えることがでたことに感謝ばかりの1日でした。

ご支援いただきました皆様、本当にありがとうございます。

当日は心配していたスタッフさんの健康も皆様万全。
雨予報だったにもかかわらず、イベントの準備から後片付けの間だけは雨が止むという、お天気の神様からのサプライズにも恵まれました。


和やかに…と書きましたが、実は、スタッフの皆さんの不安や緊張は、相当なものでした。


お誘いした時も、イベント前に仕事内容を説明させていただいた時も、皆さん第一声は
「私でできるかしら?」
「逆に迷惑を掛けちゃうんじゃないかしら?」でした。
眉間に皺を寄せ、本当に口をそろえて皆さんそう言われました。

認知症の症状は『新しいことが覚えにくい』ことです。
普段ご自身が困っていることです。

迷惑をかけてしまうかもしれない。
その不安は、とても大きかったと想像できます。

ほとんどが介護従事者である私たちフォロースタッフのこの日の仕事は、介護ではありません。
スタッフさんが安心して働くことができる環境を整えること。
不安の中からできることを少しずつしていただき「大丈夫です」「できますよ!」と全力で伝えること。

でも当日、イベントが始まるとその役のほとんどを引き受けてくださったのは、私たちではなくお客様でした。


「まちがえちゃってないですか?」

「ごめんなさいね」
そう申し訳なさそうに不安そうに話されるスタッフさんに
「まちがってないですよ!」「ちょっと違うけどOK!」
そう笑って言われるたびに、スタッフさんにも笑顔が増えていくのを感じました。

「最後まで楽しんでいってくださいね」
「お水のおかわりはいかがですか?」
そう声を掛けられるスタッフさんの目が、いきいきされていくのが分かりました。

元ベテランウェイトレスさんに、元パティシエさん。何より人生経験は皆さん豊富です。

自信さえ持てれば大丈夫。

今は私たち、やることないね。そんな嬉しいぼやき?を途中フォロースタッフと言えました。


このイベントを開催するまで、私たちもたくさんの方のお力をお借りしました。
介護しかしたことがない私たちには、大きな挑戦でした。
まちがえたり、勘違いしたり、人にたくさん迷惑をおかけしたり。

そんな時「これくらい大丈夫!」そう笑って言ってくださる方にどれだけ救われてきたか分かりません。

誰だってまちがえるし、忘れることだってあります。
それは、日常誰にだってあることのはず。
認知症と診断されたとたんに、分かり合えなくなるわけじゃない。


認知症になったら大変って

それを家族だけで支えるんじゃなくて

歳を重ねたって認知症になったって色んな選択肢があったらいい

全部解決できるわけじゃない

でも、一生懸命積み重ねてきた一人ひとりの人生を、最後まで一生懸命生きられるように

楽しく年を重ねられる街づくりを目指したい


このイベントをたった1回の『良かったね』で終わらせないようにしたいと思っています。


本当に、ありがとうございました。