2018/04/23 22:42

今回は、大阪市の鶴ヶ丘駅前にあるクラフト雑貨のお店「藍朱(らんじゅ)」です!

 

「藍朱とピンポン食堂のばんごはんの日」というごはん会を月に6回行っていて、畑仕事をお手伝いする「畑の日」、地域の団体と一緒に「オシピン縁日」など、子どもたちと楽しめそうなことを見つけて活動しています。だれでも参加自由で、小学生と中学生、そのお母さん方など30人ほどが集まります。

 

 始まりのきっかけは、小さい頃から知っている子が虐待の疑いで保護されたこと。家を出されていたり、言い争う声がしたり、でも自分は何もしなかった事が悔やまれた。そのころ「子ども食堂」を知りました。
 まずは「ごはん」からはじめるコミュニティづくり。同じように思っている人がたくさんつながり活動を開始。誰が来てもいい場所として、月2回学童保育の延長のような形でスタート。始めて2か月ほどした時に、様々な理由で欠食であったり、困っている子どもたちと出会い、活動を週2回に増やし、今に至ります。

 

 

 ばんごはんを一人で食べたり、食べる時間が遅くなる子などが集まって、ごはんを食べたり、遊んだりしている。たまにイベントをしたり。
 来ている子の中には、学校がいやだったり、少しわがままだったり、偏食があったり、少し気になる子もいる。たぶんお母さん一人で抱えるにはしんどい子もいる。だからこそ、みんなでばんごはんを食べている間に休憩してもらったり、悩みが大したことではないと分かってほっとしたり、お互い様で支え合っているような関係ができつつある。
 自分はどういう立場で何がしたいのか。集まる子どもたちやお母さん方とは仲間でいたい。支援者ではない。自分のキャパを見極めて、できることをやる。お母さんも子どもも責めない。自分の思いを押し付けない。
 できることからこつこつと。続けること。
 自己責任、親の責任と突き放すのではなく、子どもの育ちを地域で見守る。行政や民間のサポートをしている団体などともつながりが必要。
 できることをやっているだけ。それを必要としている子どもたち、お母さんたちがいるということ。こんないいサイクルをなくしたくない。しんどい状況におかれている子どもが、ちょっとでも、ほっとできる場所として存在したい。そして、こんな場所がいろんなところにもっとできていってほしい。

 

 公園で遊んだり、狭い部屋に集まるとどうしてももめ事がおこる。怪我をすることもある。何か起こった時に責任をもって対処できるように保険は必要だと考えます

 

 

 困っている人、子はいる。出会ってしまったから、放っておけない。
 自分も子どもとどう接したらいいのかわからずとまどいながら子育てをしています。今ピンポン食堂に集まる人にとても助けられています。本当に困った人にリーチし的確な支援活動をしている人たちの横に肩を並べられる立場ではないことは理解しています。寄付を募ることが許されるのかどうか、お叱りをうけるかもしれません。ただ、活動は続けていきたい。必要とされていると実感はあるので、子どものケガや活動中に起こったことについて責任をもちたいと思っています。