2018/04/24 23:03

今回は、兵庫県神戸市にある、「こどもワクワク食堂」です!


毎月第4土曜日12時開店の食堂です。

近所の子供達、一人暮らしのお年寄り、通りすがりの大人達、ボランティアも含めて毎回100人が”みんなで食べたらおいしいね!”の気持ちで大きなテーブルを囲みます。

 

 毎月第4土曜日、朝から調理にとりかかる私達と同じくらいの時間に来て遊びながらオープンを待ちわびてくれる子供達がいます。メニューはその日のために各方面からご提供いただいた食材を見てから考えます。バイキング形式で毎回煮物や揚げ物など野菜をたっぷり使った15品ほどのメニューが並びます。
食堂設立のきっかけは5年ほど前の出来事にさかのぼります。当時、息子が近所のスーパーでレジのアルバイトをしていました。毎日、夜8時頃になると値引きのシールが貼られたお弁当を買いに来る小学生の兄弟がいました。さすがに毎日ともなると息子も気になったようで私に彼らのことを話してくれました。親が仕事で遅く帰るのでしょうか。何かご飯を作ることができない事情があるのでしょうか。お弁当を買うお金をもらえているだけ良かったのかもしれませんが、大人のいない部屋で兄弟が冷たいお弁当を食べている姿が胸に突き刺さるような思いでしたがその時の私には何もできませんでした。
数年後、友達から「子供食堂」の存在と子供の孤食が問題視されていることを聞きました。会ったこともないその兄弟の姿を思いだし、この食堂を立ち上げました。彼らが食べに来てくれているかはわかりません。しかし、同じような境遇の子供達に食べることの楽しさを少しでも伝えていきたいです。
食べることは単に空腹を満たすだけではなく、心も満たすものと考えています。みんなで一緒に食べるご飯が子供達の心と体の栄養になりますように。

 

 

食堂を始めてから地域の中での顔見知りが増えました。道で子供達から声をかけられることも増えてきました。子供達にとっても身の回りに知った大人が増えることは安心、安全な環境です。”よその子”ではなく、地域で子供を見守っていきたいものです。
この食堂は子供達のために何かがしたいと考えている大人達が集まるプラットホーム的な役割も果たしています。様々な職種や特技をもった大人達が自然に集まってきます。「こどもワクワク食堂」では子供達が”本物”に触れる機会を増やすことを目指しています。これまでにもプロの歌い手さん、奏者さん、パフォーマーさん、イラストレーターさんなどたくさんの方が協力してくださいました。これからも子供達にたくさんの生き方があることを伝えていきたいです。この食堂が子供も大人もワクワクしながら集う場所として定着するよう今後も努力して参ります。

 

安心、安全な食堂として地域の中で、特に校区の小学校の先生達に一層の理解をお願いするためにも食中毒を含めた保障がある保険に入る必要性を開設当初から感じていました。保険料のこともあり、なかなか踏み切れませんでしたがこの機会に保険の重要性を改めて感じることになりました。保険が役に立つことがあってはいけないのですが、今一度、衛生管理への注意喚起も含めて保険に加入いたします