2023/09/22 15:53

いよいよ明日、にじCafe最終日となりました。

最終回を飾るのは、「前回のコーヒーをもう一度飲みたい」と、たくさんののお客様からコメントをいただきカリブ海に面した国、プエルトリコからのコーヒーです!

プエルトリコのコーヒーは、収穫量が年間約2tしかなく、さらにその99%が国内消費となっています。

国外に流通することはほぼないとても希少なコーヒーを、このプロジェクトのために今回特別に1kg用意することができました!

さらに先週好評いただきましたコスタリカの「ハニープロセス」も30杯限定で提供いたします。

どちらもすっきりとした味わい深いコーヒーです。

この機会にぜひお楽しみください!



子ども店長紹介最終回は、コーヒー担当のきゆくくんと、るいにぃ

とってもクールな二人ですが、実はにじLaboいちばんの仲良しなんです。
物静かに見えて、実はなかなかシュールな二人です。コーヒースタンドで一生懸命コーヒーを淹れていますので、ぜひ声をかけてあげてください。

きゆくくんは、CAFE logueさんでの職場体験をきっかけに、コーヒーの淹れ方から焙煎まで、積極的に活動に取り組み、コーヒーに関するスキルをどんどん上げていきました。

きゆくくんの几帳面な人間性が表れる、安定したコーヒーを、どうぞお楽しみください。


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小学6年生の関きゆくです


カフェでは、コーヒーを担当しています

好きなことはトレーディングカードゲームと東方Project です。


特にカードゲームでは、ポケモンカードをメインで遊んでいます。


カフェでは、コーヒーを美味しく淹れられるようにカフェlogueで美味しく淹れる方法を学んで来ました。


カフェで楽しみなことは、ぼくが淹れたコーヒーをたくさんの人に飲んでもらう事です。


最後に
今まで練習してきた事を活かしながら頑張るので、みなさん是非来てください。


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最後の店長は、最年長でもあるにじLaboキッズの人気者、るいにぃです。

これまで子どもたちが書いた自己紹介文は、事前に確認し、手直しをして掲載してきましたが、彼の紹介文は、もはや添削の域を超えた超絶マニアックな文章です。(苦笑)
自分の頭の中にある知識を、ただひたすら文字に起こしたとのこと。

もはや「天才」ですね。

自分にしかない好きなことを極めながら、高校の学習もちびっ子たちのお世話も、がんばってくれる、頼もしい存在です!


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みなさんはじめまして、

高校2年の佐藤琉生です。

趣味は爬虫類(トカゲ、ヘビ、カメなど)の飼育で、さまざまな種類を飼育しており、爬虫類の中でも特にカーペットパイソン(学名Morelia spilota)というヘビが好きで自身でも3匹飼育しています。
カーペットパイソンとはインドネシアからニューギニア、オーストラリアにかけて生息しているニシキヘビ科のオマキニシキヘビ属に分類されるヘビであり、基亜種のダイヤモンドパイソン(Morelia spilota spilota)を始めとしたインランドカーペットパイソン(Morelia spilota metcalfei)、ジャングルカーペットパイソン(Morelia spilota cheynei)、ダーウィンカーペットパイソン(Morelia spilota variegata)、コースタルカーペットパイソン(Morelia spilota mcdowelli)、イリヤンジャヤカーペットパイソン(Morelia spilota harrisoni )の5亜種(セントラルパイソン 、サウスウェスタンカーペットパイソンは現状別亜種の為今回は外します)で構成されており、地域や個体によって体色の差が激しく絨毯のような様々な模様があることからカーペットという名前がつけられています。他にもカーペットパイソンと同じオマキニシキヘビ属であるベーレンパイソン(Morelia boeleni)、グリーンパイソン(Morelia viridis)、ラフスケールパイソン(Morelia carinata)などがいます。
日本では主にヨーロッパやドイツ、カナダで繁殖された個体が主ににペット用として輸入されており、品種も多く飼いやすいことから、多くの愛好家が飼育しています。

カーペットパイソンは品種の他にも亜種同士での交雑が可能であり交雑した個体をシブリングやデザイナーズという名前で販売されています。
シブリングとは優性、劣性がよく分かっていない遺伝形式のブリードで表現が出なかったけど一応血統を持つ個体のことを示し(例ジャガーカーペットパイソン シブリングの場合ジャガーの柄は表現として現れていないがジャガーカーペットパイソンの血統を持つ個体)、逆に同じ亜種同士で繁殖された個体はピュア⚪︎⚪︎という風に表記されて販売しており、それ以外は交雑している個体という認識で問題ないと思います。

次にカーペットパイソンの品種(モルフ)について解説します。

カーペットパイソンは日本ではあまり繁殖が進んでいませんが、海外では盛んに殖やされており、様々な品種が作出されています。

優性、共優性のモルフとしてキャラメル、ゼブラ、ジャガー、ハイポなどがあります。

キャラメル(黄色色素増加)、ジャガーというモルフはコースタルカーペットパイソンから作出されたモルフでキャラメルは色に作用するモルフであり黒のバンド部分の中の色が軽く抜け、黒い淵が抜けるオセロットに似たパターン変化と黄色部分が濃くキャラメル色になります。ジャガーは主に柄に作用するモルフと言われていますが黄色味があがるともいわれています。両方とも共優性遺伝であり、キャラメル同士を掛け合わせた場合スーパーキャラメルとなり通常のキャラメルよりも色の抜けと黄色が強くなります。ジャガー同士の掛け合わせの場合致死遺伝となり、卵の段階で死亡してしまいます。

ゼブラというモルフはジャングルカーペットパイソンから作出されたモルフであり遺伝形質は共優性です。

ゼブラは柄に作用するモルフであり、体のバンド模様が細かくなり、幅が狭くなります。

ゼブラ同士を掛け合わせたスーパーゼブラは柄が完全に消失します。

ハイポというモルフは比較的最近作出されたためまだ分からない部分が多いですが色に作用するモルフであり、アメラニスティック(黒色色素欠乏)と同様の効果を持ちますが、カーペットパイソンの場合黒いスポットが残ります。

続いて劣性遺伝のモルフとして主にグラナイト、アザンティック、アルビノがあります。

アザンティック(黄色色素欠乏)はコースタルカーペットパイソン とイリヤンジャヤカーペットパイソン から作出されたモルフであり、カーペットパイソンの本来の色である黄色が抜けるためモノトーン調の色合いになります。

グラナイトというモルフはイリヤンジャヤカーペットパイソン から作出されたモルフであり、体のバンド模様が消え花崗岩(グラナイト)のような細かい模様になるためグラナイトという名前の由来になっています。

アルビノ(黒色色素消失)というモルフはダーウィンカーペットパイソンから作出されたモルフであり、色素がなくなるため血管が透けて目が赤くなります。

他にも多因子遺伝(ポリジェネティック)であるオセロットやタイガーなどというモルフも存在しています。

このようにカーペットパイソンには複数のモルフが存在しますが、このモルフ同士を掛け合わせて作られたのをコンボモルフと呼び、組み合わせにより様々な色や模様のカーペットパイソンを作ることができます。

コンボモルフの例としてアザンティック(黄色色素欠乏)とアルビノ(黒色色素消失)を合わせるとスノーというコンボモルフになります。

他にもハイポ(黒色色素欠乏)とアルビノ(黒色色素消失)でサングロー、ハイポ(黒色色素欠乏)とアザンティック(黄色色素欠乏)でゴーストとなります。

カーペットパイソンにはモルフの他にもロカリティ(地域個体群)やラインなどというものが存在します。

ロカリティ(地域個体群)とは地域個体群のことを示し、(例コースタルカーペットパイソン のアーチャリバーなど)地域によって体色や性格に違いがあります。

ラインとはブリーダーごとの血統の違いを示し、主にジャングルカーペットパイソンによく使われます。(例スキャッターショットラインやフットライン、ガンマラインなど)

次にカーペットパイソンの飼育について解説します。

まず飼育ケージについてですがカーペットパイソンパイソン は半樹上性のヘビのため、なるべく高さのあるケージの方が好ましく、登り木を設置し、通常ヘビの場合トグロを巻いた時の3倍から4倍の広さがあると良いと言われてますが、カーペットパイソンの場合幼体で横30cm奥行き30cm高さ45cm成体で、横90cm奥行60cm高さ45cmがあると良いと思います。

温度と湿度についてですがカーペットパイソンは低温に弱く風邪をひきやすいため涼しいところで28°暖かいところで30°の温度勾配をつけるといいと思います。

湿度に関してはイリヤンジャヤカーペットパイソンはインドネシア原産の為、高温多湿の方がいいですが、それ以外の亜種は全身が浸かる水容器と幼体の場合にはウェットシェルターを設置してあげると脱皮がスムーズに行えるのであった方がいいと思います。

次に餌についてですがカーペットパイソンは野生下では主に鳥や小動物などを捕食しているため、飼育下では個体のサイズにあった冷凍マウスのみで終生飼育は可能ですが、個体によっては拒食をしたり食いムラがあったりするのでそういう場合には活マウスや冷凍のウズラなどを用いることもあります。


前置きが長くなりましたが、自分は主にジュースの担当をしております。

今年度のカフェでは笛吹市の名産である桃とブドウを使ったシロップを使い炭酸水で割ってジュースとして提供するために地元の農家さんの協力のもと作ることができ、シロップ作りを通して農家さんや飲食店さんの大変さと同時にとてもやりがいを感じることができました。

お客様が満足いただけるようなジュースを提供できるように頑張りますのでぜひ気軽に遊びに来てください。

この活動を通して学校以外でも学ぶことができる場所があるということを知ってもらえたらと思います。

これからもにじラボの活動を応援してくれたら嬉しいです。


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三週連続カフェプロジェクトでは、第1週目、第2週目と総勢250人のお客様に来店していただきました。
最後の開催となる今週末9月23日(土)では、このニ週間のカフェ運営からの振り返りをした上で、さらに改善を図りつつ、修学旅行を実現するためにみんなで力を合わせて全力でがんばりました。

泣いても笑っても明日が最後。

こうしてこのメンバーが揃って同じ目標に向かい、こんなにも大きな社会活動に取り組んだことに大きな自信をもって、そしてこのプロジェクトを心から支えてくださったたくさんの方々に深く感謝をしながら、これからも自分らしく未来を明るく切り拓いてほしいと願っています。