2018/10/30 20:44

オドリバのあいです。


いつか投稿しようと思って、いろいろと書きたいことを考えていたんですが、気がついたらあと1日となってしまいました!

10/30現在、もう少しで100人を超えるほどたくさんの人に支援していただき、本当に感謝しています。ファンディング期間が終わるまでは、私たちもパトロンの皆さんの詳しい情報がわからないので、ユーザ名から推測してご連絡したりしていますが、ご自分も辛い思いを経験している当事者の方々や、そんなに生活に余裕があるとも思えない友人たちが、応援のメッセージとともにパトロンになっていただいたりしていて、本当に感謝の気持ちが溢れて泣けちゃいます。泣いている場合ではないんですが、本当に皆さまありがとうございます!


さて、書きたいことというのはなんだったのかというと、オドリバで取り入れてみたい「コンタクト・インプロビゼーション」についてです。この名前があまり馴染みがないという方も多く、「コンタクト・インプロビゼーションってどういうダンス?」「日本語でいうと何?」などなど、まず最初に聞かれます。

最近では、そう聞かれた時には「言葉ではなく、身体を使った対話・コミュニケーションです」と答えようかなと思っています。またその時々で変わっていくとは思いますが。

もっと詳しく知りたいという方には、こんな感じで。

「コンタクト(相手の身体との接触、または空間・時間との関わり)から生まれる即興パフォーマンス。コンテンポラリーダンスの主要な要素のひとつと考えられており、また合気道や東洋思想(禅など)からの影響を受けたとも言われています。アート、演劇、ボディーワークやセラピー、福祉、教育の分野など、各方面から高い関心が集まっている注目のムーブメントです。」

 

コンタクトの中心は、相手の身体に触れる、相手とつながる、ということ。身体と心の両面からのアプローチによるいろいろなワークがありますが、やればやるほど奥が深く、単に身体のワークとして捉えることも可能ですが、その考え方を普段の生活に生かしていけるようになると、生きづらさも少しは軽減したりすることもあります。

ただ、私も本当はそうなんですが、オドリバに来ようと思う人の中には、パーソナルスペース(他人に近づかれると不快に感じる距離)が広い人が結構いらっしゃるんじゃないかと思います。そういった方々と、どのようにして「一緒に踊ろう!」ということになるのか、正直に言ってまだ私も想像がつきません。


以前やっていた放課後デイでは、子供たちと「一緒に踊ろう!」と言っても、ほとんどの子がまず「いやだ!」という否定から始まるのが普通でした(笑)。もともと歌ったり踊ったりするのが好きなホビットさんたちのような陽気な子供たちは、もちろんどんなダンスでも一緒に踊ってくれますが、普通学級にいるけれど本人たちにしかわからない生きづらさを抱えている子供達ほど、一緒に踊るのは難しい感じでした。

それでも懲りずに誘ってみたり、陽気な人たちと一緒に踊るのを続けたり、その子達がやってみたい振り付けを私が一生懸命覚えて踊ってみたり、と、いろんなことを試してみました。

そのうちついに「入ってこないで!」と言われて、部屋を締め出されるようになったのですが(笑)、何やってるんだろうと思ってこっそりドアの隙間からのぞいてみたら、いつも絶対に踊らない女の子たちが、何やらおしゃれな曲をかけて、部屋を暗くして、コンテンポラリーダンスのようなダンスを踊っていたのでした!

残念ながらその放課後デイは閉めてしまったので、その子達が今もそうやってこっそり踊っているのかどうかはわからないけど、何か少しでも生きづらさを回避するためのヒントを伝えられることができていたらいいな、と思っています。

 

 

放課後デイを閉めた後、同じ場所(アトリエクーゲル)で、今はコンタクト・インプロビゼーションをやっています。中には、「当事者達の生き辛さは、自分の体の感覚と上手く付き合えていないことからきているのではないか、と考えるようになり、現在では「からだの感じ」と向き合うことに集中的に取り組んでいます。」という、生きづらさを抱えている当事者の方々も参加していただいたりしています。


私自身もコンタクト・インプロビゼーションを始めてからまだ2年も経っていないくらいで、まだまだわからないことがいっぱいです。自分の身体とじっくり向き合って、まずは自分の足でしっかりと立ち、相手のことも思いやりながら、自分の主張と相手との協調を共存させるということを、普段の生活の中にも取り入れていけたら素晴らしいなと思っています。


オドリバの皆さんと一緒に踊りながら、引き続き自分も探究を続けていきたいと思っています。