このプロジェクトで実現したいこと。そして、プロジェクトをやろうと思った理由

 はじめまして。本プロジェクトの企画者で、奈良県高取町で「よしだ歯科医院」の院長を務めている吉田 育弘と申します。

 このプロジェクトで実現したいこと、それは先の大戦で激戦地の一つとなったミャンマーを訪れ、同国と日本の間で育まれた絆の源流を記録し、それをたくさんの人たちとともに共有したいということです。

 

 私はミャンマー人の友人を持つご縁をいただき、歯科医院経営の傍らこれまでに数回ミャンマーを訪れてきました。

 農村部や山村部をたびたび訪問し、豊かではないけれども笑顔を絶やさず暮らす大勢の人々と接する中で私が感じるにようになったのは、ミャンマーの人々の日本に対する厚い信頼と、深い愛情でした。


 現地の人々に詳しく話を聞くうちに、私はその信頼と愛情の源流が第二次世界大戦時、日本がビルマで交戦した時代にさかのぼるのでは、と考えるようになりました。

 インド国境に近いカレーミョ近郊の小さな村に住む 93 歳の女性、ラーチさんは、当時日本兵の「ケムダさん」(文字として残っていないため、発音が変化しています)と恋人だったと話しておられました。

 「ケムダは退却するとき、私を日本に連れて行くと誘った。若い私は一緒に行けなかった。ケムダからもらった指輪はずっと宝物だったが、大病をしたときその指輪を売って命をつないでもらった」

 初恋の記憶をたどるラーチさんの姿を目にしたとき、現代日本を生きる私たちがこうした話をしっかりと記憶・記録しておくことの大切さを感じたのです。

 現地には、まだまだたくさんの知られざる両国の「交流の歴史」があります。当時を知る皆さんの高齢化という点からしても、それらを記録しておくことは、喫緊の課題でもあると考えています。

 「インパール作戦」の極限状態の中でどのようにして両国の人々が交流を深め、友情を築いていったのか。そして、そこから両国の絆がどのようにして生まれ、培われてきたのか。現地の人々の声を思想的な偏りなく記録したい。そして私を含め戦争を知らない世代の人々、特にいまを生きる若者たちとともに現地を訪れたい。



 そうした思いで、2020年3月20日~24日の日程で現地を訪れ、当時を知るご老人のお話を聞かせていただく取材旅行を企画しました。たくさんの人たちと共に両国の間の「記憶」をたどり「記録」することが、この旅の目的です。

 これは決して、当時の日本軍の行動を美化したり賛美したりしようとするものではありませんし、逆に日本軍の行動を批判しようとするものでもありません。当時の人々が感じたすべてを、思想的な偏りなく聞き取ることが大切だと考えています。

  また国籍などの隔てなく当時の戦闘によって尊い命を落とされた方々を慰霊することも、この旅の大きな目的でもあります。

 

 そして将来には、その感謝の記しとして電気がなくろうそくの火で勉強に励む子どもたちのために、無電化村にソーラーパネルを設置し、LEDによる照明設備を提供させていただこうと考えています。



 現地では電気がないため、子どもたちは夜間ろうそくの火を使って勉強しています。ソーラーパネルとLED照明を設置することで、教育環境を整えることができると考えています。

 

◆ソーラーパネルについて◆

 こうしたことが両国の友好の証となればと願うとともに、一過性の援助で終わるのではなく現地企業と協働し継続的な支援活動につなげていきたいと思っています。

そのためには、きちんとした支援先との意思疎通、現地の役所との折衝、具体的な設備選定や設置場所選定、スケジュール調整などのための事前調査が必要になります。

 今回の旅では、目的である「戦時の記憶を記録」する作業と並行し、これらの事前調査も行います。

 またこのプロジェクトを推し進めるため、現地ソーラーパネル施行会社THAYA社と協議をしております。




旅のスケジュールについて

※ミャンマー国内では、現地の旅行業ライセンスを持つ旅行代理店がコンダクターとして同行します。

旅のスケジュールについて

1日目 3/20(金)

夕方ヤンゴン空港到着。ヤンゴン泊


2日目 3/21(土) 

ヤンゴン日本人墓地慰霊。 近くに住むミャンマーの方が、毎日お花を供えて掃除してくれています。

マンダレーへ移動(国内線:ヤンゴン13:30発、マンダレー15:00着。 K7622)

生き証人シュエナンティンさん訪問・取材。かわいがってくれた日本兵退却の時プレゼントしてくれた当時貴重な自転車で身を立て、ミャンマー民族舞踊界の頂点までたたれました。マンダレー泊


3日目 3/22(日)

早朝マンダレー郊外ザガインヒルへ慰霊。地平線を見渡せる美しい丘に日本軍の慰霊碑を建立させていただいています。

マンダレーからモンユアへバス移動(3時間)。モンユワも、インパール作戦の際、旧日本軍が通過・滞在した町。

モンユアからカレーミョまでバス移動(8時間)。道中インパール作戦の難所のひとつであった川幅1,000メートルのチンドウィン川流域の町・村を探索しながら、作戦拠点の一つカレーミョをめざします。カレーミョ泊。


4日目 3/23(月)

「白骨街道」と呼ばれた道を辿り、当時を知る90代のおばあさんラーチさんの村を訪問・取材。

夕方、カレーミョから国内線でヤンゴンへ。ヤンゴン泊。


5日目 3/24(火) 

ヤンゴンにて収集した資料の整理

パネル設置計画についてTHAYA社と協議し、帰国。




これまでの活動

 2017年12月ミャンマーのソーラーパネル施行会社「THAYA社」と共同で、ミャンマー電力省・僻地開発局、県庁などと共にミャンマー・ザガイン州の無電化村の現状調査を行った際、「今後15年以上、配電される予定がない」という村が多数あることを知り、それらの村々に「子供が夜に勉強できるだけの電力」を供給したい、と思い至りました。

 

 その思いを実現すべく、本業のかたわらミャンマーへ出張し現地調査を重ねています。ミャンマーの人々の日本への信頼・親近感を強く感じるようになったのは、そうした活動の中ででした。

 ミャンマーを代表する伝統舞踊の踊り手であり、私の大切な友人でもあるシュエナンティン氏のお話を聞かせていただいた際、氏から「子供のころ、日本兵にかわいがってもらった」という話を聞いたのです。

 わたしがそうした思いを持っているとき、地元奈良の旧友から「教育活動としてミャンマーでの戦時中のことを知りたい」との問い合わせをいただきました。

 まさしくシュエナンティン氏が子どものころ日本兵にかわいがられたという話は聞いておりましたので、「彼に会いに行こう!」と昨年8月に旧友とともにミャンマーを訪れました。雨季の盛りにシュエナンティン氏のもとを訪れ、当時のお話をじっくり聞かせていただきました。日本語交じりに話す彼の言葉は、あらためて日本の皆さんに伝えたいと思わされるものでした。

 その後、他にも戦時中を知るミャンマーの方がいないか探しました。同時に、当時を知る「生き証人」の方々が本当に数少なくなってきていることを体感しました。カレーミョ近郊の小さな村に住むおばあさんはその中で出会った方の一人です。

お二人とも、当時のさまざまな思い出を語ってくださいました。


「これは単に聞き流して良い話ではない」。そう感じ、それらをしっかりと記録すること、そしてその記録と記憶を多くの人と共有する必要性を感じました。ありのままのお話を、敬意を持って聞かせていただく、そして記録するのが旅の目的です。

 その感謝の証、両国の絆の証として、ラーチさんが暮らす村にソーラーパネルを設置させて頂くことが私の次の目標です。



資金の使い道

1)取材・編集費

2)現地ミャンマー人スタッフの旅費・手当

3)旅行希望者の体験旅費

4)ソーラーパネル設置に係る事前調査費


リターンについて

5000円:

・御礼のメッセージ

・「記録と記憶の共有」:現地の写真(アルバムデータ)と詳細な現地リポート(PDF)と記録動画。以上メール送付。

・記録動画のエンドロールにお名前(希望する方のみ)



10000円:

・御礼のメッセージ

・「記録と記憶の共有」:現地の写真(アルバムデータ)と詳細な現地リポート(PDF)と記録動画。以上メール送付。

・記録動画のエンドロールにお名前(希望する方のみ)

・現地の方からの直筆のお礼メッセージ(ミャンマーより郵便送付)



50000円:

・御礼のメッセージ

・「記録と記憶の共有」:現地の写真(アルバムデータ)と詳細な現地リポート(PDF)と記録動画。以上メール送付。

・記録動画のエンドロールにお名前(希望する方のみ)

・現地の方からの直筆のお礼メッセージ(ミャンマーより郵便送付)



150000円:

・御礼のメッセージ

・「記録と記憶の共有」:現地の写真(アルバムデータ)と詳細な現地リポート(PDF)と記録動画。以上メール送付。

・記録動画のエンドロールにお名前(希望する方のみ)

・現地の方からの直筆のお礼メッセージ(ミャンマーより郵便送付)

・取材ツアーへの参加(ご希望の場合ぜひ一緒に現地へ行きましょう!)

※リターンの取材ツアー参加には、ミャンマーに到着後から出発までの、現地での宿泊費・国内線費・バス費・食費・通訳費が含まれています。ただし日本からミャンマーまでの往復の航空券代金はご自身にてご負担ください。

※現地での都合上、ご同行頂ける方は先着30名様とさせて頂きます。




最後に

日々失われていく日本とミャンマーの戦時の交流の記憶を、記録として後世に残すことがこのプロジェクトのミッションです。

その貴重な記録は支援者の方全てと共有すべきものだと考え、ご支援いただいた方にすべての記録をお送り致します。

よろしくお願い致します。



<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください