あしなが学生募金は1969年から始まった遺児支援の募金活動です。皆様からの温かいご寄付は、全額を一般財団法人あしなが育英会に寄付し、2分の1を日本国内の病気や災害、自死などの理由で親を失ったり、親に障がいがある家庭の学生の奨学金として大切に使わせていただきます。もう2分の1はサブサハラアフリカ49か国の遺児に高等教育支援として大切に使わせていただきます。東京都・吉祥寺地区の学生は、真面目な人が多く、募金活動に熱心に取り組んでいました。

あしなが学生募金中止の記者会見(2月26日東京都千代田区にて)


しかし今年の新型コロナウイルスの感染拡大により、4月に予定していた第100回あしなが学生募金が中止となってしまいました。このままではあしなが学生募金は今学びたいことを学んでいる奨学生やこれから学びたいことがあるのに進学を諦めようとしている遺児学生の学ぶ権利を支援することができなくなるかもしれません。私たちは春の街頭募金で集めることが出来なかった支援金をいただくため、このクラウドファンディングを立ち上げました。ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。

はじめまして。東京都・吉祥寺地区の代表を務める田端宏美(たばたひろみ)と申します。現在日本では7人に1人が「貧困」と言われていて、「貧困」という問題は身近なものです。また、遺児世帯の平均月収は約146,380円で全国平均の367,500円よりも約22万円も少なくなっています。遺児の中には大学や専門学校に行って学びたいことがあるが、お金が無くて進学ができない、と諦めて就職をしてしまう人もいます。私はせっかく学びたいことがあるのに自分の学びたいことを諦めるこどもを減らして、自分の学びたいことをすべてのこどもが学べる国にしたいと思い、この活動を頑張っています。

あしなが学生街頭募金の様子

なぜ私がこのように考えるようになったのかというと私も遺児学生の1人で進学を諦めそうになったことがあるからです。

私は幼稚園の時に父親を亡くし、一般家庭よりも貧しい暮らしをしてきました。服はお姉ちゃんのお下がりや近所の方がくださった服を着ていて、新しい服なんて買ってもらえませんでした。母はいつも「買いたいもの買ってあげられなくてごめんね。」と謝っていましたが、私はそれでも幸せだったし別にそれほど貧乏であることを気にしてはいませんでした。しかし、高校生になって、自分が将来大学に行きたい、と言った時に「うちにはお金が無いから進学させることはできない」と言われました。私はこの時「お金が無いということが自分の未来の選択肢を奪ってしまうんだな」と思い、すごく悔しい思いをしました。給付型奨学金をもらえるほど頭も良くなかったし、やっぱり就職するしかないのかと思ってました。それでも大学に進学したいと思い、奨学金について必死に調べ、この”あしなが奨学金”の存在を知りました。あしなが育英会には2018年から月額3万円の給付制度があります。これがあれば私は大学に進学できると思い、母を説得し、学びたかった法律について大学で学ぶことが出来ました。

自分のやりたいことがただ親を失った、というだけで出来ないのは本当に辛いです。この活動は親を亡くし、お金が無いこどもを進学させられることができます。誰にだって学ぶ権利は平等にあるはずです。

1人でも多くの学生が、自分の進学するということを夢で終わらせず、実現させられる社会にするために、みなさまご協力をお願い致します。

あしなが育英会の調査によると、遺児家庭の平均月収は14万6,380円(*1)となっており、生活保護受給率は12.8%(*2)に及びます。奨学金なしでは大学・専門学校の学費を捻出できる水準には到底達していません。


(*1)2018年奨学生家庭の生活と教育にかんする実態調査(主査・副田 義也=筑波大学名誉教授・社会学)

(*2)生活保護の被保護者調査(平成30年7月分概数厚生労働省)

そのため多くの遺児学生たちは、学費を奨学金で、生活費をアルバイト代で賄っています。しかし、学生のアルバイトはそのほとんどが接客業です。昨今の情勢のなかでアルバイトのシフトが日に日に削られ、思うように生活費を稼ぐことができなくなっています。

さらに、街頭募金の中止により奨学金の資金源確保にすら暗雲が立ち込めており、遺児学生とそのご家庭の多くが、並々ならぬ不安感を抱えながら日々を過ごしている状況です。


本キャンペーンでいただいたご寄付は全額、一 般財団法人あしなが育英会への寄付となり、あしなが育英会が支援する遺児学生(日本・アフリカ)のための奨学金として使われます。※今回の取り組みはAshinaga Global 100 Challengeの一環であり、一般財団法人あしなが育英会と連携して取り組んでおります。

<All-in方式で実施します。>本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


一般財団法人あしなが育英会より、年間活動報告書と受領証明書を発送いたします。(どちらも2021年2~3月頃に郵送にてお送りします)

あしなが育英会公式サイトより継続寄付者になってくださる方には活動報告書のほか、寄付種別に合わせて、奨学生から手書きのハガキ(年1~2回)、アフリカのウガンダ共和国であしながの支援を受ける子どもたちからのカード(年1回)、機関紙などをお送りしております。

 

自分が進学を諦めようとした時すごく辛くてなんで自分だけこんな思いをするんだろうと考えました。そして、お金がない、というだけで自分の夢を叶えられない社会でいいのかと疑問に思いました。遺児学生であっても学ぶ権利はあると思います。このプロジェクトを通して、現在の奨学生や今、進学したいけど経済的理由で進学を諦めている奨学生を救いたいです。

遺児たちが自分の学びたいことを学べる社会にできるようにみなさまご理解、ご協力をお願い致します。


50年の歴史を持つ遺児支援のための募金運動団体で、学生だけで運営されています。毎年春と秋の4日間、全国約200か所で実施している街頭募金活動では、毎回のべ1万人のボランティアスタッフの参加があり、年間約2億5千万円の寄付を募っています。募金はすべて一般財団法人あしなが育英会へ寄付し、あしなが育英会の奨学金事業(国内奨学生事業・AAI事業)のために使われています。



ウェブサイトはこちら:https://www.ashinaga-gakuseibokin.org/


病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした学生や、親に障がいがあり働けない家庭の学生たちを経済的・心理的に支援している非営利の財団法人です。国などからの補助金・助成金は受けず、全事業を寄付によって運営しています。あしなが育英会の奨学金によって、これまでに11万人以上の遺児たちが高校・大学への進学を果たしてきました。 現在、日本国内では約6,500名(高校・短大・専門学校・大学・大学院)、サブサハラ・アフリカ教育支援事業では世界各地あわせて約120名の奨学生に奨学金支援(貸与・給付)と心のケア、リーダーシップ育成プログラムを提供しています。


ウェブサイトはこちら:https://www.ashinaga.org/


『すべての遺児に教育の機会と 心のケアを 』というスローガンのもと、世界中から私たちの活動に賛同 ・支援してくれる100名のファンドレイザーを募集し、2021年3月までのキャンペーン期間中に100億円の寄付を達成することを目指す、グローバル・ファンドレイジング・キャンペーンです。このキャンペー ンのもと、日本だけでなく海外でも、大小さまざまなキャンペーンを実施していきます!個人でもグループでもご参加いただけます。


キャンペーンページはこちら: https://camp-fire.jp/goodmorning/channels/ashinaga 

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