【NGO心援隊とは】

2011年3月11日の東日本大震災を受け、安定、継続した支援を行っていく事を目的に発足し、「福島」を中心に見据えて活動をしています。

情報を届け、義援金や活動資金を集めるためのチャリティーイベント、関西での避難受け入れや移住のサポート、また現地において確実で効果的な活動を行っているチームへ寄付を行ったり、状況や必要性に応じて、その都度最良と思われる支援を行ってきました。

震災から1年が経った今も心援隊は『放射能から子どもたちの命を守る』ことを目的に、避難・移住のサポート、そして、疎開・保養プロジェクトを行っています。


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【心援隊の思い・・・「とにかく子ども、守りたいねん!!」】

東日本大震災、そしてその後起きた原発事故は、あまりにも多くの大切なものを奪いました。
青い空も太陽も雨も落ち葉も奪われた子どもたちは、外で遊ぶ事も、自由に自然と触れ合う事もできなくなり、たくさんの家族が安全な土地への避難を選択しています。

そんな中、様々な事情を抱え「避難したくてもできない」ご家族は、放射線量や食材の産地を気にするなど、子どもたちを守ろうと日々奮闘されています。

「経済的に厳しい」「周りが反対している」「将来の予測ができない」・・・
でも、「子どもの命を守りたい!」

そんな思いを抱えて日々葛藤しているご家族のために、たとえ少しの期間でも心身を休めることができればと、冬休み、春休みには、大阪での「疎開・保養プロジェクト」を開催しました。

春休みには、“CAMPFIRE”を通じて、また様々な方面からたくさんのご支援を頂き、子どもたちの心身の健康を取り戻す事、そして避難・移住について真剣に考えるきっかけを作る事ができました。


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【これまでの疎開・保養プロジェクトご報告】

○2011年12月27日〜2012年1月6日『冬休み 疎開・保養プロジェクト』
箕面観光ホテル・箕面温泉 スパーガーデンにて開催。
参加家族は5家族。(郡山市、いわき市、福島市、白河市から)

※心援隊ブログにて、冬休みに開催した際の様子を写真と共に掲載しています。
http://ameblo.jp/shinentai/entry-11175140300.html

○2012年3月27日〜2012年4月4日『春休み 疎開・保養プロジェクト』
箕面観光ホテル・箕面温泉 スパーガーデン/大阪市 光照寺の2箇所にて開催。
参加家族は8家族。(福島市、いわき市、郡山市、西郷村、本宮市、二本松市から)

※春休み疎開・保養プロジェクト報告書
http://www.shinentai.net/wp-content/uploads/2012/05/houkokusho.pdf


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【夏休み 疎開・保養プロジェクト詳細】

○実施期間
①2012年7月26日〜2012年8月2日
②2012年8月6日〜2012年8月13日
③2012年8月13日〜2012年8月20日

○滞在場所
箕面観光ホテル(大阪府箕面市)
http://www.minoo-onsen.co.jp/hotel-minoo/

箕面温泉 スパーガーデン(大阪府箕面市)
http://www.minoo-onsen.co.jp/spa_garden/

○募集定員 各5家族(場合により増減あり)

○募集対象者
福島県および近県の放射能への不安を抱える地域に住む、子どもや妊婦を抱えるご家族

○企画イベント等 (予定)
・歓迎イベント・心援隊応援隊長 森源太ライブ・竹とんぼ大会
・たこ焼きパーティー・箕面の森であそぼう ・畑での野菜収穫
・在阪避難者さんとの交流会 ・住宅見学
・避難相談、就職相談(随時)


【開催目的】

★目的1 子ども達の心身の健康の回復

まず一番大事なことは、子ども達の健康の回復です。
震災以降、放射能汚染にさらされざるを得ない環境下にある子どもたちが、少しの間でも安全で自然豊かな環境でマスクや線量計を外して屋外で遊べる機会を設け、さらに汚染の無い食事で免疫力を上げることで、既に体内に蓄積している放射線を体の外に出すことができます。
また、制約のない環境で過ごすことで、ストレスから開放され、本来の子どもらしさを取り戻すことができます。

これまで二度の『疎開・保養プロジェクト』を開催しましたが、福島から来たばかりの子ども達の中には、目の下にあざのようなクマがあり、とても遊び盛りの子どもとは思えない状態でした。ですが、大阪滞在中、日に日に顔色が良くなり、福島に帰る日には、目の下のクマもすっかり消えていました。

★目的2 親御さんのリフレッシュ

震災以降多くの親御さんが、外部・内部被ばくを避けるために、毎日奮闘し続けています。子どもに外遊びを禁じ、暑くても長袖・長ズボンを着させ、食材の産地に気を配り…心の余裕すら失いかけている親御さんもにも安心してもらいたい思いもあります。
制約のない場所で思い切り走り回る子ども達の姿を見たり、大人だけの時間を持つなど、リフレッシュしてもらえばと考えています。
子どもを守るためには、まずはお父さん・お母さんが元気で笑顔でないと!!

★目的3 避難後の生活につなげる

「避難したくてもできない」理由に、避難後の生活が想像できない・避難先に頼るあてがいないことが挙げられます。
すでに関西に避難されているご家族のお話を聞くことや、関西で支援活動をしている方・応援してくださっている方などとの交流などを通じて、避難・移住のきっかけのひとつになればと考えています。
また、居住可能な住宅情報など、具体的な移住への情報もお渡しできればと思い、準備しております。

プロジェクト中には、歓迎イベントやたこ焼きパーティーなど楽しめる企画しています。
特に、自分たちでくるくる回して作るたこ焼きは、東北の方には珍しいようで、毎回子どもも大人も大喜びしてくれます。
「大阪って楽しい!」このプロジェクトを通じて、そんな印象が残れば嬉しいです。
もちろん、プロジェクト参加ご家族は無料でイベントにご参加いただけます。


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○目標支援金額内訳

・ホテル宿泊費・食費 ¥200,000(5人×8日×@5000円)
・手数料        ¥40,000

◎目標支援金額    ¥240,000


【内訳について】

疎開・保養プロジェクトで一番大きな支出は、ご家族の宿泊費・食費等の必要経費です。
無料で滞在可能な施設や安い宿等も検討しましたが、心身を休める保養に来て、布団や家具・家電や冷暖房がない、安心安全で美味しい食事が摂れないといった条件では全く意味がありません。また、それらを一から揃えることも現実的ではありませんでした。

冬休みのプロジェクト前に色々探しまわった結果、大阪北部の自然豊かな箕面の地で、良質な天然温泉のあるホテル・施設と出逢い、東北のご家族の現状と心援隊の思いを伝えさせていただいたところ、5部屋に限り破格での宿泊(もちろん温泉付き)をご快諾頂けたのです!

子どもたちが太陽の下自由に遊びまわり、家族でゆっくり温泉につかることができる…そんな『保養』にふさわしい最高のシチュエーションを用意していただけました。

冬休み・春休みともに沢山の方からの愛とご寄付を頂戴し、『疎開・保養プロジェクト』を開催させていただき、参加されたご家族の皆さんには、放射能の不安から離れて、のんびり・ゆっくり楽しんで過ごしていただく事ができました。

さらにこの夏休みには、一組でも多くのご家族を受け入れたいという思いから、箕面観光ホテル・箕面スパーガーデンのご厚意とご協力を頂き、同条件での宿泊を3クール分可能にして頂き、「夏休み 疎開・保養プロジェクト」を開催する事に決定しました。

プロジェクトに参加する子ども達の内、5人分の経費を、“CAMPFIRE”をご覧の方々にサポートしていただけたらと思い、応募させて頂きました。

子どもたちの命と笑顔、そして親御さんの思いを守るため、プロジェクトへの応援よろしくお願いいたします。


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【リターン について】

ご支援くださった皆様には、感謝の気持ちを込めてプレゼントをお贈りします。

○500円
・お礼状
・福島応援『LOVE & THANKS』ステッカー

○2,000円…限定無し
・お礼状
・福島応援『LOVE & THANKS』ステッカー
・『復興支援募金 受け取り証明書』発行

○5,000円…50人
・お礼状
・福島応援『LOVE & THANKS』ステッカー
・『復興支援募金 受け取り証明書』発行
・田中優・まーちゃんツアーDVD

○10,000円・・・10人
・お礼状
・福島応援『LOVE & THANKS』ステッカー
・『復興支援募金 受け取り証明書』発行
・田中優・まーちゃんツアーDVD
・子ども達が描いたイラストのエコバッグ

○50,000円…5人
・お礼状
・福島応援『LOVE & THANKS』ステッカー
・『復興支援募金 受け取り証明書』発行
・田中優・まーちゃんツアーDVD
・子ども達が描いたイラストのエコバッグ
・森源太ライブ[9/16 なんばHatch(大阪)]チケットor森源太CD(選択可能)


証明書 [更新済み]

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福島を一緒に応援しようと愛を込めて作られたステッカーや、心援隊の顧問・田中優さんの講演DVD、
今回の疎開ツアーで来た子どもがイラストを描いた世界でたったひとつだけのエコバック、
心援隊応援隊長、森源太のライブチケットなどなど・・・


【疎開・保養プロジェクト参加者からのお便り】

参加された子ども達やお母さんたちから、感想のお便りをいただきました。
(一部抜粋・ご本人の許可を得て掲載しています)

●子ども達から

◇「しんえんたいのみなさんへ」
このたびはおお坂におまねきいただき ありがとうございました。
たこやきパーティやおかしパーティは、とてもおいしかったし たのしかったです。
いろいろたのしい思い出を作っていただきありがとうございました。

◇大さかのみなさんへ
お元気ですか? わたしは元気です!!大さかのめい物 たこやき とてもおいしかったです。あやとりは、もうぜんぶできます。
わたしは、竹とんぼで1いを3回とって おまもりを3こもらい、うれしかったです。たけとんぼのおじさん ありがとう。たけとんぼのおじさんのおかげで1位を3回とれたんだと思います。ありがとうございました。

◇福島ではなかなか外で思いっきり遊ぶ事が出来ませんでした。でもイベントで竹とんぼをやった時に、広い土地で走りまわって、久しぶりに気持ちの良いあせをかきました。その他にも、たこやきパーティーなど、楽しいきかくがいっぱいでした。
1週間福島をはなれて生活するのはさびしかったけど、大阪の人が温かく接してくれたのでとっても心強かったです。

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読むたびに、子ども達の笑顔を思い出します。大阪で楽しい思い出ができてよかったです。

●お母さん達から

◇今回、保養に参加させて頂き、心援隊の方々の心のこもった思いが本当に伝わって来ました。
こんなに遠く離れていても、福島(又は近県の放射能汚染で苦しんでいる人達)に住んでいる人達の事を本気で心配し、何とかしよう、助けようと思っていてくれる人が居るのだと感じ、本当に嬉しかったです。
ボランティアの方だけでなく、今回の交流会に参加して下さったボランティア以外の大阪のお母さん方、そして今回一緒に参加された母子の皆さんから沢山の思いやりのある言葉と、親切にして頂き、心が癒され、心の充電になりました。

◇滞在中は放射能の心配をしばし忘れて穏やかに過ごせました。大阪滞在中、普段我慢している外歩き、公園遊び、本当に子供が喜んでいました。
「このお花は放射能付いてないから触っていい?」っていいながら、楽しそうにふれている様子に胸が痛みましたが…
私達親子は癒されました。免疫力もきっと上がっていると思います。
今回参加したことが我が家の小さな一歩になるかも…そんな気がしています。

◇原発事故後、子供を守るためにしていることを批判されたりまわりとの温度差に悩んだり、孤独を感じることが多々ありました。
でも今回、福島から遠く離れた大阪で、福島の子供達を心配し、本気で助けようとしてくれている人がいるということを知り、私は1人じゃないんだ!!と大きな希望を持つことができました。

◇今回参加して、これから息子が幼稚園、小学校…と外に出る機会も多くなっていったときに、何も気にせずのびのびと外遊びが出来ない環境というのは、子育ての場所としてどうなんだろうと、長い目で考えるきっかけを与えてくださいました。
大阪での生活の中で印象的だったことは、初日の周辺散策の時に大きな木の下にあったどんぐりをみつけて「拾っていいんだよ~、触っていいんだよ~。」の声に「いいの!?」「わーい!!」といってうれしそうにどんぐりを拾い、その姿に涙ぐむお母さんたちの姿でした。

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滞在中にも、つらい心の内を色々と伝えてくださいました。プロジェクトに参加されたことが、少しでも心の支えになれば嬉しいです。


【スタッフ・ボランティア参加者からの感想】

◇私も同じ福島出身だと言うと、驚きながらも嬉しそうな表情を浮かべてくれ、大阪に住むことになった経緯や福島の実家の状況などを聞いてくれた。全く知り合いがいないところからのスタートという点では一緒だけど、もっともっと重く複雑な思いを抱えているお母さんたちの気持ちを考えるととても複雑な思いがした。
三日目のライブの時も、源太さんの歌声を聞いて涙を流している姿をみたら、普段通りに見えても、内心では、家族のこと、避難のこと、残ってる人のことなど計り知れない悩みを抱えているんだと感じた。でも、それはきっと福島にいたら周りに流され、気づきもしない感情だったかもしれないと思うと、こうやって、一度遠くから冷静に福島の現状や、自分たちの未来を見つめなおす良いきっかけになったと思う。

◇今回は子供の人数が多かったのもありますがそれ以上に元気パワーも凄かったように思います。それだけ地元では遊べていないのでしょうか?
この子たちと、お母さんと、お父さんと、みんなが一緒に楽しく遊べる日が一日でも早く返ってきますように。

◇去年避難されたお母さんたちと今回保養に来ているお母さんたちとの交流会では普通の生活ができない窮屈さや避難を考える上での不安、葛藤など、これまでのことや想いが話し合われ、避難するには想像以上にたくさんのことを決断しないといけないのだと考えさせられました。
この保養プロジェクトに参加する前と、参加したあとでの考え方の変化やこれからのことはそれぞれ違いますが、ご家族同士、ご家族とスタッフ、またスタッフ同士いろんなつながりができたことは確かです。
そのつながりがプラスに働いていくことを願うばかりです。

参加したスタッフも、お母さんたちのお話にショックを受けたり、思わず涙する場面もありました。
震災から一年以上経っていますが、こんなに苦しんでいる人がたくさんいらっしゃるんです。忘れないこと、支援を継続していくことの重要さを改めて感じました。


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最後までご覧頂き、誠にありがとうございました!
おかげさまで冬休み、春休み、そして夏休みとこの活動を続けることができています。

一人でも多くの子ども、家族を守りたいと、この夏は3度に分けて15家族の疎開・保養ツアーを企画しました。
太陽の下で元気いっぱいに過ごせる夏休みを、東北の子ども達にプレゼントしたいと考えています!
応援よろしくお願いいたします!

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  • 2012/08/27 19:06

    7月26日から8月20日まで、3クールにわたる『夏休み 疎開・保養プロジェクト』が終了しました! 今回のプロジェクトに参加されたのは、東北・関東の15組のご家族でした。 子ども達の心身の健康の回復はもちろん、毎日のように親御さんと向き合い、子ども達の命を守ることを一緒に考え続けたプロジ...

  • 2012/08/23 21:54

    いつもありがとうございます! 報告が遅くなりましたが。。 おかげさまで、7月26日から8月20日までの、 『夏休み 疎開・保養プロジェクト』が無事に終了しました! 子ども達がたくさん楽しみ、しっかり保養できたことはもちろんですが、 親御さんから、子ども達のために腹を括った...

  • 2012/08/16 23:11

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

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