これまでのたくさんのご支援、温かいメッセージありがとうございました!
無事目標金額であった100万円を達成することができました

いただいた支援金は、しっかりとボルネオ島に届け、マレーグマたちの飼料費、施設の運営管理費などに活用させていただきます。

クラウドファンディングの期間も残り2週間程度…
NEXT GOAL【150万円】(+50万円)に挑戦します!

現在BSBCCで保護されているマレーグマAh Lunはすでにリハビリを終えています

しかし、リリースに
・運搬用ケージ(10万円)
・GPS首輪 (25万円)
・センサーカメラ (1台6万円)
など、多額の費用がかかります。そのため、リハビリが
完了しているに関わらず、資金面でリリースが延期と
なり、まだAh Lunは森に帰れていません。

一頭でもの多くのマレーグマが森に帰れるよう私たちは挑戦を続けます。
引き続きご支援よろしくお願いいたします。


Apa Khabar!

こんにちは!東京農業大学 野生動物学研究室に所属する、須崎菜緒と武田茉由子です。

page1image28760992須崎菜緒(左)と武田茉由子(右)

ボルネオ島マレーシア・サバ州には、マレーグマを保護し野生復帰を目指す施設、ボルネオマレーグマ保護センター、Bornean Sun Bear Conservation Centre(BSBCC)があります。私たちはBSBCCを日本の皆さんに知ってもらい、日本からマレーグマの保護活動に貢献したいと思い、BSBCC Japanとしての活動をはじめました。


  

マレーグマは東南アジアの熱帯雨林に生息する、世界最小のクマです。

手足が長く木登りが得意で、約30cmにもなる長い舌を器用に使って蜂蜜や果実、昆虫などを食べます。森林伐採、密猟、違法なペット取引等が原因で、マレーグマの生存は脅かされています。IUCNレッドリストには、2007年から絶滅危惧Ⅱ類として登録されています。

そんなマレーグマの未来を守るべく設立されたのがBSBCCです。

page2image28732384BSBCCセンター長ウォン博士(中央)とスタッフの皆様  (出典:BSBCC)

BSBCCでは現在44頭のマレーグマを保護しています。センターは広大な森林を敷地内にもち、自然に限りなく近い環境をマレーグマに与え、野生復帰を目指したリハビリ活動を行っています。

BSBCCのホームページ: https://www.bsbcc.org.my/index.html

今回のプロジェクトはBSBCCと連携して行い、いただいた支援金はBSBCCの活動に使わせていただきます。



パーム油をご存知ですか?


パーム油とは、アブラヤシから採れる植物油のことをさします。パンやインスタント麺、チョコレートなどの食品から、洗剤、化粧品、歯磨きなどの日用品にまで幅広く含まれており、日本人の生活から切り離せない存在です。


パーム油は森林伐採の大きな原因


パーム油の原材料であるアブラヤシは、熱帯地域で育つ植物です。大規模なアブラヤシ農園(プランテーション)開発のために、熱帯雨林は次々に伐採されています。全世界のパーム油の生産量の8割以上はインドネシアとマレーシアの2ヵ国に集中しています。

ボルネオ島でもパーム油生産が盛んに行われており、1973年から2015年の40年足らずで168,500 ㎢もの熱帯雨林が失われています。

日本に住んでいる我々も、熱帯雨林の消失に関与してしまっているのです。

熱帯雨林(左)とアブラヤシプランテーション(右)の境界(撮影: 松林尚志)
様々な植物が生い茂る森林とモノカルチャーの違いがはっきりと見てとれます

ボルネオ島における森林面積の減少 (出典:BSBCC) 

                   

熱帯雨林とマレーグマ


熱帯雨林の減少により、そこに生息する多くの生き物が行き場を失っています。

マレーグマもその1種です。マレーグマの個体数は過去30年間で30%減少しており、今後も減少が続くことが予想されています。しかし、マレーグマは森林の維持に欠かせない存在であり、マレーグマが姿を消すと、その地域の生態系バランスが崩れてしまいます。


〜種子の運び屋さん〜
ボルネオの熱帯雨林には大型の樹木・種子が多く存在します。そのような種子は、中大型哺乳類が食べ、排出することによってのみ新たな場所へ運ばれます。マレーグマは大きな果実も食べる大型哺乳類として、森を更新させる重要な役割を担っています。

〜森の農家さん〜
マレーグマは昆虫を探すために土壌を掘り返します。この行為は畑を耕すのと同じ効果をもち、森林の土壌中の養分を循環させます。

〜森のお医者さん〜
マレーグマは木を腐敗させるシロアリを捕食し、樹木の健康を維持してくれます。マレーグマがいなくなると、シロアリの数は爆発的に増え、多くの樹木が被害を受けてしまいます。

〜森の大工さん〜
マレーグマは樹木の中の昆虫を食べるために、鋭い爪で幹を裂き、樹洞を形成します。それは、後にサイチョウやムササビの巣として使われます。マレーグマは他の動物の巣を作ってくれる存在です。

そのため、マレーグマを保護することは重要です。


コロナ禍の影響


BSBCCは毎年国内外から多くの観光客が訪れ、入園料が重要な収入源となっていました。しかし、コロナの状況下では施設の臨時休業を余儀なくされ、チケット収入はゼロとなりました。

(出典:BSBCC)  

       

日本でマレーグマ保全のためにできること


私たち2人は大学でマレーグマの研究を行っています。ボルネオ島にも実際に行き、熱帯雨林とマレーグマの保全の大切さを肌で感じました。 



本来でしたら、BSBCCの協力の下、マレーグマの保全に関わる調査を現地で行う予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で渡航が困難になりました。

日本からマレーグマ保全のために何かできることがしたいと考えた結果、BSBCC Japanとして活動し、BSBCCの支援をすべく、今回のプロジェクトをはじめました。



BSBCCでは主に以下の活動を行っています

①保護
生息地破壊や、違法で劣悪な飼育環境により行き場を失ったマレーグマを保護しています。BSBCCは広大な森林を敷地内にもち、マレーグマがのびのびと過ごせるよう、野生に限りなく近い環境を提供しています。

②リハビリテーション
エンリッチメントや、敷地内の森林で自由に木登りや採食をすることにより、野生本来の行動の発現を促し、保護されているマレーグマが野生に戻れるようリハビリをします。リハビリが完了したクマは森に帰って行きます。現在までに、10頭のマレーグマの野生復帰に成功しています。

③教育
マレーグマと熱帯雨林の保全には教育が欠かせません。施設内にはマレーグマについて学べる教育センターがあります。また、地元の学校やプランテーションへの出張授業、ボランティア受け入れ、世界中の人が参加できるバーチャルツアーなどを開催しています。

④研究
マレーグマはクマ科の中で最も研究が遅れている種です。保全に研究は欠かせないので、BSBCCではマレーグマの研究も積極的に行っています。


これらの活動には、飼料費や施設管理費はもちろん、医療費、リリース費、人件費など、多くの資金を必要とします。44頭の飼料費だけでも1ヶ月約40万円、1頭のリリースは約35万円かかります。

現在最低限の活動費は皆様からの支援金で賄っています。BSBCCホームページでは寄付を常に受け付けていますが、日本からの送金はシステムの都合上難しくなっています。

2019年の収入の68.2%はチケット収入であったのに対し、2020年は約6ヶ月間(3ヶ月は国内観光客のみ)のオープンにより、チケット収入は17.8%に激減しました。昨年の収入の半分以上は皆様からの寄付金で成り立っています(出典:BSBCC年間報告書)。2021年上半期のチケット収入は0%です。


今回のプロジェクトを行うことで、まずは日本の皆様にマレーグマの現状とBSBCCの活動を知っていただきたい。そして、頂いた支援金でBSBCCの運営をサポートしたい。


日本からボルネオ島でのマレーグマ保護活動に参加しませんか?



目標金額100万円は以下のように使わせていただきます。

・BSBCCの活動費 86万円

 マレーグマの保護や飼育、治療、野生復帰、設備の管理等

・BSBCC Japan活動費 4万1000円

 広報活動、リターン費

・Good Morning 手数料 9万9000円




ご支援いただいた全ての方にお礼のメッセージをメールでお送りします。

<500円>
・お礼メッセージ (メール)

<1,000円> 
・マレーグマの限定写真1枚
・お礼のメッセージ (メール)

<3,000円>
・マレーグマの限定写真3種
・お礼のメッセージ (メール)

<5,000円>
・ポスター2種(A4)
・手書きのメッセージカード

<10,000円>
・マレーグマの動画限定公開
・お礼のメッセージ (メール)

<10,000円>
・BSBCC JapanオリジナルマレーグマTシャツ (白)
・ポスター2種(A4)
・手書きのメッセージカード

<20,000円>
・バーチャルツアー参加券
・お礼のメッセージ (メール)

<30,000円>
・バーチャルツアー参加券
・マレーグマの動画限定公開
・お礼のメッセージ (メール)

<50,000円>
・バーチャルツアー参加券
・BSBCC JapanオリジナルマレーグマTシャツ (白)
・BSBCC Japanオリジナルキャンバスバッグ
・手書きのメッセージカード


※リターンとしてお送りする写真・動画の著作権はBSBCCにあります。
※Tシャツ、キャンバスバッグは1色(白)のみのご用意となります。ご了承下さい。





私たちはボルネオ島の人と自然が大好きです。

学生にできることは限られていますが、皆様のご支援により、少しでもボルネオ島のマレーグマたちを守れたら幸いです。





■ 特定商取引法に関する記載
 販売事業者名、住所/所在地、事業者の電話番号につきまして、請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
 ●送料:送料込み
 ●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
 ●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
 ●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。



  • 2023/04/21 11:25

    お久しぶりです!BSBCC Japanの二人は現在ボルネオ島サバ州のマレーグマ保護センターに来ています。BSBCCでは皆さんの支援のおかげもあり、ここ半年で新たに1頭のクマを保護し、さらに1頭を野生にリリースしました。ボルネオ滞在中はSNSを通して現地レポートや配信をたくさん行う予定なので、ぜ...

  • 2022/05/25 18:25

    ついに、ついに、、皆様からいただいた支援金を現地に届けることができました!皆様からいただいた【支援金1,472,000円】のうちー145,728円(クラウドファンディングの手数料)ー91,359円(BSBCC JAPANのリターン作成費+送料+手数料など)ー1,592円(送金会社Wise手数料...

  • 2022/04/28 15:01

    お久しぶりです今回も、送金についてのご連絡です。前回の活動報告で1円=0.037MYRまで待つと報告しましたが、円安は続くばかりでした、、、いつまで経っても金額は上がらないので、現地に早くお金を届けたいという気持ちが大きくなりました。そこでWong博士に連絡したところ、Wong博士も金額のこと...

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