こんにちは!写真左の、サンと申します。
写真は以前、ハノイの日本語学校で日本語教師をさせてもらっていた時のものです。
隣の生徒がサッカーの香川真司選手に似てると本気で思ってましたが、今見るとそこまでですね笑

私のクラウドファウンディングに興味を持っていただいてありがとうございます。
長文となると思いますが、できればお付き合いいただけるとありがたいです!



 
 今現在、日本にどれだけの人数の海外労働者がいるか、みなさんはご存知でしょうか?
2020年末の統計によるとその数、なんと172万人。

その中で、年々その数が増加しているのが外国人技能実習生です。
その国別の内訳は以下の通りです。

*出典:外国人技能実習機構

令和2年度はコロナ禍でその数が減少した年でした。
それでも、年間で14万人以上のベトナム人が新規に実習生として来日し、
その比率は、全外国人実習生の50%以上を占めております。


そのため、みなさんの中には実習生といえば真っ先にベトナム人実習生を
思い浮かべる方も多いかと思います。
私自身、この十年間で街中や都内のコンビニなどでベトナム実習生を見かける機会が
倍増し驚いています。


およそ8年前になりますが、当時の私は、ベトナムのハノイで実習候補生に日本語を教える仕事をしていました。
短期のお仕事でしたが、月給は$150US 。当時としても、あまりいいお給料ではなかったと思います。(泣)
ですが、私はこれから日本に行く生徒たちに、少しでも日本語に慣れ親しんでほしい
日本での生活を楽しんで欲しいという情熱もあり、私自身も楽しみながらハノイの教師生活を終えることができました。


その当時は、思い至らなかったのですが
技術実習生制度は、日本の技術を学ぶ『技術実習生』........というのは、半分表向きで
実際のところ、『安価な労働力』を日本側が容易に確保できる制度という側面があります。
また、その仲介斡旋料や労働力の搾取といった裏側の事情が見え隠れしている制度であったのでした。

私は、長い間日本在住ではなかったのですが、かつての生徒が日本に渡った後
日本での労働の現状や、悲惨さを相談され、力になってあげることもできず、悔しい思いをしました。
そして能天気にその『ビジネス』に結果的に手を貸していた
自分に、なんともいえないやるせなさを感じました。

もちろん、全ての受け入れ事業者さんがそうとは言いません。
「先生、日本が大好きでみんな優しかったです。」と言ってくれた生徒もいました。

ですが、そんな彼が日本の『技術』を4〜5年をかけ学び、その後ベトナムに帰ってきた後の
仕事の月給は月3万なのです。

もちろん、日本は人手が足りず、それに海外の労働力を迎える。
実習生は本国の数倍以上のお金が稼げそれを持ち帰ることができる。
それはお互いに利害関係があります。

しかしながら、ベトナム人実習生の多くは、その数年の稼ぎを家族の生活費や医療費、
両親に家を建てたり、車を買ってあげたりで使い切り。
本国ベトナムでの再就職には、学んできた日本語、日本式の働き方は特に再就職の武器にはなりません。

地方の田舎出身者や、30代、妻子持ちの元実習生も多い中
この政府公認『出稼ぎ』制度は、彼らの日本での何年間もの努力だけでなく
ベトナムでの日本語勉強の時間、日本生活への憧れ、日本という国への信頼等を
簡単に裏切ってしまう。それも事実です。



 
  ここまで長々とベトナム人実習生の現状について説明させていただきましたが、私は制度自体を全て否定したいわけではありません。
ただ、技術実習生として日本での経験を積んでもらったのであれば、
帰国後もそれを活かせる職場、それに対し正当な報酬を与える職場がなければいけないのではないかと思うのです。

しかし、ベトナムには日本語、日本の様式を学んだ元実習生の再就職の
受け皿が圧倒的に足りないのです。
それは、私の元生徒からもたくさんの意見を聞いていますし
コロナ後、数年ぶりのベトナム来訪で
さらに肌で感じることができました。

また、今回は現地の日本食レストラン、バーのオーナーさん方とも
知り合いになりお話を伺いました。

実際のところ、日本食のレストラン、日本式バーなど以外には
日本語を活かせる環境はほとんどないそうです。
ホーチミンの高島屋でさえも、日本語を話せるスタッフが一部だけだったのは驚きました。
元実習生スタッフで固めてるのかなとか、勝手に想像していました。
また、日本食のレストランでの給料は他とあまり変わらず、月数万とのことです。

それはベトナム本国の問題なのではないか?と言われればそれまでですが
日本側もこの制度を主宰している側である以上
私は微力ながら、彼らに『その後』を少しでも用意できたらと思う次第です。




業態をカフェにする理由

ベトナムにはカフェ文化が根付いています。
ベトナムには独特な練乳を使った濃厚なベトナムコーヒーがあるのですが
皆それを片手に(若い世代はバブルティーの方がいいみたいです)談笑したり
勉強したり、時には食事をしたり思い思いの時間をそこで過ごします。

日本の居酒屋文化、イギリスのパブ文化といったように
ベトナムにはカフェ文化があり、道を少し歩けばすぐカフェの前に
何台ものバイクが駐車されているのを見つけることができると思います。

それほど、カフェはベトナム人にとって馴染みの深い、なくてはならない存在です。




私はオーストラリアでのカフェでのバリスタの経験、レストランでのマネージャー経験があります。
その点も飲食サービスである、カフェを選んだ理由となります。

元実習生を雇用し、サービスを日本レベルに底上げし
その分、ベトナムの最低賃金の倍を給与として支給することを第一目標としてあげたいと考えております。

また、コンセプトを『国際交流』をテーマにしたカフェを考えております。

私は日本に在住時、度々、国際交流カフェに行き
さまざまな国の人たちとボードゲームをしたり、コミュニケーションを取ることで
オーストラリア時代の英語力を維持したり、カフェでの時間を共有することで
日本の日常から抜け出すことができました。

主なお客様のターゲットを地元人以外の
観光客や、駐在の仕事でベトナムを訪れている外国人・日本人とすることで
それにお答えできる、クオリティの高いサービスを提供できるよう心がけると共に

雇用予定の元実習生だけでなく、日本を忘れたくない、日本語をまた話したい、交流を持ちたいという
元実習生のベトナム人も積極的に来店していただく努力をしていきます。

カフェでは、例えば16時からは英語の時間。17時からは日本語の時間と言ったように
SNSやお店で告知を出し希望者参加型のオリエンテーションをしたり。
また、カフェを学習の場として使っていただくために
掲示板を設置し、そこで英語の教師の方が英語を勉強したい人とそこで連絡をとり
カフェのブースで対面授業ができるような環境にもしていきたいと考えております。

その他にも、国際交流、言語教育の一助となるカフェの位置付けとして
例えば、言語教育に携わる方達のセミナーや、交流会。意見交換会。
現地日本語学校と連携して、日本の生活に慣れるためのイベントなどを行えたらと考えております。

ホーチミンシティに一ヶ月間滞在し、さまざまなカフェを回りましたが
そういったコンセプトのカフェは見当たりませんでした。
ターゲットのメインをそういった層にすることにより、単価を少しでも底上げし
従業員の給与に上乗せできたらと考えています。

残念ながら、私一人の力では、雇用できる人数にも限りがあります。そして、技能実習制度自体は変えられません。
ですが、雇用するカフェのメンバーの生活、将来を責任を持って守り抜くこと
それに心血を注ぎたいと考え、私の今までの経験、強みを活かせる、国際交流+カフェの業態を選びました。



 
 ベトナムのカフェ文化は、一人で立ち寄り
その場で見ず知らずの人と仲良くなったりするパブ文化とは違います。

ベトナム人は基本的にはシャイな人が多く、ただコンセプトカフェをオープンするだけでは
集客→雇用の創出は期待できないでしょう。

現在の計画では、集客を外資系の顧客、ネットでの広告、イベントなどに頼らざるを得ません。
しかし、昨今のグローバル化で、他言語、他文化へのアクセス需要は確実に
社会主義国であるベトナムにも訪れています。

ホーチミンでは特に、都市開発化が今急速に進んでおり
国際社会で活躍できる人材を育て、コロナ後の『観光立国ベトナム』で生き抜ける技術を学んでもらうこと。
自由に自己実現をできる最低限の資金を、生活費以外に貯蓄できる雇用環境を生み出すこと。

それが、私の初めての海外就労を実現させていただいたベトナムへの
また、僕に第二の人生を与えてくれた「英語」『言語学習』への恩返しと考えております。
そして、このカフェが知名度をあげ、更なる優秀な実習生達の雇用の場の選択肢となれるのであれば

それがゴールであると考えております。




人と人をつなげるカフェにしたいと名付けました。

<経費内訳>


家賃契約:約80万円 -ホーチミンの1区で店舗の広さを考えますと月に十数万円と仮定し
     契約費など込みで半年分の運転資金です。

人件費:約80万円   -雇用を日に2-3人維持したいと考えております。
    ひと月に一人平均の倍の6万円を賃金として支払いたい場合の半年分です。

内装設備費:約100万円 - 100万円の個人資金の用意があります。足りない分は個人資金でまかないます。

クラウドファンディング手数料:約20万円 

*昨今の円安で、全てが数割り増しの感覚です。タイミングが悪いのですが。少し多めに資金を確保させていただきたいと考えております。

<実施スケジュール>  
2月:店舗探し、契約関係
3月~4 月: 開店準備......
5月:開店。
5月:リターンの返送予定


<事業詳細>
出店場所は、ビンタイン地区か、二区の商業地区を考えています。
ホーチミンの中心である1区には予算の関係もあり
出店は難しいです。
家賃は15〜20万を想定。

立地で勝負できないのであれば
コンセプトの確立、イベント等の開催により
このカフェに足を運んでいただく理由を強く設定。
ネットでの広告を広く活用します。

営業時間:  9am~12pm 週七日(特別な事情がない限り)

ランチタイムから夕方までの営業は
ランチのフード営業と
カフェに準専属のように所属していただく
言語教師の先生と生徒のプライベート授業に焦点を当てます。
夕方からの時間には
曜日によって数時間に区切り
日本語、ベトナム語、英語のコミュニケーション時間を設定
または、言語セミナーなどが行えたらと考えております。
それ以降の時間は、バー営業(アルコール提供ライセンス取得後)
に切り替え、国際交流ができるイベントを週数回にわたり開催予定。
その情報は、SNS、各種コミュニティ募集ページに掲載、集客を狙います。


<間取り例>

イベントエリアの席、テーブルは移動連結が容易な物を考えております。
入り口側のカフェエリアでは席は基本固定です。
これが2階までの店舗の場合、イベントエリアを2階に設置することになります。
店舗の確保が第一の課題ですので、内装費を抑えるためにも
間取りによって臨機応変に変更していきます。


ホーチミンの行きつけのカフェ。イメージ例。

入口側


奥のイベントスペース


<メニュー計画>

ドリンクはランチでのセット以外は
高めに設定し、席料も含めるイメージです。

ドリンク ~500円
・ベトナムコーヒー(数種類)
・日本式コーヒー(ハンドドリップ) 
・紅茶(数種類) 
・フレッシュジュース(数種類) 
・ビール 
・カクテル各種 
(アルコールは販売許可を取得次第。)
フード 
・デミグラスオムライス 〜800円
・こだわりプリン 〜500円
*日本式のオムライスがホーチミンではデリバリーで一件あるだけです。
日本でオムライスを販売していた経験を活かせれたらと思います。
関連して、新鮮な卵を契約農家から供給していただく予定ですので
デザートにその卵を使ったプリンを出せたらと考えております。
フードは、ロスを減らし、またオペレーションの簡略化を目指すため
開店時はまず、品数を数品に絞ってクオリティにこだわりたいと思います。


<募集方式について>本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。




日本にお住まいの方への返礼
ベトナムにお越しのご予定、在住の方への返礼
各種ご用意させていただきます。
返礼品は日本国内、ベトナム国内両方で配達できます。



最後に
ここまで長文をお読みいただき、どうもありがとうございました。
みなさんから、ご支援いただいた資金は一才無駄にせず、誠心誠意
カフェの経営、スタッフの雇用の創出に満身する所存です。
どうか皆様の支援をよろしくお願いいたします!!






チーム/団体/自己紹介・活動実績など

主催者:サン
学生時代、国際法ゼミに所属し、数々のボランティアを経験
卒業後、カナダに留学、ベトナムで日本語教師を経験し
オーストラリアでビジネスカレッジを修了。
コロナ禍で日本に二年間留まったのち、再び海外へ
今までの経歴を活かし
感謝の気持ちを込めて、人生初めての就職先ベトナムでの社会起業
発展性のあるワクワクできる起業を志しています。

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