サバイディー、はじめまして!

ラオス事務所、所長のスラピー(左から2番目)とラオス人スタッフ


サバイディー こんにちは! 日本の皆さん、はじめまして。NPOラオスのこども(ALC)ラオス事務所長のスラピー ヴィラヴォンです。母国東南アジアのラオスで、子ども達が本を通じて自らの力をのばし、人生を主体的に選択できるよう、活動をしています。これまでに、ラオス全国の小中学校や村に図書室を開設したり、子ども向けの絵本を出版したり、子どもセンター(児童館)のサポートをしてきました。2021年までに、1都15県、340か所の図書室を開設、230タイトル、928,055冊の本を出版、14か所の子どもセンターを支援してきました。

私たちの活動の拠点となっているのが、首都ヴィエンチャン、サパンモー村にあるALCラオス事務所です。ここで現在、私を含め4人のスタッフが働いています。

ここには、もうひとつ大切な機能として「図書館」があります。2010年に今の場所に移転して以来、事務所の建物を入ってすぐの広いスペースを図書館として、地域の子どもやおとなに開放してきました。コロナ禍前は、毎日30人ほどの来館があり、季節ごとに様々なイベントも開催してきました。

ラオス事務所 兼 図書館

お昼休みの図書館のようす(コロナ前)

ALC図書館 存続の危機

そんな私たちのALC図書館が、今 存続の危機に陥っています。ALCの運営資金は、日本の皆さまからの寄付や助成金、出版図書や研修受託の収益などで賄っていますが、コロナ禍や物価高騰で、ここ数年は団体の収益が、数百万円単位で大幅に落ち込んでいます。特に今年に入ってからは、スタッフのお給料をカットせざるを得ない状況になり、ついに、このままでは運営が立ち行かなくなるので、図書館を閉鎖して家賃のもっと安い場所に事務所を移転しなければならない…というところまで追い込まれました。私はラオス事務所スタッフのみんなと話し合いましたが、スタッフ全員が「子ども達にとってかけがえのない図書館を閉鎖したくない」「これまで関係を築いてきた今の場所で継続していきたい」という想いでした。

なぜ 図書館は必要なのか?

私たちのALC図書館が、ラオスで、地域の子ども達にとって、そしてスタッフにとって、どんな存在なのか、ここで少し説明させてください。

1.ラオスの子どもを とりまく現状

世界の中でも最貧国とされるラオスは、教育環境がまだ整っていません。2019年、ユニセフや東南アジア教育大臣機構(SEAMEO)等が小学5年生に実施した調査でも、ミャンマーやカンボジアの子どもよりも、リーディング力やライティング力をはじめとする基礎学力で、低い結果がでています。

今でこそ小学校の入学率は100%近くになっていますが、ラオスの学校には進級試験があり、試験をパスしないと進級できません。小学校に入学した子どものうち、無事に卒業できるのは80.7%、1年生のうちに13.7%の子どもが授業についていけなかったり、家庭の事情で、落第したり退学してしまいます。義務教育の中学校を卒業できる子どもが、半分に満たないのが現状です。

子ども達の学力が低い原因のひとつとして、学校に図書室が整備されていないことが挙げられます。日本では、すべての学校に図書館があり、町には本屋さんがあるのが当たり前だと思います。でも、私たちのラオスでは、図書館がある学校は全体の約10%、村や町の公共図書館もないところがほとんど。首都ヴィエンチャンでも本屋さんは多くありません。子ども達どころか先生も、教科書以外の本に触れる機会がほとんどないのです。


2.子どもたちの成長に欠かせない「本」

本に触れることで、子ども達は、読解力表現力想像力コミュニケーション力を育むことができます。本は、子どもを知らない世界に連れていってくれたり、創造力をふくらませる大きなチカラを持っているのです。ALC図書館には、当会が出版した本を始めとする、昔ばなしや物語、文化、自然科学、辞書や図鑑、雑誌など様々な本や紙芝居、全9,583冊が収蔵されています(ラオスの学校で、これだけの蔵書数の図書館はほとんどありません)。子ども達は本棚をみて自由に読んだり、借りて帰ることができます。スタッフが読み聞かせや紙芝居をすることも。図書には、ラオス語の本のほか、英語やタイ語のものも置いています。支援者の方が日本の絵本にラオス語翻訳シートを貼って届けて下さった絵本もたくさんあり、子ども達も大好きです。家でほとんどしゃべらなかった3歳の男の子が、ALC図書館に来るようになって、日本でおなじみの『11ぴきのねこ』シリーズに夢中になり、だんだんと色んな言葉を話せるようになっていったこともありました。

お話の世界に夢中

スタッフが朗読のノウハウを教えることも

3.学校以外の居場所

ALC図書館は、「本を読む」場所だけではありません。子ども達は、お絵描きやぬり絵、工作をしたり、ゲームをしたり、宿題をしたり…思い思いに過ごしています。土曜日には、みんなで寝そべって映画鑑賞をしたり、キッチンで一緒にお昼をすることも。学校ではなかなか同級生たちとなじめずにいたけれども、ALC図書館は居心地がよかったのか、足しげく通っていた中学生の女の子もいます。子ども達にとって、ALC図書館は「ほっとひと息つける場所」なんだと思います。

ゲームで問題を出しあいっこ

寝転がって 映画鑑賞

4.スタッフにとっては活動実践の場

ALC図書館は、スタッフにとっては、図書館活動の実習・実践の場でもあります。私たちは、毎年ラオス各地の学校図書室の整備事業に携わっていますが、図書室改善のため様々な新しい取り組みにチャレンジしています。それを先ず最初に試してみるのが、この図書館です。ここで、図書の分類・配架の見直しや、図書館展示など、自分たちで実際にやってみて、感覚をつかんだり、来館者の反応をみたりしてさらに改善し、事業地での活動に活かしていきます。ALC図書館は、スタッフのスキルアップのためにもなくてはならない場所なのです。

図書の分類・配架研修

図書館展示の実習・実践

5.この場で続ける意味

現在の事務所兼図書館は、首都ヴィエンチャン郊外の落ち着いた住宅地のなかにあります。周りには幼稚園、小学校、中等学校が全部で5校あり、たくさんの子ども達が昼休みにやって来ます。近所のひとが親子連れで訪れることもあり、近所では知られた存在です。市内中心部にあった以前の事務所が、都市化で子どもが少なくなり今の場所に引っ越してきて10年余り。まだあどけなかった子がお兄さんになって、幼い子たちに読み聞かせをする姿を見かけることもあります。

庭付きの一軒家で、子ども達は庭で走り回ったり、時には敷地全体を使ってイベントを開催することも。子どもが思いっきり遊び、地域の人たちからも長年愛されてきたこの場所で、これからも子ども達の成長を見守っていきたい…それが私たちの願いです。

事務所の周囲(右手白い看板が事務所、左手前100mには中等学校)

前庭でボール遊び

図書館存続のため、クラウドファンディングを決意

大切な図書館を守り、これからも活動を続けていくため、私たちラオス事務所スタッフは立ち上がりました。事務所の大家さんに頼み込んで、次の大型プロジェクトが始まる来年上半期まで家賃を下げてもらったり、ラオスで活動する他の国際NGOに働きかけて、出版図書の販売や研修の受託に努めたりと、少しでも多く資金調達をしようとしました。それでも来年から始めるプロジェクトに備え、それまで安定的に施設を維持しようと思うと、まだまだ資金が足りません。ラオスは現在、コロナ禍による経済悪化や通貨暴落などで物価高騰が続いており、ラオス国内での資金調達にも限界があります。このままでは自分たちの図書館を手放さざるを得ないことになる、何とかしなければ… 考えた末、日本でのクラウドファンディングに踏み切ることにしました。

資金の使いみち・スケジュール

床に空いた穴

今回のクラウドファンディングでは、家賃や光熱水費など事務所兼図書館を維持していくための管理費を中心に、ご支援をお願いします。その資金があれば、来年の中頃まで、なんとか現在の場所で図書館を運営することができます。来年の中旬まで維持することができれば、それ以降は公的資金の新プロジェクト経費によって、管理費の一部をを賄うことができます。

また建物の老朽化に伴い、穴が開いたまま使っている床の補修など、子ども達が安心して利用できるよう設備修繕費にも充てたいと思います。

必要経費

・事務所家賃不足分: 月300ドル×10か月(2022年9月~2023年6月)=3,000ドル ≒ 408,000円

・光熱水費: 月250ドルのうち100ドル×10か月=1,000ドル≒136,000円

・設備修繕費(床の修繕など): 一式=500ドル ≒ 68,000円

・事務管理費(クラウドファンディング手数料含む): 約10% = 68,000円

合計 680,000円

※この他に人件費が必要ですが、今回は施設の維持管理費に絞りました

実施スケジュール

2022年11月~ 設備修繕

11~12月 ALC図書館 再開周知イベントの開催

2023年 1月 リターン送付

図書館存続後の展望、さいごに

COVID-19のパンデミックを受け、ラオスではロックダウンや学校閉鎖がありました。ALC図書館もしばらく閉鎖したり縮小開館を余儀なくされました。現在は、規制緩和に伴い学校も再開され、私たちの図書館も9月の新学期に向け、本格的に再開する予定です。皆さまからのご支援で存続が可能となった際には、コロナ禍明けの再開周知として、「スペシャルイベント」をスタッフと企画しています。先日出版した「数字絵本 くだものをかぞえよう 1. 2. 3.」にちなんで、ラオスの果物に関連した子ども達がワクワクするイベントにしようと張り切っています。

ラオスの伝統お菓子づくりイベント(2019年7月)

絵本の紙人形劇イベント(2019年12月)

日々の活動については、昼休みや放課後に近くの学校からやってくる小・中学生のために、毎週の活動プログラムを工夫していきます。中・高生の学校の学習にも役立つよう教科書や参考図書を揃えたり、教科に関連して様々なテーマの展示をしたり、生徒の知りたい・学びたいを応援できる図書館を目指します。村の村長さんや父母会長さんとも協力して、もっと地域のひとたちに利用される図書館にしていきたいです。家に帰った子ども達が「今日ね、図書館でこんなことをしたよ!」と話し、親子で図書館を訪れ活用してくれるようになる家族がどんどん増えていったら… きっと図書館に来る子ども達の未来が変わっていき、ラオスの地域図書館のモデル的存在を果たしていけると思っています。

図書館は子どもたちにとって、(家と学校の次の)3番目の家です。この場所を、守り続けていけるよう、ともに支えてください。コープチャイライライ、どうぞよろしくお願いします!

応援メッセージ

ALC図書館にゆかりのある、相馬淳子さん、下田尊久さん、安井清子さんから、心強いメッセージをいただいています!

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

<寄付型クラウドファンディングの税制優遇について>

ラオスのこどもは、「認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)」です。このプロジェクトへのご寄付は税の優遇措置(寄附金控除)の対象となります。「寄附金控除」をお受けいただくためには、当会が発行した領収証をもって確定申告をしていただく必要がございます。

※領収証は、2023年1月中にお送りします。すぐに領収証が必要な方はご連絡ください。

※領収証はGoodMorning又はCAMPFIREではなく当団体が発行・郵送いたします。

【お問合せ先】

(認定)特定非営利活動法人ラオスのこども゙事務局
E-mail: alctk@deknoylao.net

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