▼プロジェクトの概要

25年を過ぎ植え替えの時期に達したパーム廃木が大量に放置されています。これらは優良な有機物であり、良質な有機肥料や有機飼料に日本の技術でリサイクルできます。また、植え替えをすることで二酸化炭素を吸収しカーボンニュートラルに貢献します。中小規模のパーム農家にとって、この植え替え資金不足は大きな問題でありカーボンオフセットを導入する事を提案致します。そして持続可能な地球環境に貢献したいと思っています。皆様のご賛同をいただけましたら大変有り難いと思います。宜しくお願い致します。


▼解決したい問題

アブラヤシは、現在人口爆発中の人類にとって欠かせない原料の一つです。
食用油や洗剤などの生活用品など、あらゆるところでアブラヤシ原料の商品が使われています。

アブラヤシは、少ない土地で多くの植物油を生産できる為、私達日本人も安く食べ物や日用品を手に入れることができます。
また、アブラヤシの種の殻は、石炭に代わるバイオマス燃料として、近年、日本でも発電所などで利用されています。

アブラヤシから採れるパーム油はインドネシアが世界生産量No1で、世界生産量の約5割はインドネシアで生産しています。
一方、インドネシア国内のアブラヤシ農園は、資金力のない小規模農園が4割を占める等、資金不足で非効率な農園運営が行われています。

従来、アブラヤシの木は寿命が25年です。25年を超えると植替えが必要となります。
しかし、古くなったアブラヤシの木は、農園側にとって不要な廃棄物であり、農園に放置したり、燃やしたり、化学薬品を使って枯れさせたりなどの対応がなされています。

これらの対応によって、古木の植替えが進まず土地の生産性が落ち、大気汚染、土壌汚染を招くなど、環境に悪影響を及ぼしています。

まとめると以下の問題が発生中
1.貧困問題
2.低生産性問題
3.環境汚染問題

薬剤注入により立ち枯れとなったアブラヤシの木


▼解決方法

そこでまずは、スムーズな古木植替えの仕組みを整えるべく、本プロジェクトを発案しました。
本プロジェクトにより、古いアブラヤシの木に付加価値を与えることで、計画通りに古木を処理し、植替えの促進や環境汚染防止を行います。

具体的には、日本の技術により古いアブラヤシの木から、オーガニックの肥料と飼料を生産します。

これらのオーガニック製品は、古木という安い材料から生産できる為、安価に生産することができます

さらに、アブラヤシの木から生産される肥料は、品質がよく糖度の高い野菜や果物が育つことが実証されています
また、飼料も肉用牛で試し、高品質な食肉を作ることが実証されています

このオーガニック製品を生産することで、アブラヤシの古木を計画的に植替え、環境汚染を防止します。
また、生産されたオーガニック商品は、農園側へ提供することで彼らの収入増へ繋げることも計画しています。


▼本プロジェクトの価値

インドネシアでアブラヤシの生産が増加したのは、1990年代後半です。
その為、2023年のちょうど現在、多くの古木が植替えの対象となっています。
(今年2023年だけでインドネシア国内の300万ヘクタールの土地が植替え対象となっている)

世界の5割のパーム油を生産するインドネシアのアブラヤシ農園は、今後も古木の処理需要は永続的に続いていきます。
現地の方々だけでは解決できないこれらの問題を日本の技術と協力により、支えたいと考えています。

本プロジェクトを実行することで、地球に優しく、農園で働く方々、肥料や飼料を使う方々、みんながハッピーになれる仕組みを作っていきたいと思います。

本プロジェクトは、SDGs17の目標のうち、10項目に該当し、将来の子供たちの環境をより良くするのに役立ちます。

SDGsに該当する10項目

1. 貧困をなくそう
2. 飢餓をゼロに
3. すべての人に健康と福祉を
7. エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
8. 働きがいも経済成長も
9. 産業と技術革新の基盤を作ろう
10. 人や国の不平等をなくそう
12. つくる責任、つかう責任
13. 気候変動に具体的な対策を
15. 陸の豊かさも守ろう

ちなみに、アブラヤシの木は、他の植物よりも二酸化炭素の吸収率が高い為、きちんと古木の植替えをし農地の生産性を上げることが温室効果ガス削減に寄与します。

農園に放置された枯れたアブラヤシの木

▼プロジェクトの背景

本プロジェクトの発起人の一人であり現地調査やITの担当をしている石橋と申します。
インドネシアで日系企業のITコンサルタントやシステム開発などのIT事業を展開しています。

今回、別のITプロジェクトをきっかけにインドネシアの小規模アブラヤシ農園の問題を知ることになりました。
実際のところ、小規模農園の問題は経済的な問題から、知識不足による低い生産性や人権問題、環境問題など多岐にわたります。

その中でも古木植替え問題について、明確なアプローチ方法があり、かつその方法は、日本の技術であるということを知りました。
それを教えて下さったのは、長年インドネシアで農業に関する研究をされている今井氏からでした。
今井氏は、元農林水産省、元国連ミャンマー代表も歴任された農業研究の第一人者です。

今井氏は、本プロジェクトを詳細に計画されており、本プロジェクトによって貧困問題や環境汚染問題など様々な小規模農園のが抱える問題を解決できる事を教えて下さいました。

そこで、今井氏と一緒に本プロジェクトを進めることにしました。
現在インドネシア政府には、アブラヤシの木から生成される新しい肥料と飼料の認可を求めて交渉しています。
また、アブラヤシ中小農園協会をはじめ、いくつかの団体には興味を持ってもらっています。

しかし、我々には本プロジェクトを実行するための資金がありません。

大手企業に話をすれば、資金援助をしてもらえるかもしれません。
しかし、我々が目指すのは、小規模農園の自立サポートも含めた古木利用の循環システムの構築です。
利益優先の大手企業が参入することにより、彼ら小規模農園の問題が大きくなる事を危惧しています。

その為、我々の計画に賛同いただき、援助頂ける方を探すべく本クラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げました。


▼プロジェクトのメンバー

(写真左が今井氏)

今井伸
元農林水産省、元国連ミャンマー代表の農業研究者。
インドネシアで、農業開発支援や技術指導を展開。
アブラヤシの古木問題にいち早く着目。
本プロジェクトでは、農園の古木植替え計画からオーガニック製品の生産までを設計・技術指導を担当。


ヘンドリー・ハリム
インドネシアのアブラヤシ中小農園協会の会長。
インドネシア全土でアブラヤシの中小農園オーナーとのネットワークを持つ。
本プロジェクトでは、農園との調整や生産工場の調整等を担当。


石橋和明
学生の頃から国際ボランティア・国際交流などに参加。
現在は、インドネシアにてITコンサルタントおよびシステム開発事業を展開。
2021年にクラウドファンディングで、インドネシア人学生向けに無料の日本語教育を実施。
本プロジェクトでは、現地調査、通訳およびITシステムの構築を担当。


▼資金の使い道

今回の資金は、工場の建設地選定の為の調査費用に充てます。
インドネシアでは、スマトラ島とカリマンタン島という大きな島で多くのアブラヤシが栽培されています。

これらの島で、以下の条件に一致した場所に工場を建設する予定です。
1.平地が多く、古木の運搬が比較的容易な土地
2.周辺に25,000ヘクタール程度のアブラヤシ農園があること
3.工場から直接バージ船などに荷積みできること

費用内訳
1.CAMPFIRE手数料:270,000円
2.事業所得税:273,000円
3.リターン:300,000円
3.調査の為の運転資金:440,000円
4.ドローンによる農園調査費用:1,717,000円

ドローンを利用することで、アブラヤシの木を1本1本管理することができるようになります。
それにより、将来のオーガニック製品の生産量も正確に予測することができます。


▼スケジュール

2023/09 現地調査および工場建設地確定
2023/10 工場建設の為の資金調達
2023/12 工場建設開始および製造機械発注
2024/06 工場仮稼働
2024/12 工場本稼働

本プロジェクトの現地調査でアブラヤシの樹齢や農地の広さなどを測定し、製品の生産量計画等を算出。
その後、賛同いただける投資家やNGO、クラウドファンディングなどから工場建設の資金を調達。10億円程度の見込み。
約半年で、工場を建設し、製造試運転を開始。
その後半年から1年で本稼働。


▼最後に

本プロジェクトによって、アブラヤシ農園の古木に付加価値をつけ、アブラヤシ農園の収入増に寄与することができます。
また、農園の方々が古木を処理する理由を作り出すことで、確実な植替えの循環を作り、余計な環境問題を無くすことができます。

我々が行うプロジェクトは、前例のない物ですが、だからこそ支援者様と一緒に道を切り開きながら確実に成功させたいと考えています。

是非、本プロジェクトにご支援を宜しくお願い致します。


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