2016/08/29 05:10

2010年9月11日。

一粒のタイガーアイと出会った。

娘と元夫が雑貨屋さんで売っていた福袋を買って、その中に入っていたのだ。

私は病気とも呼べない病気をしていて何年も引き篭もりの状態で生きていた。

「 子宮内膜増殖症 」という、症状は癌に似ているが癌検査では「 陰性 」と出るので症候群止まりであり、それは病気という形では受け取ってもらえなかった。しかし症状が重い為、生きている事が苦痛で仕方が無かった。

タイガーアイは私のパソコンデスク横にかけて置かれたまま着ける機会もなくただ時間が過ぎた。

翌年1月末、ネットで不思議な記事を見つけた。

「 石と会話出来る子供 」の記事でうろ覚えだが、どこかの神社のお孫さん?には不思議なチカラがあり、石たちと会話をするという。

もともとスピリチュアルな世界をとても嫌っていた私。普段ならスルーするはずのその記事が気になり、次の瞬間タイガーアイになんとなく声をかけていた。

「おまえ、しゃべれるの?」

「うんしゃべれるよー?」

時間が止まった。私は耳を疑った。小さな男の子の声で誰かがしゃべった。