2019/02/19 21:37

本プロジェクトのクラウドファンディング終了まで残り2日となりました。これまでに192人の方にご支援いただき、支援総額がなんと・・!200万円を超えました・・!!!!!!!


公開前に「20万円も集まらない、ヤバイ」と心配していたのが夢のようです・・。ご支援・シェアいただいた方々、本当にありがとうございます!


さて、本日はみなさまお待ちかね!(?)、わたくしジャクソンのパン屋さんでの修行の成果をご覧いただきたいと思います。


きっと、あなたの脳裏に焼き付き、忘れることができなくなってしまっていることでしょう。。私の作ったこの石クロワッサン・・。


「クロワッサン」の概念を覆しかねない、この硬くて重そうなクロワッサンもどき、果たしてどんな進化を遂げることができたのでしょうか・・?!



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今回、パン屋さんで2週間弱、見習いとして勉強をさせてもらいました。もちろん、立派なパン職人になるには全然時間が足りませんが、そんなことを言っていたら何年修行をしても足りないくらい、パン作りは奥が深いものです。無理に無理を言って、2週間だけ修行させてもらえることになりました。


今回、パン屋さんで修行させていただく上で学びたかったことは、大きく以下3点でした。

目や手で判断する職人さんの感覚を身に着ける

製パンマシンをどのように使うのか

③菓子パン・調理パンを含め、50種類以上のパンを常に店頭に並べているお店のオペレーションがどうなっているのか



目や手で判断する職人さんの感覚を身に着ける


発酵中の生地
スーパーかわいい

レシピ本を見ると、作り方のところには「1次発酵1時間」などと、目安の時間が書いてあります。しかし、実際のパン屋さんでは、毎日の気温と湿度を見ながら、職人さんがこの時間を微妙に調整しています。


それは生地の見た目、触った時の感触で判断されます。まさに経験がものを言う領域です


私にはそれが圧倒的に不足していたため、できるだけ自分で判断できるようにならな!ということで、師匠につきっきりで教えていただき、生地作りから学ばせていただきました。



②How to use 製パンマシン

男前!なミキサー君
生地を捏ね回してくれています

私はこれまで手捏ね(=オールマンパワー)でクロワッサンを焼いていたため、ミキサー(材料を混ぜ合わせ、パン生地をつくる機材)やシーター(クロワッサンなどのパイ生地をつくる際に生地にバターを織り込むための機材)を触ったことがありませんでした。


現地でこれらの機材を導入したとき、私は現地スタッフ(未来のパン職人)に教える立場に立たなければならないため、私が日本で使い方をマスター☆しておく必要があります。


初めは、慣れない大きな機材を前に狼狽してしまいましたが、2週間の時を共に過ごすことで、彼らは少しずつ心を開いてくれました。ただし、現地で導入する機材は、修行先で使わせていただいたものとは異なります。その子たちの性格を見ながら、また新たに関係を構築していく必要があります。



厨房のオペレーションは一体どうなっているのか?!


私が成形をさせてもらったパンたち


朝3:00起きで超忙しい!とは風の噂で聞いたことがありましたが、数十種類ものパンを同時並行して作り上げていくのが、果たしてどんなものなのか・・。

パン屋さんでの経験が全くない私には、もはや未知の領域でした。


基本的なパンは、生地を捏ね、1次発酵があり、ベンチタイムがあり、成形し、2次発酵があって、ようやく焼成!となります。


この工程を、それぞれのパンで時間や温度を変えなくてはならない・・!しかも50~70種類のパン!ド素人の私は、その膨大なマルチタスクを考えただけで軽いパニックになってしまいます(笑)


いまだにお店のメニューを全部を一人でやれ!と言われたら、慌てふためいてその辺の資材に足をつっかけて転んでしまいそうです。が!タンザニアでお店をオープンした暁には、修行で学んだ効率化の方法を元に、独自のメニューとオペレーションを考えたいと思います。



結論を申し上げますと、2週間では足りません!(笑)


そりゃそうです。パン職人さんは製パンの専門学校を出て、理論を学び、その後何年も修行を積むんですから。数日間で職人の域に達してしまったらパン屋さんの商売も上がったりです。(笑)


それでも、この2週間で師匠に伝授してもらったありとあらゆることを、なんども脳内リピート再生させて自分のものにし、必ずやタンザニアで美味しいパンをお届けしたいと思います!




さて、肝心の石クロワッサンですが、大きな進化を遂げました・・・!ご覧くださいませ。↓

タンザニアの粉を使って、生地の仕込みからやらせてもらいました。

右と左で最終折り込みの暑さを5mm変えてみました。

それぞれ2次発酵の時間を変えて実験してみました!
形がそれぞれ異なるのは、私の成形技術の未熟さによるものです。

発酵時間を変えてみたクロワッサン



いかがでしょうか・・?

パン職人さんがみたらまだまだ、だとは思いますが、あの石クロワッサンに比べれば大きな進歩ではないでしょうか・・?!



修行中、お店の仕込みが終わってから、タンザニアの粉を使って何度か実験をさせていただいたのですが、やはり粉が違うだけで仕上がりも全然違うものになります。現地の粉の詳細の成分はわからないのですが(現在調査中)、修行先で使っている小麦粉と比べると、タンザニアの小麦粉は見た目も触った感じも大きく異なります。


そのため、師匠にアドバイスいただきながら、水の量や2次発酵にかかる時間を少しずつ調整して実験させていただきました。


現地では、気温や湿度などの環境、使う機材もまた変わってくるため、現地での調整は私がせねばなりません・・!修行の成果を現地で十分に発揮し、おいしいおいしいクロワッサンをつくるために五感を研ぎ澄ませたいと思います。


タンザニアの粉で作ったふわふわ食パン



さて、この2週間の修行で、とても急ぎ足ではありますが、パン屋さんのお仕事を一通り学ばせていただきました。


私を教えてくださっていた師匠は、パンをつくり続けて45年。


そんな大ベテランの師匠がある日、まかないの朝ごパンを頬張りながら、おもむろに言いました。



「職人とは、来た時よりも美しく、ができる人のことだよ」と。



ある程度のスキルは、鍛錬で身に付けることができる。

でも、怠りがちなことを当たり前のように継続できるかどうか。

が、一流かそうでないかを分けるんだよ。

そんな意味が込められているのではないかと思います。


実際、師匠は空き時間があれば掃除をし、仕込みが終わった後ももう一度掃除をしていました。



自分の使わせていただく場所を自分の手で綺麗にする、というのは、日本が世界に誇るべき文化かもしれません。


私が現地で無事に工房をオープンした暁には、職人さんたちにはパン作りだけでなく、職人としての姿勢も含めて伝えていきたいな、と気を引き締め直しました。


そうしたらきっと、素晴らしい工房だ!と見学取材が相次ぎ、お店も連日人が並び・・とそんなところまで妄想が膨らみ、ワクワクどちどち、私の脳みそは今お花畑でございます・・♡



<ゲストネームでご支援いただいた方へ>

実はプロジェクト終了まで、私はみなさまの個人情報を受け取ることができなくなっております。そのため、現在どなたが支援してくださっているのか把握できていない状態です。

大変恐縮ですが、Twitter、Facebookより私に直接ご連絡をいただけると嬉しいです。直接感謝の気持ちをお伝えさせてください。

どうぞよろしくお願いいたします。