2019/07/02 13:20

LITALICO研究所OPEN LABへの応援、ありがとうございます。

本日は11月27日(水)開催、武藤将胤さん、南澤孝太さんによる第5回講義のご紹介です。


第5回 「からだ」はどこまで拡がるか - 未来のコミュニケーションを創造する

日時: 2019年11月27日(水) 19:30〜22:00(18:30開場) 
場所: 株式会社LITALICO本社 セミナールーム(東京・中目黒)
ゲスト:
武藤将胤さん
WITH ALS代表 / EYE VDJ

1986年ロサンゼルス生まれ、東京育ち。難病ALS患者。一般社団法人WITH ALS 代表理事、コミュニケーションクリエイター、EYE VDJ。また、(株)REBORN にて、広告コミュニケーション領域における、クリエイティブディレクターを兼務。過去、(株)博報堂で「メディア×クリエイティブ」を武器に、さまざまな大手クライアントのコミュニケーション・マーケティングのプラン立案に従事。2013年26歳のときにALSを発症し、2014年27歳のときにALSと宣告を受ける。現在は、世界中にALSの認知・理解を高めるため「WITH ALS」を立ち上げテクノロジー×コミュニケーションの力を駆使した啓発活動を行う。メガネ型デバイス「JINS MEME」を活用し、音楽(DJ)・映像(VJ)を眼球の動きだけで同時にコントロールするシステム「JINS MEME BRIDGE」を独自開発。MOVE FES.2016で初披露し、SXSW(サウスバイサウスウエスト)やINNOVATION WORLD FESTA など国内外の音楽フェスやイベントにEYE VDJ MASAとしてパフォーマンスを行っている。


脳は正常なまま全身が動かなくなり、意思疎通が困難になるALS。武藤さんは現在、最後の希望となる脳波でのコミュニケーションを実現する第1歩として、自身が伝えたい言葉を脳波で選択しラッパーと共に音楽で届ける”BRAIN RAP”に挑戦中。ALSが進行しても意思を伝え続けられる、脳波の意思伝達装置の開発を目指しています。クラウドファンディングでのBRAIN RAPプロジェクトへの支援も募集中です。

https://camp-fire.jp/projects/view/170345


南澤孝太さん
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD) 准教授

2005年 東京大学工学部計数工学科卒業,2010年 同大学院情報理工学系研究科博士課程修了,博士(情報理工学) メディアデザイン研究科特別研究助教,特任講師,准教授を経て2019年より現職. 触覚技術を活用し身体的経験を伝送・拡張・創造する身体性メディアの研究開発と社会実装, Haptic Design を通じた触感デザインの普及展開,新たなスポーツを創り出す超人スポーツやスポーツ共創の活動を推進. 超人スポーツ協会 事務局長,科学技術振興機構 ACCELプログラムマネージャー補佐,IEEE Technical Committee on Haptics Vice Chair in Conference,Telexistence Inc. 技術顧問等を兼務. 東京大学情報理工学系研究科長賞,日本バーチャルリアリティ学会論文賞・学術奨励賞,計測自動制御学会技術業績賞,グッドデザイン賞など各賞受賞

南澤さんは、身体を通じて自己と世界をつなぐ「触覚(=HAPTIC)」に基づく新たなデザイン分野、HAPTIC DESIGN(ハプティックデザイン)の普及展開を進めています。

http://hapticdesign.org/


テクノロジーが拡張する、私たちの「からだ」


自転車や自動車、最初はぎこちなくしか動かせなかった乗り物が、だんだん自分の身体の延長のように自由に動かせるようになっていく。

電話やEメールにSNS、一昔前には手紙のやり取りに何日、何週間もかかっていたのが、今や距離や時間の制約を越えて瞬時にメッセージの送受信ができるようになった。

そしてARやVR。実在しないはずのものが現実感を持って立ち現れ、まだ見ぬ世界へと誘ってくれている。

テクノロジーは、人間の身体を拡張し、私たちの生活をダイナミックに変容させてきました。

こうしたテクノロジーの発展は、移動や読み書き、発話などに障害のある人のコミュニケーションの可能性を広げてくれます。誰かの手を借りずとも、自分の気持ちや考えを表現できるようになったり、自宅にいながらにして仕事をできるようになったりと、これまでの制約を超えた多様な社会参加が実現可能になりつつあります。

同時にテクノロジーは、障害の有無によらず、私たち人間の身体感覚やコミュニケーションのあり方そのものを変容させる可能性を秘めています。

私たちの「からだ」は、どこまで拡がっていくのでしょうか。そしてどのように他者とつながっていくのでしょうか。


ワクワクする未来を、現実にたぐりよせる

OPEN LAB第5回の講義は、「未来のコミュニケーション」をテーマに、2人の実践者をお招きします。

1人目のゲストは、WITH ALS代表の武藤将胤さん。26歳のときにALSを発症し、現在は、世界中にALSの認知・理解を高めるためテクノロジー×コミュニケーションの力を駆使した啓発活動を行っています。

メガネ型デバイス「JINS MEME」を活用し、音楽(DJ)・映像(VJ)を眼球の動きだけで同時にコントロールするシステム「JINS MEME BRIDGE」を独自開発し、EYE VDJとして活躍したり、症状の進行と共に話せなくなっていくALS当事者の声を救うため、音声合成プラットフォーム「コエステーションTM」と目を使った意思伝達装置「OriHime eye」を活用したサービス開発を進めるなど、テクノロジーを通したボーダレスなコミュニケーションの実現に挑んでいます。

2人目のゲストは、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD) 教授の南澤孝太さん。触覚技術を活用し、身体的経験を伝送・拡張・創造する身体性メディアの研究開発と社会実装を専門に活動しています。

ヒトの五感のひとつである、からだ全体で感じる感覚「触覚(HAPTIC)」のデザインを通して、素材のさわり心地や、情報の伝達にとどまらず、人やモノとの身体を通じた関係性をデザインしなおす「HAPTIC DESIGN」や、現代のテクノロジーでスポーツのあり方を再発明する「超人スポーツ協会」など、人のからだを拡張するさまざまなプロジェクトに携わっています。

今まで想像できなかったようなワクワクする未来が、今まさに、現実のものとなろうとしています。あなたもぜひ、体感してみてください。


講義への参加方法

①クラウドファンディングでの先行予約券の購入

LITALICO研究所OPEN LABは、社会問題と向き合う人のクラウドファンディング「GoodMorning」にて、6/11~7/7の期間、クラウドファンディングを実施中。地域・経済格差を越え、マイノリティ当事者をはじめ誰もがオープンにアクセスできる学びの場を作るための「開講サポーター」を募集しています。

開講サポーターのリターン(お礼のお返し)として、当日の講義に参加する先行予約券をご購入していただく形で、現在お申し込みを受け付けています。

・第5回講義の先行予約券: 6,000円(限定20枚)
・全講義のオンライン受講券: 5,000円(枚数制限なし)
・全講義の参加・オンライン受講・講義の合間に開催のゼミフリー参加券: 50,000円(限定20枚)

第5回講義に参加することができるチケットは上記3種類ございます。以下のサイトからリターンを選択し、クラウドファンディングのご支援という形でご購入いただければ幸いです。

https://camp-fire.jp/projects/view/162982


②Peatixでの通常チケットの抽選申し込み
7月中には、Peatixでの通常申込みチケットの抽選を開始します。通常チケットは4,000円(限定30名)となります。追ってお知らせいたします。

③スカラーシップ生としての参加
こちらも、Peatixと同じタイミングで募集要項を公開いたしますが、経済的に困難な状況にあるが、ぜひ講義に参加したいという方向けに、各回人数限定・選考制での無料参加「スカラーシップ生」枠を設けております。こちらも追って公開いたします。

ぜひご参加ください!


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LITALICO研究所OPEN LAB クラウドファンディング「GoodMorning」で開講サポーター募集中!

オンライン講義やレポート記事・動画、スカラーシップ制度、会場での合理的配慮など、困難のあるマイノリティ当事者の方もアクセスしやすい環境整備のための資金を集めています。ぜひご支援ください。

https://camp-fire.jp/projects/view/162982