「ガーナで屋台を始めた。」
と言っても、どんな場所で、どんな工程があったのか、あまりイメージが湧かない方がほとんどだと思います。
小さな屋台と言えど、物件探し、屋台作り、機材購入、仕入れ先探し、メニュー開発、看板デザイン、備品準備、などなど、異国の地で色んな経験をすることができました。
そこで今日は、屋台が実際にできるまでを、過去のTweetを振り返りながらお話しさせていただきます!
物件探し
ガーナの首都・アクラにて、屋台をオープンする場所探し。
現地のリアルな感覚を知りたいという想いから、所得の高い方が住むエリアではなく、現地の方々で賑わうローカルエリアを中心に物件を探しました。
物件確定。のはずが・・・
数日間色んなエリアを歩き回り、
最終的に、ローカルの方々でかなり賑わう「ラパス」というエリアに決めました。
もともと現地の友人からは、
「ガーナで屋台やる分には許可なんていらないよ〜すぐ始められるよ!」
と聞いていたのですが、実際には、外国人ということもあり、必要な許可申請がいくつもありました。
そんなこんなで、政府機関で土地の申請へ。
手数料を支払い、当局スタッフと一緒に土地を抑えることができました。
これで一安心。いよいよ屋台の準備にとりかかるぞ・・!と意気込んでいました、
が、、、
しかし、、、、、
それから数日後にふらっと抑えた土地に行くと、、、
見覚えのない売り物が陳列されていたのです。。(笑)
なんと、申請時に対応してくれたスタッフは土地の登録権限を持ってる人ではなかったらしく、もうどうしようもないと言われてしまいました。(なにそれ?笑)
ちなみに当のスタッフは田舎に帰ってしまったとのこと。。
何が真実なのか分からないけれど、とにかく土地を取り返すのがハードモードな状況。どうにか追求することは出来たかもしれないけれど、時間やお金を考えた末、切り替えてまた次の物件を探し始めました。1つ1つ学習して、次に活かしていければ良いでしょうという気持ちでやっていました。
屋台作り
物件探しと並行して、屋台作りを進めていました。ローカルの小さな工場で屋台を発注。
明後日には完成すると自信満々に伝えられましたが、結局骨組み完成まで1週間かかりました。
しっかりイメージ通り作ってもらうためにも、毎日様子を見に行って業者さんと話し合う日々。
同時に、からあげを並べるショーケースの発注も。
ちなみに、ガーナでの値段交渉は、まず友達になるところから始めると良いんです。なるべく現地語で話して仲良くなってから「俺たちフレンズなんだから〇〇円で勘弁してくれよ〜」と言うと値段は下がったりする。そんなことを少しずつ学んでいったりもしました。
物件はまだ確定していないけれど、屋台の方は徐々に完成に近づきます。
今度こそ物件確定
屋台本体が完成してから数日、今度こそ正式に土地が確定しました。同じ失敗を繰り返さないよう、念には念をおして何度も契約を確認しました。
食品衛生上、コンクリートを敷き詰めることが必須らしく、材料を調達して一緒に工事をしたりも。(周りを見ると、コンクリートの無い屋台もあるけれど・・)
土地が確定した後は、労働許可や飲食許可を1つずつ申請していきました。なるべく早くスタートラインに立ちたい気持ちを横目に、約束の日から何日経っても許可が下りないアフリカンタイムが立ちはだかりました。
備品買い出し
諸々の許可が下りるのを待つ間、屋台で必要な備品を購入しに、マーケットに何度も足を運びました。
ガーナのマーケットは活気があって、買い物するだけでもかなり楽しいし、ヘトヘトになります。
テントの発注でまたトラブル
屋台に設置するテントを発注していた業者がいつまで経っても納品して来ず、ついには連絡が一切取れなくなったりもしました。笑
結局、警察と一緒に業者さんの自宅まで行って、遅延はありながらもなんとか解決しました。
が、
しかし、、
いざテントを設置し始めると、またトラブルが・・・
しっかり土地のサイズを計測してテントを発注したはずが、近くで働くトラック運転手さんたちから、テントのサイズが大きすぎると口論になったのです。
諸々確認した結果、結局ドライバーさんの言い分も間違ってはなく、土地登録当局が僕に与えた場所がまたも正確ではなかったとのことでした。
当局との口論になり、警察の友人にも駆けつけてもらった末、土地やテントを少し削るという落とし所で決着しました。
契約書を何度も確認したからもう大丈夫だと思ってたのに、他にも同じ土地の契約書を持っていた人がいたというわけです。毎回想像を超えてきて、逆に面白くなってきてました。笑
仕上げ
トラブルはありながらも、いよいよ屋台オープンも間近。
周りのお店を参考にしながら、屋台に貼り付けるポスターをデザインし、印刷業者に発注したりもしました。
各種許可証も、準備が整ってきました。
ようやくオープン
そんなこんなで、
ガーナに来てから1ヶ月と少し。小さい屋台なら気軽に始められると思ってたものの想定以上に時間はかかってしまいましたが、ついに、オープンまでこぎつけることができました。
駆け足での紹介となってしまいましたが、小さな屋台ながら、様々なトラブルを乗り越えて屋台をオープンすることができました。(これはあくまで屋台オープンまでの出来事。もちろん屋台を営業している間も、数え切れないくらいのトラブルと感動がありました。それはまた今後お話しできたらと思います!)
これから本格的なレストランを作っていくまでには、もっと多くの壁があるかもしれませんが、教訓を生かして、楽しみながら、1つずつ前に進んでいきたいと思っています。
引き続き、よろしくお願いいたします!