2019/12/02 19:33

みなさんこんにちは!
Kokage Kitchenの活動報告記事をご覧いただき、ありがとうございます。
プロジェクトメンバーのみゆきです。
今回は代表の大島に代わって、本文担当の私が記事を更新させていただこうと思います。

昨日は福島県郡山市にて、クラウドファンディングをお手伝いしていただいている株式会社f life主催のもと、
Kokage Kitchenのロゴデザインとタグライン(企業のキャッチコピーのような短い言葉)を考えるワークショップを行いました。
Kokage Kitchenに縁のある人で、Kokage Kitchenのこれまでを共に振り返り、未来を描くという目的のもと、 大変盛りだくさんの充実した1日となりました。
今日はそのイベントの報告をしたいと思います。
朝10時、代表がひとりひとり招待し、Kokage Kitchenというたったひとつの共通項のもと、
年齢・性別・職業・バックグラウンドもばらばらな15人が、会場に集まりました。


お菓子とお茶を囲み、終始和やかな雰囲気で行われたワークショップ。
まずはアイスブレイクのラジオ体操でスタート。
そこから、お互いの名前を呼びあい、簡単な自己紹介。
緊張もほぐれたところで、最初のコンテンツであるストーリーテリングに移ります。
Kokage Kitchenの創業から現在までを、対話形式で代表の大島が話すというものでしたが、
Kokage Kitchenの創業以前、大島の生い立ちや高校時代の話、いまの価値観を形づくることになったさまざまなエピソードにまで話は及び、
大島の人生やKokage Kitchenへの想いを、全員で深く共有することができたのではないかと思います。
プロジェクトメンバーの私も知らなかった話がたくさん聞けて、とても楽しかったです。
そして今度は、参加者の側から大島に対し思っていること、質問してみたいこと、
Kokage Kitchenのこれからについて考えていることを伝える時間も設けました。


午前の部は終了し、ここでお昼休憩を挟み、午後の部へ。
まずは、Kokage Kitchenに関わっている人(ステークホルダー)をひとつひとつ挙げていきます。
例えば、食べにきてくれるお客様、手伝ってくれる友人スタッフや家族、川内村民の方々、福島の若者、行政など。


それをみんなで出しきったら、次はビジョンドローイングダイアローグです。
これは、Kokage Kitchenの5年後、10年後の未来をみんなで想像してみようという時間。
先ほど挙げたステークホルダーが、未来にはKokage Kitchenを通じてどうなっていて欲しいか。
そのためにKokage Kitchenは何をしていこうか。これを考えていきます。
例えば、川内村民の方々にもっと自信を持って村を好きになって欲しい、
Kokage Kitchenが夢を叶えることで、若者に挑戦する勇気を与えたい、
そば粉ワッフルが福島中のおみやげ屋さんに並んで、県外の人が川内村を訪れるきっかけになって欲しい、
といったものから、google検索で川内村が一位になる!
なんていうものまで笑。

みんなで未来を描くのはとてもワクワクする作業で、やってみたいことがどんどん出てきました。そして、ここで出たキーワードをもとに、いよいよタグラインを考えていきます。
タグラインというのは例えば、「あなたとコンビニ」ファミリーマート、「お値段以上」ニトリ、などに使われるような、
 そのお店や企業の、感情面と機能面の強みやメリットを、短い言葉で伝わりやすくまとめたキャッチコピーのようなものです。


これのKokage Kitchenバージョンを作ろうということで。
みんなが案を考えていく前に、もう一度Kokage Kitchenの目指す姿をじっくり再確認。
そば粉ワッフルを食べてもらうことで、福島の食のおいしさや安全性を感じて欲しい。
川内村に来てもらうきっかけを作りたい。
福島から来た大学生のお店ということで、少しでも福島に興味を持って欲しい。
でも、どうしたら川内村まで来てもらえるだろう?
食べただけで来てもらえるケースはそんなに多くないのかも、だったらおいしい味以外に何を伝えられるんだろう?
そもそも私たちは、川内村のどこにこんなに惹かれたんだろう?
こんな風に根本的な問いの答えをみんなで考え、想いをシェアする時間は、
今後のKokage Kitchenにとって本当に大切な宝物となったと思います。
みんなで話し合った結果出たのは、
川内村には実家のおばあちゃんちに帰ったような安心感があること。
忙しい日々の合間の、少し非日常な休憩場所、ゆったりと休日を過ごせる場所になっていること。
何かに挑戦したいとき、背中を押してくれる、帰ってこられる場所になっていること。
何もなくてもふらっと立ち寄りたい、他愛もない話をして元気をもらえる場所であること。

そんな川内村のあたたかさが伝わるようなタグラインを作ろう!
ということで、一人一人シンキングタイム。
自分の中で出てきた川内村やKokage Kitchenに関するワードを、
ああでもないこうでもないと組み合わせて、またほどいて、並べ替えて。
どうしたら私の感じてる川内村の魅力が伝わるのかな?
Kokage Kitchenの目指す夢を伝えられるかな?


そして、それぞれが考えたものをシェアして、思いをプレゼンし、投票タイム。


一人で考えるだけじゃせいぜい三つくらいが限界だけど、
みーんなで出したら、本当に色とりどりの言葉と想いが並びました。
みんながKokage Kitchenのためだけにこんなに真剣になって言葉を選んでいる、
そのことがまず本当に嬉しくて素晴らしくて、うっとりするような時間でした。
素敵な言葉がいっぱい並んで、なかなか選ぶのが難しかったけど、数あるグッドアイデアの中から選ばれたのは、

「待ち遠しくなる、ひとときを」

 Kokage Kitchenと出会い、商品を食べることで、
またそば粉ワッフル食べられのが待ち遠しいなぁ。
Kokage Kitchenに会えるのが待ち遠しいな。
川内村に、福島に行けるのが待ち遠しいな。

そんな風にお客様から思ってもらえたら。という願いが込められています。
待ち遠しいと思ってもらえるお店に、なれたらいいな、していこう。
改めてタグラインを通して、みんなで想いを再確認しました。


そしていよいよロゴデザインへ!
f lifeデザイナーの香織さんから、ロゴについて簡単に説明を受けて、それぞれがロゴのお絵かきタイム!
Kokage Kitchenのイメージや夢、先ほど考えたタグラインをもとに、白い紙に想い想いのロゴ案を描いていきます。
これもタグラインと同じように、プレゼン&投票で選びました。
みんながKokage Kitchenに対して熱い想いがあるからこそ、プレゼンもとっても盛り上がりました。
暑い日も寒い日も、忙しい日も辛い日も、ホッとひと息つけるような、みんなの木陰であってほしい。
会えるのが待ち遠しくなるワクワクを盛り込みたい。
福島や川内村の、おうちみたいなあったかさをちゃんと伝えたい。

これも素晴らしい案がたくさん並び、20以上の中から最後には5つほどにしぼって、あとはデザイナーの香織さんが仕上げてくれることに。
みんなの想いが詰まったロゴ、できあがりが本当に楽しみです。

以上で、盛りだくさんなコンテンツは終了。
あとはみんなで感想を交流し、懇親会の鍋パーティー!
Kokage Kitchenとは、プロジェクトメンバーとして一緒に歩んでいる私ですが、
今回初めて聞く話、初めての出会いもたくさんありました。
ロゴ制作ワークショップをしてみて強く感じたことは、大きく二つ。


 ひとつは、みんなで考えることの強みです。
代表や私だけで、じーっと座って考えていたら、タグライン作りもロゴデザインも、とても骨の折れる仕事になっていたんじゃないかと思います。
センスもないし知識もない、もう無理だって投げ出したくなっていたかもしれません(笑)。
でもそれをワークショップとしてみんなで集まって考えたことで、
大変仕事がとっても楽しい作業に生まれ変わりました。
新しいつながりができて、知らなかった想いを知れて、自分では考えつかなかったようなアイデアが溢れ出す。
 “みんなで一緒にやること”の素晴らしさを実感した一日でした。


もうひとつは、私が福島に対して感じていた ”いつでも帰って来られる場所” という魅力を、 同世代の人たちも感じていたことが分かったことです。
個人的な話になってしまいますが、インターンを決めて初めて訪れた、地元とは遠く離れた福島。
はじめは何のイメージも思い入れもなかったこの場所が、今では私の大切な第二の我が家です。
お邪魔します、じゃなくて、ただいま、の方がしっくりくるんです。
私の感じてるその感覚を、今回参加してくれた方々は川内村に感じていると話してくれました。
それが聴けたことがとっても嬉しかった。


懇親会も、おいしいお鍋とお酒、そして昼とはまた違うメンバーも参加してくれて、大いに盛り上がりました。
この場でじっくり丸一日の時間をとって、Kokage Kitchenのこれまでとこれからについて考え、話ができたこと。
それをこんなに多くの方と共有できたこと。
なによりも、Kokage Kitchenのためだけに集まってくれた大切な人たちが、
Kokage Kitchenのためにこんなに時間をつかい、真剣に考えを巡らせ、アイデアを絞り、熱意を向けてくれたことが、終始幸せで仕方がなかったです。
こんなに幸せ者でいいのか!?という感じでした。
 そばで見ている私もすっごく嬉しかったし、改めて代表の大島が皆様にすっごく愛されてるなあってことが、よくわかった一日でした(笑)。


本当に、宝物の時間だったと思う!
こんな素晴らしい時間を経て決まったロゴを、皆様にお見せできる日が待ち遠しいです!!
クラウドファンディングのリターンには、オリジナルロゴステッカーも含まれています。
沢山の方々のパワーを糧にこれからも成長していくKokage Kitchenを、どうぞよろしくお願いいたします!!