2020/01/11 07:27

「今日は名刺代わりにクッキー缶をお渡ししたくて」 

おっとりとした所作で、優しい笑顔を添えて、
彼女は銀色の缶を私に差し出しました。

初めましての挨拶と一緒に、ご自身作のお菓子を渡せるってなんて粋なんでしょう!
宍戸さんとの出会いはそんな風にはじまりました。

お話しているだけで穏やかな気持ちになるお人柄を思い出しながら、
帰宅していそいそと頂いた缶を開けるとそこには、
お人柄そのものの丁寧な佇まいでクッキーが並んでいました。

ゴッホのひまわりをイメージした形のキャラメルナッツのクッキー、
可愛過ぎてすぐには食べられないので後ほど。
では、まぁるいお味噌のクッキーからいきましょうか。
こりっ、ぽりぽり。甘じょっぱくて、噛めば噛むほど滋味深い。
 桑の葉を練りこんだ抹茶味のものは、さくさくっと軽い歯ざわりで、しっかりとしたお茶本来の甘みと苦味。 口に運ぶたびに色んな感動がやってきて、焼き菓子の新しい可能性を感じた贈り物でした。

 多くの焼き菓子は基本的に、小麦粉、卵、牛乳、バターなどを材料として作られますが、
CHOOSE FOODSのお菓子はそれらを使わずに作られています。
宍戸さんご自身の食事療法で「食べたいものが食べられない」経験から、
「食べられないものを作る」ことから生まれたCHOOSE FOODS。
それはむしろ、食材を“制限する”のではなく、
食材を“ 選ぶ ”ことによって生まれた素材の楽しみ方です。

今回のクラウドファンディングは、
宮城県で昔から愛されてきたササニシキの田んぼに野生のメダカを放流して育てた「メダカ米」を
米粉にしてお菓子を作るというもの。

わたしたちにとって欠かせないお米が健やかな環境ですくすく育ち、製粉されておいしいお菓子になる。
食材や味、文化や宗教などのあらゆる壁を超えたCHOOSE FOODSという楽しみが 多くの方に届くことを願っています。