2020/05/21 12:00

ウガンダでは今月19日までロックダウン延長が決まり、それ以降、徐々に、人が動き始める可能性があるため、なんとか今月中に、感染予防の啓発や、手洗い設備の設置をできるように急ピッチでプロジェクトを進めています。

(写真)足踏み手洗い器を製造、組み立てして、それぞれの難民住居前に設置している様子

足踏み手洗い器は当会の技術者たちや現地スタッフたちが、できるだけ老人・子供でも使いやすいように改良し、500箇所への設置を一つ一つ、戸別訪問して設置してきました。

主に、障がい者や高齢者がいる難民世帯へ優先的に足踏み手洗い器を設置し、家にいても簡単に手洗いができるような環境を作っています。

また、この手洗い設備には、外出して戻ってきた子どもや若者たちが、家に入る前に必ず手洗いをするように、手洗い方法の啓発ポスターを共に設置しています。

これに加えて、トイレにいく前後にも手洗いを徹底して、高齢者への感染、重症化をはじめ、家庭内感染の予防を徹底するように啓発しています。

(写真)足踏み手洗い器で手を洗う子ども

実際に小さな子どもたちでもしっかりと手を洗うことができています。

このおかげで、今後、ロックダウンが軽減され、人の移動が増加した際に、感染リスクを低減できるのではないかと思います。

(動画)子どもが手洗いしているところ


ウガンダでも、ロックダウン下で感染者の数が抑えられているとはいえ、この2週間余りの間に倍増しており、現在の感染者数は160名(5月18日時点)で、私たちが活動しているウガンダ北部でも南スーダンとの国境でトラックドライバーなど8名の感染者が出ています。

この難民居住区は、南スーダンの国境近くにあり3万5千人が暮らしており、現在、ここから感染者は、まだ出ていませんが、今後、感染者が発生することを想定して、それに備えて、今のうち(ロックダウンが解除されるまで)にできる限りの啓発活動と手洗い設備や衛生用品の配布を行っています。

報告:小川真吾