2020/08/07 09:43

皆様、このプロジェクトにご関心をいただきまして、本当にありがとうございます!

こちらでは、実際の現場からのご報告として、共同プロジェクトオーナーの「くまもと友救の会」代表・松岡より、前日の活動報告を掲載させて頂きますので、ぜひご覧頂ければ幸いです。


2020.8.6 「科に盈ちて後進む」



本日は
「くまもと友救の会」から2名
「熊の恩返し」さん2名
「チーム愛と感謝」さん1名
「個人参加者」さん2名
での協働活動でした。



僕は朝から、H鋼のご提供を下さるということで人吉市錦町にある井上鋼材株式会社さんに2トンユニックで向かいました。



昨日、堆積した土砂をすきとるのにH鋼があれば助かるという投稿をさせて頂いたあとに、早速ご紹介にあずかり、4メートルのH鋼をご支援いただけることとなったのです。



井上鋼材株式会社さんでH鋼をユニックに積んでもらい、拠点に戻りました。



本日から初めて参加される方も含めて朝礼をし、活動の経緯と本日の活動内容を段取りした後、下新地民地へ向かいました。
本日は少数での活動なので、いかに早く積み込んで搬出車輌を出すか、が肝でした。



重機車輌の陣容は下記の通りです。
0.1クロー(使わず)
0.1平バケ
0.15平バケ
0.2クロー
2トンダンプ4台
4トンダンプ1台



僕は0.2クローで泥混じりのミンチとなり分別不可能な土砂をH鋼を使って集め、それが終わった所から堆積した土砂を同じように集めました。



0.1平バケと0.15平バケはそれぞれのダンプにひたすら積み込む作業ですが、集積場が混雑しているらしく、搬出が回転が追いつかない状況だったので、0.1平バケに乗ってもらっていた筒井さんにもダンプで走ってもらいました。



午後からはミンチも集めてしまい、土砂もある程度まとめたので、白木川さんにも走ってもらいました。
本日の搬出は
土砂類が27台でした。
7月の搬出台数350台と合わせて、8月は154台となり、合わせて累計でダンプ504台分の災害ゴミを搬出したこととなります。



下新地では砕石の地表が乾いてホコリがすごく立つようになっていたので、拠点から長いリールホースを持ってきて、町内の方に水巻をして頂きました。



重機に乗っていると、1番近くでホコリを吸いやすい位置にいるため、非常に助かりました!



ミンチの横の病院との境界にあるフェンスにかかる土砂を取り、ここは明日、町内の方に高圧洗浄機で流してもらいます。



本日でゴミと泥混じりのミンチは搬出できたので、あとは泥だけです。
泥はあと60立米くらいあるので、2トンダンプで20台くらい搬出したら無くなると思います。



ようやく、ここまできました。
H鋼があったおかげで、かなり作業が捗りました。



以前、活動報告にテンプレートで貼り付けていた文句を、ふと思い出しました。



「できる時に、できる人が、できる事をやる。 
地域の人が、地域の事を、地域の為にやる。
やらない善より、やる偽善。
やってみれば、何とかなる。助けも入る。今、目の前のできることを、 ただ全力でやる」



僕は若い頃、生き方が間違っていたのか、何をやるにしても上手くいかずに、さらにその全てを他者のせいにしていました。



こんなはずじゃない、こんなことがしたい訳じゃないと思いながら、人に迷惑しかかけてこなかった…。



23歳の時に、生き直しをしようと決意したその数年後、気付けば、周囲に味方ができ、何をやるにしても上手くいくようになりました。



そうなるまでに、たくさんの苦悩がありました。
もちろん今でも、思うようにいかないことはたくさんある。けれども今は、受け入れることができています。



そして今も、たくさんの支援者や仲間たちと共に、お困りの方の少しの手助けができています。



関わることができた人たちが、思いもよらない災害とその後の出来事に、予想もし難い苦悩の中で今を生きていることを、僕はほんの少しだけ知っている気がします。



僕は生き直しをした時、1番辛かったのは、自己への否定でした。
生き直しとは大袈裟までも、被災した家屋の修理や復旧を苦悩の中で行う住民さんにとって辛いことは、被災後の対応を悔やむことです。
天災は、仕方がないと割り切れる。
けれども、自らの意思決定に基づくその後の日々は、混乱すればする程に振り返られるものです。
振り返った時に、否定しないでほしい。
誰もが、その時はそのようにするしかなかった。
だから今、助け合うしかないと思います。



正しい動機で正しい行いをすると、不思議と、手助けが入る。熊本地震以降の支援活動でも、たくさんの手助けをもらいました。
おかげで、今があります。
願わくば、今お困りの方々が少しずつ周囲の方々を想い合い、やってみれば何とかなるという勇気をもって隣人を助け、助けられた人が目の前の困難に全力で立ち向かえるよう分かち合えたらと思います。



益城町民として、益城の恩返しを今!



また、必ず会おう。何事も無かったかのように。



やらない善よりやる偽善。