2020/11/21 11:43

こんにちは、プロジェクトオーナーの毛利です。今回のプロジェクトでは、東北の食のストーリーを伝えて、足を運んでもらうことをゴールにしていますが、ストーリーよりもっと根本的な、ブランドとしての「あり方」で共感を得てファンを増やしているのが、アトリエ・ドゥ・ジャンボンメゾンさんです。今回は、こちらのミートローフをリターン品にさせていただいています。

ゴミを一つも出さない「旅するハム屋」

宮城県大崎市岩出山でハムとソーセージを製造している有限会社ジャンボン・メゾンさんとの出会いは、まだワイナリーもできていない2014年のことでした。ワインを加工する際に出る澱(おり)を使って、ワインに合うシャルキュトリー(食肉加工品)ができないかと考え、社長の高崎さんを訪ねたのです。それ以来、秋保ワイナリーのプライベートブランドとして販売している「ワインベーコン」を作っていただいています。

農家育ちの先代社長が独学でハムの製造を学び、自然とご飯に合う味になったというジャンボン・メゾンさんのハムは、他のどこのハムとも似ていない、独自のおいしさがあります。その唯一無二の味に、新たなコンセプトを加えたブランド「アトリエ・ドゥ・ジャンボンメゾン」を立ち上げたのが、2代目の高崎かおり社長です。以前からフードロスや脱プラなどの環境問題に向き合っていた社長が掲げたコンセプトは「旅するハム屋」。店舗を持たず、旅するように、ポップアップショップのみで販売するスタイルです。ラインナップは、切り立てのおいしさが味わえるオーダーカットのハムと、受注生産のミートローフ。食品ロスを出さない仕組みです。また、ご自身も主催者の一人である「量り売りマルシェ」で販売される際には、お客様の容器持参率100%で、一つもゴミが出ないといいます。

活動自体に投資する気持ちで商品を買う

そんなジャンボンメゾン さんは、お客様との向き合い方もとても丁寧です。毎年、プライベートレセプションといって、お客様に実際にハムを試食していただいて、年末のギフトの予約を受ける会を行っています。(今年は、そこで秋保ワイナリーのワインも提供していただきました。)全5回のレセプションで、50名ほどが参加され、お客様自身で好きな商品をセレクトしたギフトボックスを作ることができます。もちろん、その場では高崎社長が直接お客様に商品のことや、ブランドのコンセプトを伝えています。

高崎社長とお話ししていて印象に残っているのが、「お客様は、商品を買うことでジャンボン・メゾンの活動自体に投資をしてくれている」という言葉です。それだけ、多くの方がSDGsに関心を寄せているということを社長はおっしゃっていましたが、私がそれ以上に感じたのは、それだけブランドとしての「あり方」にこだわり、つらぬいていらっしゃることの凄さと、社長自身がお客様に丁寧にそのことを伝えていらっしゃるからだろうなということです。

宮城県産にこだわったミートローフ

今回のリターン品では、宮城県産にこだわったミートローフのうち3種と、それらにぴったりのワインをセットにしてお届けします。(どれが届くかはお楽しみです)

・ラ・エダマメ:大崎市岩出山の佐藤農場の枝豆と、同じく岩出山の小泉麹店の麹を発酵させて生地に練り込んでいます。

・ポム(リンゴ):亘理町の結城果樹園と加美町のアップルふぁ~夢のサワールージュを使用しています。サワールージュは宮城発祥の品種のりんごです。

・ル・シイタケ:仙台市泉ヶ岳の熊谷農園の無農薬原木椎茸使用。ここの椎茸でないと出せない味です。

・ラ・トマト:大崎市鹿島台のデリシャスファームのデリシャストマトのドライを使用。爽やかな酸味が印象的です。

応援メッセージ


毛利さんは、誰よりも宮城・東北に対する思いが強く、愛がある人。最初にワインベーコンの商品開発の話をいただいたときも、お断りしようと思っていたのに、その熱意に負けました。今では、一緒にやっていて心地よい存在です。今回の挑戦も、自分ごとのように応援しています!がんばってください!

有限会社ジャンボン・メゾン  高崎かおり → WEB  /  ネットショップ