2022/11/22 20:28

11月20日に送信した内容に、メール本文から動画へアクセスできるように、動画リンクをつけたものを再送させていただいています。

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お久しぶりです。おっぱたテックの乙幡陽太です。

応援してくださっている皆様のおかげで、今年の5月から参加していたYYコンテストというソーシャルビジネスコンテストで、3つの企業賞をいただくことができました。

・西日本電信電話株式会社 九州支店様
NTT西日本九州支店長特別賞

・LIF様
ロジスティクス・イノベーション・ファンド賞

・インパクトサークル株式会社
インパクトサークル賞

YYコンテスト2022 ホームページ


以下、参加のキッカケ、YYコンテストについて、大会の流れ、今後についてです。

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ビジネスコンテストに参加したキッカケは、私が「遠隔操作農作業ロボットのビジネスモデルをどう作ったらよいか」と悩んでいるときに、農福連携の事業の中で私の相談に乗ってくださっているUniversal Agriculture Support LLC の金子様に「ビジネスコンテストというものがあるから参加してみたら」と勧めていただいたことです。

Universal Agriculture Support LLC

ビジネスコンテストというのは、各自が考えたビジネスプランを審査員に向けてプレゼンテーションし、そのビジネスモデルを評価してもらうコンテストです。

私が参加したYYコンテストは、ビジネスコンテストの中でもソーシャルビジネスを対象にしたビジネスコンテストです。ソーシャルビジネスというのは、貧困や差別、環境問題などの社会課題を解決することを目的とした事業のことをいいます。私の場合は、障がい者の生産活動・コミュニティへの参加を実現することが目的になります。また、ソーシャルビジネスの特徴として、寄付金などの外部資金に頼らず自社で収益を上げることで継続的な社会支援ができるようにします。


YYコンテストのスケジュールとしては、4-6月にエントリーとビデオ選考があり、エントリーした70チーム(学生20チーム・一般50チーム)から38チーム(学生14チーム・一般24チーム)に絞られます。私は現在、三重大学博士後期課程に所属しているので、私1人で学生チームとして参加しました。プロジェクト名は「外出が困難な障がい者と農家をつなぐ遠隔操作ロボット農業 」としました。

そのときに提出したビデオがこちらです↓

https://youtu.be/H9LKAiEbUZI


「自分が何をしたいのか」ができるだけ伝わるように、「誰の問題を」「どうやって解決するのか」を簡潔に説明したつもりです。

結果、無事にビデオ選考を突破することができました!


7月からは月に1度ソーシャルビジネスについてやビジネスモデルの作り方、コミュニティの作り方などのオンラインワークショップがあり、どのように収益を出すかやうまくいくコミュニティの作り方などを学びました。
また、すでにソーシャルビジネスを始めている先輩の方(メンター)に週1回1時間ほどオンラインで相談に乗ってもらいつつ、農作業ロボットのビジネスモデルを磨いてきました。
その中で、私が実現したいことは「生産活動への参加の0→1」と「自発的なコミュニティ参加の0→1」ということに気づくことができました。

メンターを担当していただいた樋口様

そして、9月に予選がありました。7分間のプレゼンテーション動画を提出する審査があり、38チームから学生10チーム・一般10チームが本選に上がります。ここでも、無事に本選に上がることができました。

本選は10月にあり、3人の審査員の方々に対して7分間の動画によるプレゼンテーションをし、そのあと15分間の質疑応答がありました。研究室でのプレゼンやダンスの発表で人前で表現することを鍛えられていたのもあって、個人的にはかなり良い感触を得られたと思います。ですが、惜しくも学生部門の中での優勝は逃してしまいました。

ただ、ここでコンテストは終わりではなく優勝していなくても、本選に出場した20チームの中から6チームがグランドチャンピオン大会に上がることができます。そして、なんとその6チームの中の1チームとして選んでいただき、グランドチャンピオン大会に進むことができました!

グランドチャンピオン大会までは3週間の準備期間があったので、私は本選の質疑応答でいただいた点について、メンターの樋口様に相談に乗ってもらいながら、プレゼンの内容や想定質問リストを詰めていました。


そして、11月6日(日)グランドチャンピオン大会当日になりました!当日の発表は本選と同様で、7分間のあらかじめ作成した動画によるプレゼンと15分の質疑応答です。ただし、審査員の方は3人→8人になっています。

また、発表の順番がトップバッターでした!ですが、トップバッターは前の人の空気に影響されないまっさらな状態で勝負できるので、個人的には好都合でした。

グランドチャンピオン大会のプレゼンに使用した動画はこちらです↓

https://youtu.be/4pVjnXYYTUI


7分間の動画によるプレゼンが終わり、15分間の質疑応答がありました。ロボットで収穫作業を行う際の人との生産性の比較やどのくらいの期間で元を取ることができるか等、本選に増して非常に鋭い質問をいただきました。事前に想定質問リストも用意していたのですが、いざ本番で少し角度の違った形で質問が来たときにうまく応えられず悔しい思いをしました。今回いただいた質問については、今後はスラスラと回答できるようになっておきたいと思います。


そして、ファイナリスト6人の発表が終わり、審査結果の発表です。
結果、なんと審査員8人のうち3人の方から賞をいただくことができました。

・西日本電信電話株式会社 九州支店様
NTT西日本九州支店長特別賞

・LIF様
ロジスティクス・イノベーション・ファンド賞

・インパクトサークル株式会社
インパクトサークル賞

YYコンテスト2022 ホームページ

自分が信じてやってきたことを認めてもらえて、今後の成長を期待してもらえていることが本当に嬉しかったです。実現することができれば、社会に大きなインパクトを生み出せると評価してもらえているということでもあると思います。

そして、現在は、賞をくださった方々と直接お会いしたり、オンラインでミーティングすることを通じて、情報交換をしたり、より持続性のあるビジネスモデルにブラッシュアップできるように相談に乗ってもらっています。

また、このビジネスコンテストを通じて、遠隔操作農作業ロボットの強みや抱えている収益性や実現可能性などについての課題を明確にすることができました。

今後としては、ロボット製作を進めることと、持続性のあるビジネスモデルづくりに力を注いでいきたいと考えています。

外出が困難な障がい者と農家をつなぐ遠隔操作ロボット農業を実現するため、皆さんのお力を貸していただけると嬉しいです。
「農業ロボットにこんな仕組みは使えそう」「この作物なら収穫作業しやすそう」 「こういう売り方はどう?」「こんなニュース見ました?」など、なにかお気づきの点がありましたら、コメントやメッセージを送っていただけると助かります。



最近製作しているロボットはこちらになります↓

フレームやクローラは3Dプリンターで印刷したものを使っています。金属のパーツはミスミやモノタロウで購入したものを使っています。

https://youtu.be/lDm6JZdCmRk


スカラロボット。以前のロボットアームよりも位置制御の安定性が高いです。

https://youtu.be/Q8ZtQJihgSs


参考にしたオープンソースロボットアーム↓

今後も開発を続けていきます。