2021/12/14 16:56

本クラウドファンディングも残り1日となりました。
こちらのサイトでもTwitterに広告を出していただいたり、Facebookに投稿したり、100人単位の声を掛けられる方には数回メールをお送りしてご協力をお願いしたりなど、いろいろ行いましたが、データ分析を利用して分かったことは、

1,000人に見てもらうと、
そのうちの10~15人が「いいね」などの何らかの反応をしてくれ、
そのうちの1~2名がご支援、ご協力してくださる・・・ということでした。

ご支援に繋がったことは、とても嬉しく有難く、大きな励みになりました。
そして、支援につながらなくとも、1%の方に認知していただくことが出来ました。
ほんの1%ですが、こうして発信をしていかなければ、その1%にも届かない。
今後も発信を続けていけば、たとえ数%ずつでも、確実に認知を広めていくことが出来ます。
だからこそ、声を上げることをやめてはダメなんだ、と実感しています。


さて、息子が通う園のことです。
【自由から生まれる個性と想像力の炸裂】

教室の隅に、手をふくのに使う業務用ペーパータオルの大きな段ボール箱がありました。
自由遊びの時間に子どもたちが見つけ、中に入ったりして遊び始めます。そのうち、他の子どもが別の段ボールを見つけてきて、「くっつけて長くしたい」と言い出しました。すると、別の子どもたちは、それぞれ必要なものを勝手に取ってきます。はさみやガムテープ、ゴムテープ・・・先生は口出しはせず、むしろ「何を始めるのか」という感じで必要なものを集めるサポートに回りました。段ボールの家は大きくなり、窓ができました。そのうちたくさんの紙やペンや糊などが床に散らばり、子どもたちもはそれぞれ好きな絵を書き始め、裏に糊をぬって、段ボールの家にペタペタ飾り始めました。
床で作業する子供たちが増え、いつしか丸い輪になっていました。
それぞれ好きな絵を書いたり色を塗ったり、床に輪になって全集中の子どもたち。
自分たちが自由に書いた絵で飾るので、段ボールの家は一人一人の個性が飛び出すような家になりました。誰が何に興味があるのか、何が好きなのかが一目瞭然です。
素敵なお家ができ、みんな入りたいし中で激しく動くので、そのうち連結部から壊れてきてしまいました。
するとそれに気づいた子供たち自ら、テープを持ちより修理を始めます。

その段ボールは朝夕見るたびに、変化、というよりもむしろ進化しています。
(子どもって、放っておくと凄いな・・・)とても感心しました。
それぞれの個性と想像力の炸裂、そして自然に出来上がったチームワーク。
教え込まなくても、放っておいても、勝手に自然に学ぶ逆に、放っておいたからこそ、子供たちの想像力とチームワークが発揮された、そんな気がしました。

好きな事をしている時間、興味関心を持ったことに全集中する時間、それが許される安全で整えられた環境。
子どもの心は満たされていると思います。

先日文科省職員とお話ししていて、自由で個性が尊重されるとてもいい学校があることを知りました。
「不登校特例校」です。
増え続ける不登校に対応し、全国に設置を進めている学校です。
それぞれ学校ごとに特徴はありますが、共通する特徴は、学習指導要領に縛られず個々の子どもに合わせて授業時間を変えることが出来たり内容を飛ばしたりできる、ということです。
登校してもオンライン出席でもよく、好きな場所で好きな事に没頭していてもいい、校則や制服はなく自由。
そして、先生の配置も多めで、教師は不登校特例校の趣旨に賛同する希望者を集めるため、コンセンサスができていたり、生徒のカウンセリングが上手だったりするそうです。

岐阜県の不登校特例校では、学校イメージに抵抗感を抱く子供もいるため、塗装や備品は“学校らしくない”デザインや明るくカラフルなものにしたり、黒板ではなくホワイトボードを採用、トイレもタイル張りではなく、木目調のエレガントな内装になっているそうです。
教育先進国のフィンランドやオランダでは、これは普通の事です。ソファを置いたりカーペットをしいたり、カフェのような円形テーブルなどもあり、とにかくカラフルで、居心地を重視しています。決まった椅子に縛り付けないのも特徴です。

これが普通であってほしいと思いました。自由が保障され、快適な空間と、安全な見守りのある環境。そして個々にあった授業。
このような学校が増え、不登校生徒だけでなく、だれでも選択肢として自由に選べるようになったら、希望者は増えるでしょう。

専門家も不登校特例校について次のようにコメントしています。

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<教育ジャーナリスト おおたとしまささん>
「不登校」は「いまの学校ちょっとヘンだよ!」と感じる子どもたちの、声にならないアクション。その子たちが安心して学べるように学校を変えていくのが社会の責任。
将来的にはこのような「特例校」のスタイルが一般的になると思います。

<名古屋大学准教授 内田良さん>
私が同中学校(東北の不登校特例校)に通う子供たちから声を聴いた限りでは、「先生はやさしい」とのことです。私たちが想像する厳しい雰囲気の中学校とは、ずいぶんと様子が異なっているのでしょう。本来であれば、こうした学校が「特例」ではなく「当たり前」になってほしいと、私は願っています。

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子どもが安全な環境で自由になり、心が解き放された時にこそ、国として推進する「個性や能力を伸ばす」ことや、「探求する力」などがのびのびと養われると思います。

従来型の学校を無理やり変えようとするのではなく、新しい形の学校を増やしていく、それが人気となれば、モデルとなり、進むべき方向も明瞭になりそうです。

みらいの学校プロジェクトは、「人権が尊重され、自由が保障され、個性豊かに伸び伸び育つ環境を整えていくこと」、それにより、「子どもの精神疾患、自殺の増加と低年齢化に歯止めをかけること」を目的としています。

本クラウドファンディングは明日で終わりますが、私たちの活動は、これからが本格スタートです。
地道に努力を重ね、認知を拡大し、少しでも変化にこぎつけたいと思います。
今後とも、みらいの学校プロジェクトの活動にご関心を寄せていただけますと幸いです。