2013/02/02 07:41
 本年9月よりどうぶつの法律(動物愛護管理法)が変わります。これまで改正のポイントについて解説してきました。今回は、「これってオカシイよね?」というペット業界のグレーゾーンが、法改正によってクリアになるかもしれないという項目についてご説明します。
 動物は「モノ」ではありません。命ある存在として大切にしなくてはなりません。しかしながら、「モノ」扱いされているとしか思えない、グレーゾーン(私個人の感情としてはグレーではなく、ブラックだと思っていますが)をペット業界は抱えています。今回の改正は、情報透明化を進める一歩になるのではと期待しています。
 それでは、改正される項目です。分かりやすい表現をするため、デフォルメしますことご容赦ください。

1.ペットの競り市・・・生体の流通はペットファンからすると理解に苦しむ点が多々あります。その中の一つ「ペットの競り市」について、これまで表にはなかなか出てきませんでしたが、動物取扱業として登録が必要になりました。誰が、どこで競り市を行っているのか情報が掴めることになります。(9月の改正に先駆け、昨年6月から改正済みです)

2.夜中に犬・猫販売・・・コンビニじゃ無いのですから、夜中に犬・猫を売るのはやめましょうと言うことで、夜の8時から午前8時までの間、展示や販売が禁止になります。(9月の改正に先駆け、昨年6月から改正済みです)

3.ネット直売・・・ネットでワンクリックすれば犬・猫が自宅にお届け!という「モノ」扱いにメスが入ります。対面説明・現物確認が義務づけられます。事実上、ネット直売が封じられることになります。

4.過剰な多頭飼育・・・犬・猫を飼いすぎて崩壊しているニュースを頻繁に見かけます。最初は動物を守るために始めたことなのかもしれませんが、許容範囲を超えると結果的に動物たちが迷惑を被ります。今後、犬・猫を10頭以上(案です。まもなく頭数は公布されます)飼育する場合、届出が必要になります。

5.虐待への対応強化・・・動物虐待から殺人へ、、、というニュースがありましたよね。獣医さんが虐待と思ったら通報する努力が課せられました。警察との連携も強化され、虐待への罰則も厳しくなります。動物はモノではありません。虐待などもってのほかです。

今回の改正によって、動物たちが命ある存在として尊重され、大切にされることを切に願います。

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