2022/06/29 15:33

皆さんこんにちは。キズキの林田です。

この度はクラウドファンディング「うつや発達障害の人の「キャリアを築きたい」に応える、デジタルサービスを作りたい!」を応援いただき、本当にありがとうございます。

いよいよ明日が最終日となりました。最後まであきらめず頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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【最後のクラウドファンディングで、実現したい社会】

ちょうど約6年前の今くらいの時期に、自分は職場で倒れ救急車で運ばれた。そしてその数か月後に発達障害の診断を受けた。

今のままの自分のままであってはいけない

それまで、そう思っていた時期は結構長かった。それは、自分の「人との違い」がコンプレックスであり、沢山の失敗も経験し、自分にとって苦しかったからだ。

ただ「発達障害」、つまり生まれつきの脳機能の偏りが自分にはあるという事実を受けて改めて、自分自身を全否定し、目に付いた自分の欠点を片っ端から塗りつぶそうとしていくような生き方には、限界があるのかもしれないと思った。

何かうまくいかなかった時、「全部自分が悪い」としてしまう事は、一見苦しい道を選んでいるように見えて、ある意味「楽」な自己解決なのかもしれない。自分の課題を克服することは大事だけれども、「変えられない」部分を受け入れることも含めて、現実的な生き方を考え続けることが大事なんだ。

そうした気づきを得られたことがきっかけで、今は少しだけ冷静に、余裕をもって生きていけるようになった。

とはいえ、たくさんの失敗を経験してきた自分にとって、自分が変わらなくていいところを見つけることも難しかったし、今でもそうやって割り切ることは勇気の要ることだ。自分のこのマルチタスクの苦手さや波の激しい集中力と、一生付き合っていく必要があるかと思うと、絶望的な気持ちになる事もある。

それでもやってこれているのは、決して自分の実力ではなく、周りの支えや環境に恵まれたからだ。自分自身もこれからも、再び生き方に迷い、自分を信じられなくなることはあるかもしれない。

一度会社に入って上手くいかなかった。そのような状況の人が、今すぐ自分の「変わらなくていいところ」を見出し、自分を肯定することは難しい。

今この瞬間も、「今のままの自分のままであってはいけない」と思いながらも、変わらない日々に焦りを募らせながら過ごしている人はいるだろう。

そんな時、「今何かしらの理由で上手くいっていない人」を「上手くできない人だ」と決めつけずに、その人が「これから活躍する」可能性を信じられる社会であったら、再びその人も自分なりの人生の歩み方を見出して、前に進める日が来ると思う。

自分を変えようとする事自体は良い事だけれど、その原動力を「自己否定」ではなく「希望」に変えたい。そのうえで、その希望をつぶさず、再出発に向けた一歩を後押しできる社会を実現したい。

実際に3年前に立ち上げたキズキビジネスカレッジからは、多くの方が再びキャリアを築き、その人なりの人生を歩み始めている。

次なる挑戦は、そのような再出発に向けた支援を本来必要としているにもかかわらず、制度上の制約により受けられない人に、新たな形で機会を届けることだと思う。この挑戦をもし支えてくれる方が、一人でも多くいたら嬉しいです。

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